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00:00BSTBS関口宏は思う世の中には不安なこと分からないことがあふれているこのままでは日本のそして世界の未来はどうなるのかそこで一緒に考えてみませんか関口宏のこの先どうなるこの先どうなら始めます今回のテーマ若林さん
00:28はい今日のテーマは水道事故ですこの前ね大きな事故あったからね来ましたね埼玉県でねあれ見た時にあっちこっちでこういうことが起こらなきゃいいかなっていうような気になりました西井さんどうですかはいあの実際こう水道のインフラというのはですね今すごい転換点というか今これから本当どうするんだろうなというまさに取り上げるべきテーマだと思います
00:57はいここで西内さんのキーナンバーです
01:01あの全国の水道施設ですねだいたいこのメンテナンスのために必要な予算というのが従来あの1兆8000億円ぐらいあの必要だというふうに要望は上がってるんですよ
01:13上がってるんですが実際どれぐらい使ってるかという1兆3000億円ぐらいっていうところで年間5000億円ぐらい足りない状態で何とか埋めているというのがこの水道行政なんですね
01:24じゃあなんか言葉悪いかもしれないけどごまかしごまかしどうにか持たせてるって感じになる
01:31はい現場の努力で年間5000億ぐらいこう足りないというのを何とかしている状況なのでいろんな歪みが多分世の中に今出てきている状態でその大きなものというのが先日の事故だったのかなという状況になっております
01:45本日のゲスト天知人のCOO樋口典人さんは人工衛星のデータを活用し水道の漏水リスクの予測や修理計画を支援する宇宙水道局などを運営
02:15人工衛星を使うはいそうです分からない空から見て土の中のものが分かるんですか直接見えるわけではないんですが天からの人工衛星のデータを使って地上の人々の暮らしを豊かにするそうしたものを会社の社図としているところでございます
02:38何かそのお仕事がねどうやってるのか徐々に明らかになるのかな今日ご紹介いたしますまずは水道にまつわる昨今のニュースをご覧ください
02:49道路に大きな穴が開いていて中にトラックが落ちています
02:53今年1月埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故転落したトラック運転手の救出に難航するなど日本中に大きな衝撃を与えました
03:08原因は下水道管の老朽化とみられ埼玉県が事故現場の下水を迂回させる工事を行う後復旧作業は難航しています
03:24今全国各地で相次ぎ報告されている道路陥没事故その多くは地下を流れる上下水道管の老朽化や破裂による事故などが主な原因となっています
03:46老朽化による道路陥没は例年2000件から3000件ほど発生しその多くが設置から40年以上経過したもの能登半島地震では上下水道管が損傷し地域が孤立化するなどの問題も浮き彫りに埼玉県八潮市の道路陥没事故では埼玉県の十二市区町およそ100%
04:16120万人に下水道の使用制限が科されるなど大きな影響を及ぼしましたこれを受けて政府は同じような事故が起こらないようにということをしていかねばなりません
04:32八潮市の事故の早期復旧に向け45億円さらに同様の事故防止に向け下水道管の全国特別重点調査に99億円を支出することを決めました
04:49しかし水道事業者の多くが再三割れで2024年度は全国で170以上の自治体が上下水道料金の値上げを行うなど生活にも影響が出始めているのです
05:07高度経済成長期に整備され今対策が待ったなしとなっている上下水道この先どうなる?
05:23これは上下水道の老朽化による事故最近のものですその前にも千葉とか東京の大田区で起こってるんだねそして八潮市の後も千葉水道管の漏水が原因で事故が起こってます
05:40でそれを見てきて政府が99億円の支出を閣議決定したと事故をもと戻すにはお金がかかるわけだからでこんなもんじゃ足りないまだまだ足りないとこれではい行く行くわっていうよりももう2024年度って言いますから去年ですねはい全国で170以上の自治体が上下水道料金を値上げしたと
06:09そうだよね飲む水代っていうことじゃなくてインフラの整備にお金がかかるわけだ。
06:17水道料金というのが先ほどお金が足りないとなかなかそれを値上げすることができずに先延ばししてきたっていうのがそろそろちょっと限界かなっていうのがいろんな自治体で起こってるんじゃないかなと思います。
06:29まずは埼玉県八代市で起きた下水道の陥没事故から一体地下で何があったのでしょうか?
