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00:00N.H.K. Special 人体
00:30これまで最新科学の成果をもとに私たちの体に秘められた驚きのメカニズムをお伝えしてきました。
00:59しかし人体の神秘を知れば知るほどより深まってきた大いなる謎があります。
01:08これほどまでに複雑な仕組みを作り上げている大本。
01:14命とは何か。
01:18その答えを求め最新研究が注目しているのが私たちの体を形作る一つ一つの小さな細胞。
01:30その更に中に入った超ミクロの世界です。
01:39なんとそこには命のない物質たちが動き回り協力し合うワンダーランドが広がっていました。
01:49ここに見える足のような構造ですね。
01:58足のようなものが細胞の中を歩くこのサッカーボールなしでは私たちは生きていけません細胞内のサッカーボールって何?命とは何か知りたいなら細胞を理解しなければなりませんこの地球上の命は全て細胞でできているのですから。
02:25この命を突き動かすものの正体とは究極の秘密に迫ります。
02:40どうすればこの命を全うできるのか?
02:46命の最小単位、細胞。
02:50それは遥か昔、命の始まりから受け継がれてきた奇跡。
02:57なぜ私たちは生きているのか?
03:01輝く命の源を見つけに行こう。
03:06命とは何か。
03:25そもそも答えがあるのかすらわからない難しい問いかけです。
03:32しかし、この難題を考える上で重要な手がかりをくれる人物がアメリカ・バージニア州にある小さな墓地に眠っています。
03:46その人物とはこの女性の総祖母ヘンリエッタ・ラックスさん。
04:09お墓には1951年に亡くなったと刻まれています。
04:16死因はがんでした。
04:21ところが。
04:24確かにこれは。
04:27ヘンリエッタのお墓ですが、彼女は今も生きています。
04:32私たちと共に世界中にいるんです。
04:36ヒーラー細胞としてね。
04:38え?
04:40一体どういうことでしょう。
04:4570年以上前に亡くなった人が今も生きているという不思議な現象。
04:55やってきたのは、そのヒーラー細胞が保管されているというバンダービルト大学。
05:03ここには何千もの生きたヒーラー細胞が入っています。
05:08ヘンリエッタ・ラックスが亡くなる直前に採取された細胞が、1951年以来、今も増え続けているのです。
05:18その姿を実際に顕微鏡でのぞいてみると。
05:26見えてきました。
05:29直径わずか0.02ミリ。
05:33ヒーラー細胞です。
05:36非常にゆっくりですが、動いているのが分かります。
05:41今も生きているんです。
05:44これは奇跡のようなことです。
05:47何十年も前に亡くなった人の細胞が、今も生き続けていて、私たちと共にあるなんて。
05:57ヒーラー細胞の元となったのは、ヘンリエッタさんが亡くなる直前に採取された一かけらのがん組織。
06:08がん細胞はもともと強い増殖力を持ちますが、体の外では死んでしまうものでした。
06:18しかし、ヘンリエッタさんの細胞は違いました。
06:29他の患者の細胞が死んでいく中、驚異的な増殖能力によってシャーレの中でも生き続けたのです。
06:42ヘンリエッタ・ラックスの名前を取ってヒーラと名付けられた世界初の培養できる人間の細胞。
06:53実験用として、今では世界中、膨大な数の研究施設に広がっています。
07:02こちらが、私たちが培養しているヒーラ細胞になります。
07:12人の細胞を使った研究が可能になったことで、さまざまなワクチンや薬の開発に使われてきたのです。
07:23そしてヒーラ細胞は、私たちに命について重要な問いを投げかけています。
07:31私は学校で最も小さい命はそうであるならば彼女の命は今も生きていると思うんです。
07:50うんなんか最初からのっぴきならない状況になってきましたから頭は少しこんがらがってきますけどもヒーラ細胞でも細胞が命だとすると死んでないっていうことになりますよねそう細胞は死んでないですねこれ先生もちろんご存じですか?はい。最初に使った人間の細胞がヒーラ細胞で
08:20この命とは何かっていう問題は非常に難しくて100人いれば100通りの答えがあると思うんですけれども今回このシリーズでお伝えする最新研究をご覧いただくと皆さんの生命感といいますかもしかすると人生観まできっと
08:29この命とは何かという問題は非常に難しくて100人いれば100通りの答えがあると思うんですけれども今回このシリーズでお伝えする最新研究をご覧いただくと皆さんの生命感といいますかもしかすると人生観まできっと変わるんじゃないかなと思います。
08:52ではここで突然ですがミイシャさんに命とは何かこれから出る映像が命か命じゃないか1秒でお答えいただきます
09:14命命じゃない命じゃない命
09:33命じゃない命命
09:37素晴らしいです
09:43ミイシャさんがクイズに答えている図というのがとても新鮮で初めてでしたね歌うミイシャさんしか見たことがないよ
09:51タモリさんのとこマセがなくてよかったです
09:54では命とですね命じゃないもの違いも何でしょうかそうですねやっぱりこっちはやっぱり何か動かないというか呼吸をしていない呼吸を一瞬キャベツは迷いました収穫されているこういうキャベツって置いとくとやっぱりこう少し成長したりするという変化しますよね
10:18料理する前は命鍋で茹で茹でると命じゃない生ですから命
10:25何やらキャベツの命について盛り上がっているようですが
10:33一応学術的に広く受け入れられている生命の定義もお伝えするとこんな感じ
10:42外界と隔てられている代謝を行うそして自己複製するうんちょっと難しいですが実はですねこの3つを全部有してるもの何か最小単位を考えていくとそれは細胞なんですね最小単位が細胞なんですねはい私たちが命と呼んでるものは全て細胞からできていますキャベツも細胞からできていますね
11:11命イコール細胞普段はあんまり意識ないですけどね細胞が生きてるっていうそれを考えたこと一度もないですですよねでもこちら私たちの人体を形作るおよそ40兆個の細胞も一つ一つに命があり生きているんですへえほんと不思議なんですけれども命あるものは
11:41細胞からできていてその細胞から命の謎に迫っていきたいと思います皆さん細胞というとこういうシンプルなイメージをお持ちではないかと思います昔教科書に出てきたのはそうだよね
11:59私も実は高校生の時は生物はあんまり好きじゃなくてですねでも今やもう細胞のとりこになっていますなぜかというと最新研究によって細胞は実はこんなもんじゃないんだともっとすごいもんだっていうものが分かってきまして何か違うんですか?
12:27この空白の部分アップで見てみるとえっこんな感じこんなにあったんですか隙間だらけじゃないんだあれこれ何ですかこれはこれはですね命ではないんですねあくまでも命の最小単位は細胞ですからこれは細胞の中の命を作る部品ですこれが集まって命になるんですよ
12:57動いているんですか動いているんですか命じゃないのに動いているんですかそれ漂う動くではなく目的を持ってそうなんですある意味意思を持ってあっこに行ってやろうと思って動いている部品もしかもチームを作って協力し合ったりさらにはただにこう競争し合ったりものすごい複雑な関係があってでもこれは命じゃない?これ命じゃない?えへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ
13:27さあそれでは命の最小単位 細胞の中にある不思議な世界を探りに行きましょう
13:35今世界中の研究者たちが命の仕組みを解き明かそうと細胞の中身を研究しています
13:46実際の顕微鏡で細胞内の一部を見ても本当に混み合っていることがわかります
13:56ほとんど空きスペースがありません東京の電車より混んでいるかも
14:04この混み合った世界に細胞が命である秘密が隠されていますその答えに迫る大発見をしたのがこちらのロナルド・ベイルさん
14:23私は幸運にも細胞内を動き回る謎の物質を発見することができましたベイルさんが注目したのは細胞の中にある小胞と呼ばれるもの袋のような形で中にはさまざまな物質が入っています
14:44それ自体に動く機能はないのですが細胞内を顕微鏡で見るとこの小胞がレールのようなものに沿って規則正しく動いていることを見つけたのです
15:03不思議に思ったベイルさんはこんな実験を思いつきました
15:14商法の代わりに人工物を入れてみましたとても小さいプラスチック製のビーズですもちろんプラスチックのビーズが勝手に動くはずがありませんそれにもかかわらず細胞内に入れてみるとまるで荷物が運ばれるようにレールの上を動き始めたのです
15:41一体細胞内の何がこれを動かしているのかそれが大きな謎でした
15:51その後も細胞の中で物質が荷物のように動き回る現象は数多く記録されました
16:00こちらは免疫細胞ががん細胞を攻撃する様子
16:07細胞の中心部にあった攻撃物質が次々とがん細胞へ向かっていきます
16:15最も小さな命であるはずの細胞
16:23その中で一体何がこれらを動かしているのか
16:29その姿の撮影に成功した研究者がいます
16:36東京大学名誉教授の広川信孝さんです
16:41ここに見える足のような構造ですね
16:48こちらがその写真
16:51丸い荷物とレールの間に確かに不思議な形をした物質が写っています
17:00細胞の中で荷物を運んでるこれがその候補であろうというふうに思ったわけです
17:12いや非常に興奮しましたね
17:15ついに捕らえられた荷物を運んでいたものの正体ギリシャ語で動くを意味するキネシンと名付けられました
17:27キネシンはまさにこんな姿ですしかし何よりも研究者たちを驚かせたのはその荷物の運び方でした驚きました人間のように2本足で歩くんですからえっ日本足で歩く?
17:57キネシンがいろんな荷物を運びながら走り回ってるわけですよ細胞の中を走り回るその衝撃の姿はスタジオで何ですか?
18:51タモリさん実はこのキネシン酸これがですね冒頭の命の炎これと密接にかかっているんですああそうなんですかではここで改めてキネシン酸のプロフィールをご紹介しましょう紹介してほしい紹介してほしいほんと大きさはおよそ80ナノメートルこれは0.00008ミリメートルです
19:20です細胞よりさらにちっちゃいすごいちっちゃい何なのかというと実はタンパク質の一種
19:30タンパク質も肉とか魚とかそういうその通りなんです私たちが食べたものからキネシン作ってるんです細胞を
19:40でもタンパク質っていうのは物質ですよね物質なんであんなのか
19:48単なる物質であるタンパク質が生き物のように動くのは一体どんなからくりなんでしょう
19:56それをイメージするのにうってつけのものがこちらプラスチックの骨組みで作ったアート作品の模型なんですがこれに風を送ると
20:12動くから生命っていうわけじゃなくてああはいこれは風のエネルギーで動くんですが食べ物とかまあ
20:34これは風のエネルギーで動くんですが食べ物とか酸素から細胞の中がエネルギーを作るんですねそれを利用して動いてます動くから生き物じゃない限らないということですねそしてこのキネシン
20:54ですけれども私たちがその働きを実感できる瞬間があるんですないと思いますよねでも例えばこんな瞬間なんですご存じ2011年7月のフィーファジューシーワールドカップ澤さんたちが優勝した瞬間ですいやもう本当に夢の中にいる感じでしたね本当にあの興奮しすぎてアドレナリンが出まくってたので記念心のことは本当にいけない?
21:23分からない今日初めて聞いたから記念心の存在は知らなかったですこれ記念心関係あるんですか?
21:29あの瞬間本当日本中の人がもう幸せに詰まりましたよねあのためにはまず記念心がものすごい働いています私たちが感じる喜びと記念心に一体どんな関係があるのか
21:48気度哀楽を生み出す脳の中を見に行ってみましょう
21:53そこはおよそ1000億個の細胞が作り出す網の目のような構造をしています
22:02細胞から細胞へシャワーのように吹き出すのは感情を司る神経伝達物質
22:12これを受容体と呼ばれるもので受け取ることで私たちの感情が生まれます
22:20実はこの仕組み細胞内を歩く記念心たちのおかげで成り立っているといいます
22:30今回番組では細胞内のミクロの世界を徹底的に取材
22:38その様子を精密に再現したCGを作りました
22:43さあ記念心の働きを見に細胞内のワンダーランドへ入っていきましょう
22:52ここは神経細胞の中心部です
23:00たくさんの物質が浮かぶ賑やかな世界
23:04細胞の中心部ではこうした物質が絶えず生み出されています
23:11あ、丸い玉がたくさん見えてきましたよ
23:18細胞内の荷物、小胞です
23:23この中に感情の元となる神経伝達物質や受容体が入っています
23:30おや、何かが近づいてきました
23:35荷物に触れると形が変わっていき
23:41出ました、キネシンです
23:50キネシンがレールに降り立ちました
24:01見ていてくださいね
24:06単なる物質であるにもかかわらず
24:14まるで生きているかのように2本足で歩き始めました
24:19実はキネシンがこの感情の元を運んでくれないと
24:27私たちは気度哀楽を感じることができません
24:31というのも神経細胞の形はこんな感じ
24:37中心部とシャワーのある先端が遠く離れているんです
24:43そのためキネシンが常に感情の元を運んで
24:49補充し続けなければならないんです
24:51周りをよく見ると他にもたくさんのキネシンが荷物を運んでいます
25:02その数は神経細胞1つにつき
25:06およそ200万から1000万もいると考えられています
25:12旅の途中レールの上に邪魔なものが
25:19おっとっと
25:21見事にかわしました
25:23隣では3体のキネシンたちが協力しながら荷物を運んでいます
25:31これなら大きな荷物もへっちゃらですね
25:35おや
25:41こちらにはちょっと形の違うものが動いていますよ
25:474本足で歩く台人
25:51こちらも荷物を持って運んでいます
25:55台人の進む方向はキネシンとは逆方向
26:04細胞の外から来た荷物を中心に運んでいきます
26:09こうして細胞内を荷物が行き来しているんですね
26:19おや?キネシンたちが歩くレールが突然壊れ始めました
26:25でも心配はいりません
26:30実はこれ
26:32できては壊れてを繰り返しながら目的地へと伸びていく
26:37魔法のようなレールなんです
26:48
26:48ついにキネシンがゴールである先端部までたどり着きそうです
26:53ほんともう足場がありません
27:01ジャンプ
27:07役目を終えたキネシンは再び折りたたまれ
27:13また次の出番を待ちます
27:16長旅お疲れ様でした
27:19運ばれた感情のもとは出口のシャワー付近で保管されそして刺激を受けるとたまっていた感情のもとが一斉に細胞の外へ気度哀楽が生み出されるんです
27:42私たちの脳にある1000億個の細胞その一つ一つの中でキネシンが働くおかげで私たちの感情は生まれていたんです
27:56えすごい働き者すごい働き者いやすごい前から細胞はすごいとは思ってたんですけど今日改めてこんなことになってるんだっていうこの子は体中にそれこそ喉とかにもいるあります
28:15はいこれがないと勇者さんのあのすばらしい歌声もない全ての活動にキネシンによる運搬かかっていますからじゃあタモリさんの体の中のキネシンはこう笑いのキネシンさん
28:27リモキネシンは物質なんですね
28:33タンパク質ですね細胞の中はこういう部品をいっぱい作ってます
28:39遺伝子っていうのはよく命の設計図といいますが実際には細胞の中で働くタンパク質を作るための設計図それが遺伝子です
28:59じゃあキネシンなんかを作るために遺伝子があるそうなんですはいですから遺伝子もとっても大切ですが実際に細胞の中で働くのは遺伝子ではなくてキネシンを始めとする物質でこのタンパク質とかでですねこの番組では細胞内キャラクターと今後のキャラクターとキネシンちゃん
29:21そしてこの細胞内キャラクター他にもたくさんいるんですこちらは番組特製のトレーディングカードキャラクターごとの名前と形そして特殊能力が書かれています
29:44中でも今回注目したいのがこちらの6枚です
29:54形も何か丸いサッカーボールみたいなのこれ役割がそれぞれ違いますね役割何て書いてありますか?
30:05この6枚のカードですけれども実はですね細胞の中で非常に大切なある仕事をするために集まったチームメンバーなんですね
30:31名付けますと尚さんは現役時代特に糖質の摂取とか戦略的に食べたり試合前にお餅とかうどんとか結構何かどれも食べたくて全部取ったら意外に失敗して動けないっていうちょっともたれちゃうもたれちゃうもたれ。
30:55それで考えて頂きたいんですが皆さんが取られるとですけれどもエネルギーにするためにはまず細胞に吸収されないんですよねそれにはこの6つのキャラクターが必ず必要なんてこのチームがないといくら食べても細胞に取り込まれます
31:14それでは細胞内キャラクターたちのチームプレーチームプレーといえばそうサッカーちょっとスタジアムにヒントを探りに行ってみましょうここ東欧ポーランドのプロサッカーリーグに日本にもゆかりのある選手がいます
31:38Jリーグのヴィッセル神戸でも活躍したセルジ・サンペールさんです
31:49実はサンペールさん糖質の吸収に大きく関わるある病気を長年抱えています
32:03今の血糖値は150くらいですね ちょっと高めです
32:09それは一型糖尿病 血糖値のコントロールがうまくできなくなっています
32:17そのため血糖値を正常に戻す薬の注射が毎日欠かせません
32:26これなしでは生きていけません 最初はお母さんに注射を頼むほど怖かったですよ
32:36食事で糖質を取るたびに増える血液中の糖分 それを吸収するのが筋肉など全身の細胞です
32:48糖質が細胞のエネルギー源となり体を動かすことができるんです
32:56そんな糖質吸収の鍵となるキャラクターが細胞の表面に
33:04糖質の取り込み薬 グルッとフォーです
33:11食事などで血糖値が上がると現れます
33:16重要なのはその数少なすぎると高血糖のままになってしまい逆に多すぎると今度は血糖値が急速に下がり命の危険があるんですそうならないための絶妙な調整を担っているのがそう先ほどのチーム糖質吸収です
33:44それでは私たちが生きるのに欠かせないチームプレーを見に行きましょう
33:52細胞内のワンダーランドへ
33:58やってきたのは細胞の奥深く 核に近い部分
34:06タンパク質が集まるサンゴ礁のような場所が見えてきました
34:13ここには出番を待つキャラクターたちが控えています
34:19あっ糖質を取り込むグルッとフォーを発見ここから細胞の表面に絶妙な量を送り出すチームプレーが始まります
34:37まず近づいてきたのは
34:43チームの一員
34:45風車のような形をしたキャラクターです
34:48その特味は
34:51合体?
34:54何やらグルッとフォーの周りに集まり始めました
35:07まるでスポーツ選手がエンジンを組むかのように合体していくと出来上がったのは
35:15スタジオで見たサッカーボールのようなキャラクターです
35:25実は糖質を取り込むグルッとフォーを細胞の表面に運ぶため
35:31土台ごとちぎり取った姿だったんです
35:40こちらは実際の電子顕微鏡写真
35:44確かにサッカーボールにそっくりです
35:52キャラクターたちのチームプレーはまだ続きます
35:59サッカーボールの合体が解除されました
36:03すると
36:07今度はロープ役がそれをキャッチ
36:10つなぎ止めます
36:14こうして大量のグルッとフォーがスタンバイ完了
36:20ある合図を待ちます
36:24それは私たちの食事
36:28糖質を食べて血糖値が上がると
36:32すい臓からインスリンというホルモンが出てきます
36:36その役割は糖質が来るぞという号令
36:46実はサンペール選手が注射していたのもこのインスリン
36:51これがインスリン注射です
36:561型糖尿病は水蔵からインスリンが出なくなる病気なんです
37:02でもこの号令さえ細胞に届けば
37:08それをきっかけに細胞内キャラクターたちのチームプレーも最終段階へ
37:15インスリンに反応するのはハサミ薬です
37:21ロープを切断すると
37:28再び登場
37:31運びやキネシンが受け取ります
37:33インスリンの量に合わせて必要な分だけ受け渡されていくグルット4
37:45あとはキネシンが細胞の表面まで運んでいけばチームプレーは完了です
37:52糖質の入り口グルット4がついに細胞の表面に
38:05適切な量の糖質が細胞に吸収されていきます
38:12このサッカーボールなしでは糖質が吸収できなくなり
38:18私たちは生きていけません
38:22あなたは一生のうちに何回食事をとるでしょう
38:27その度にこの子たちが働いていることを思うと
38:31胸が驚き持ちです
38:34私たちはこのサッカーボールのようなものに生かされているんですね
38:39病気で夢を諦めないでください私が18歳で糖尿病と診断された時サッカーは二度とできないだろうと言われましたでも自分の体を知りケアできれば私たちは何だってできるんです
38:57サンペリ選手ああいうふうに治療とかもちゃんとしてまたサッカーを長く続けていられるっていうのはすごいことだなっていうのはプロとしてやってますからね細胞の中でチームプレーやってそして引いては人間がチームプレーやってやっぱりサッカーも何かこう細胞もやっぱ一緒なんだなと同じことが中でも外でも中でもやってますっていうのを見事な糖質吸収生命活動を絶えたりするといけないといけないといけないといけないといけないといけないといけないといけない。
39:16やっぱサッカーもなんかこう細胞もやっぱ一緒なんだなと同じことが中でも外でも見事な糖質吸収生命活動全体を見るとほんの一部にすぎないんですよね
39:30それぞれの細胞の中で一体どれくらいのキャラクターがどれくらいのチームを作っているか現在の分かっていることを可能な限りまとめたものがあります。
39:47こちらですうわっえっこれ何ですかこれもしかしてこの1個ずつが細胞の中で起こっているチンプレーをこう一覧にしたそう感じですねええもうこれ宇宙から見た街みたいな本当だね空の上からなんで飛行機にさ外みたいなあらら野球みたいなちょっと地下鉄の路線図に見えますね本当ですね。
40:17こちらこの相関図は正式には代謝マップと呼ばれていますこのキャラクターたち線の上で働いているっていうイメージさんですね生命の定義の2番目の代謝だけでもこれだけのチンプレーが一つの細胞は顕微鏡でしか見えないんですけれどもその中にこんだけ
40:44しかもこれは今分かってるだけで細胞一つ一つの中にこういうキャラクターが少なくとも10万種類ぐらいはいるんじゃないかと。それでようやく私たちは生きて違う生き方すると生かしてもらって。
41:03これ見てると俺は生きてるとか何言ってねえってことですよね偉そうなことをそうですね冒頭に命の炎という話をしましたがある意味ですね命の炎の正体はこれなんですこれなんですねはいこの瞬間もそれぞれの細胞で
41:33細胞さらに私たちの死を意味しますからこれが命の炎であり私たちの命そのものですなるほどなるほどはいこれがすごいシステムですね命というとまず大事なのは遺伝子っていうイメージありましたけどもそうですよねだからキャラクターの設計図は遺伝子なんですが設計図は読まないとキャラクターできないですよねそうですねそうですねうん
42:03読み取るだけの仕事のキャラクターがいて組み立ての別のキャラクターもう本当いろんな種類のチームプレーニングそんなのがいるんですか?
42:18すごいですよ遺伝子ってある意味楽譜みたいなものだと思うんですね楽譜がないと音楽始まらないんですけどもでもいくら楽譜見せられても僕たちは分かんないですよね素人はそれをミーシャさんのような歌手が歌ったり楽器で演奏したりっていういろんなキャラクターが集まってようやく音楽で私たち感動ミーシャさんの音楽で感動するのは楽譜も大事ですよね
42:48あくまでもそれを演奏することが非常に大切ですなるほどはいすごいですねこれは個人差もあるわけですかキャラクターはあります少しだけ違う場合があってブレちゃう場合もあってそうすると病気になる逆に褒めると損気になりますえっ褒める?頑張れ頑張れという頑張れ頑張れっていう実際には機物と一緒で使えばいいですね
43:18へえ細胞内キャラクターを応援することができる?驚きの研究を発表したのはあの歩くキネシンの専門家遺伝的に全く同じマウスを2つの異なる環境で育てました。
43:46一つは刺激の多いAグループ。おもちゃがたくさんあり15匹という集団生活でマウス同士の社会性も培われます。
43:58もう一方は刺激の少ないBグループ。狭いケージに3匹で飼育します。
44:07おもちゃがいっぱい入っている方がマウスが活発に動き回っていることがわかります。
44:15それに対しておもちゃのないケージのマウスは動きが少ない。
44:22そして飼育開始から1ヶ月後。神経細胞の中にいるキネシンの量を調べたところ。
44:31なんと刺激の多いAグループはキネシンの量がBグループのおよそ1.7倍に増えていたのです。
44:42キネシンが増えていたということがわかりました。
44:49余計神経と神経の間の情報伝達がしやすくなる。
44:55そういう意味で記憶学習などの高知能機能が向上する。
45:04遺伝的には全く同じであるにもかかわらず、環境と過ごし方の違いだけで、
45:12キネシンが増え、脳の機能に差が出たのです。
45:18そして私たち人においても、同じようにキネシンは増やせると広川さんは考えています。
45:28これはね、自分の人生はやっぱり変わっていくんだということのいうメッセージ。
45:35例えば人とのコミュニケーション、社会性、あるいは一生懸命好きな勉強をやって努力をする。
45:44自分たちの行動次第でどんどんキネシンが増える。
45:50そうするとますますその良い方向に行くと。
45:54私たちの人生と深くつながっていた細胞内の世界。
46:07あなたが生まれ、成長し、死を迎えるその時まで。
46:16嬉しい時も、悲しい時も。
46:22全身の細胞にいるたくさんのキャラクターたちはいつも全力で、
46:27あなたの命の炎が消えぬよう支え続けています。
46:32うーん、自分の行動次第で細胞内が変わるっていうことですね。
46:43ぼーっと生きてんじゃねえでってことだよね。
46:45そうですね。
46:47やっぱりやるなら楽しんでやった方がいいんだなっていうのもすごくいいメッセージが。
46:52そうです。
46:53いろいろなことに挑戦してやってみることで、そこにちゃんと反応して、
46:59キネシンが私たちの声も聞いてくれているのかなって。
47:04お礼はできるんですか?
47:05おいしいものをいっぱい食べて、十分睡眠とってください。
47:12でもさっきの図を見せられて、すごいなと思ったのは、これだけのことが、奇跡で起こった現実を、今、自分は生きてるんだ、奇跡の上に生きてるんだということを、まさまさとやっぱり、感じますね。
47:29本当に不思議です私も科学者なんですけどもちょっとその何て言うかやっぱり神がいるんじゃないかとかそういう気持ちになってしまう時もあります生命が地球に誕生して40億年って言われていますがなぜ生命が生まれてこんな複雑なものができたのか全くの奇跡奇跡中の奇跡1個の細胞に10万種類以上のキャラクターがいて全くの奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡に
47:59それが40兆個くらい集まってできるのが私たちの体ですから
48:06奇跡の奇跡の奇跡の奇跡の奇跡は奇跡の奇跡の奇跡に幻を超えていますが、 人の奇跡の奇跡の奇跡は奇跡ですから
48:12命の最小単位、細胞の中に広がるワンダーランド。
48:20多彩なキャラクターたちの躍動が日々私たちの命を支えていました。
48:29そしてまだつきぬ謎。
48:32シリーズ人体では4週にわたり、さまざまな角度から命の神秘に迫っていきます。
48:41次回はおよそ40兆個もの細胞でできたそこに私たちが老いていく理由も隠されていました。
49:05NHKスペシャル人体第2週はあなたの細胞たちが背負った命の輝きと宿命の物語。
49:1511日日曜夜9時。
49:52飛び出す地図に超巨大地図。
49:55未体験映像で林先生が山手線の謎に迫る。
49:59さあ冒険に出発だ!

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