06:39こちらがですねその八代市の事故現場の地下の断面図というところになっているんですけれども問題になったですねその破損した下水管というのはかなり大きなものになっておりまして地上から10メートルぐらいのところに直径4.75メートルのですね
06:57約5メートル?
06:59はい
07:00人間が縦に2人並んでもっと大きなものなんだ?
07:04そうですね
07:05そんな大きなものが通ってるんですか?
07:07これが汚水管線ということで1個1個の下水というよりはまとめてこの辺りの地域全体のものというのを集約していくような言ったら幹線道路みたいなものですねそういった太い下水というのが走っていたんですけれどもそちらのところが破損してしまったということで大事故につながりました。
07:27じゃあそこのもうちょっと手前のところに何があるかと申しますとご家庭なんかに使うようなですねこの水道、浄水道ですね。
07:35じゃあ浄水道ですね。
07:36きれいな水というのを流しますというのがその道の両サイドにこちら側のお家のための浄水道とこちら側のための浄水道というのが走っていると。
07:45そういうことか。
07:46でそのご家庭とかですねオフィスとかそういったところだけではなくて例えば工業用水といわれる工場なんかで使うような用水というのはまた別にありますし
07:56農業なんかで使うようなその用水というのもまた別にあります。
07:59はぁはぁ。
08:00くだだらけって感じだね断面図で見ると。
08:03我々の現代の社会はこうやっていろんなくだにさされていただいているわけですね。
08:07であの複数あるものなんですよそのNTTで書いてあるのは。
08:11はい。
08:12これは需要が増えていってどんどん増えたから。
08:15はいおそらくあの1本じゃ足りないよということで。
08:18そういうことなんだろうな。
08:20で地下鉄ホールっていうのはこのもっと下なんですか。
08:23さらに下になります。
08:25そういうことなんだ。
08:26はい。
08:27お水の感染ということなのでこれがまあ12市区町にわたってですね。
08:32約120万人に影響があるというのがここがあのダメになってしまうとかなりいろんなところの下水というところに影響があるような状態になっています。
08:41だからまあ日本国中にこういうところはいかんでもあるわけだよね。
08:46はいおっしゃる通りです。
08:48では下水道管にまつわる事故はどのくらいの頻度で起きているのでしょうか。
08:55こちら令和4年度のデータなんですが。
08:58まああの下水道の区段にですね何か問題があったことによって道路の陥没まで至りましたというのが全国で2600件実は発生しています。
09:08令和4年度だけで。
09:09はいそうです。
09:10でただこの2600件というのがですね全てがあんな大事故というわけではなくて多くはですね86%ぐらいというのが50センチ未満なのでまあだいたいこれぐらいですかね。
09:2050センチ超えてくると多分さすがにそういった段差って車こう急に危ないですよね。
09:24危ないですよね。
09:25っていうのがまあ12%ぐらいありまして1メートルを超えるようなすごい大きな干物というのが2%ぐらいなのでだいたい数十件程度は年間起こっているというのが。
09:36その赤いところにヤシオシが入ったから。
09:38はい。なるほど。
09:39ただこの小さな干物だからといって看過できるものではありません。
09:43というのもその下には空洞があるわけでこの小さな空洞はどんどん成長していく可能性があると。
09:51はあはあ。
09:52それを放置してしまうとまた空洞が大きくなればより大きな干物につながるわけですから小さな干物であったとしてもなるだけ早期発見早期対処をするようにしていくことが社会には求められている。
10:35穴に土砂が流れ込み縦に広がっていきます。
10:40地中に大きな穴ができても地面にほぼ変化はありません。
10:46次第に空洞は横にも広がり大きくなっていきます。
10:52その結果地表部分の重さに耐えられなくなり一気に崩落。
10:59こちらは陥没の瞬間を上から見た映像。
11:06青色の地表の部分は陥没の瞬間までほとんど変化が見られません。
11:14八潮市でも道路が一気に崩落していることから実験と同じ現象が起きていたと推測されます。
11:23確かにあれ事故が起こった時に最初開いた穴あそこでトラックが起こっちゃったけどあれが最後はものすごい大きな穴になりましたよね。
11:34あんなことになると思わなかった私たちも。
11:37当時の想定を超えていたということだと思います。
11:40そうか。
11:41地方から浅いところであれば地中レーダーを使って見ることができるんですけれども、このように10メートルほど深いところになってまいりますと、果たしてどこに空洞があるのかというのを直接的に捉える手段がないのが現状です。
11:55難しいよね、それは。
11:57心配になる老朽化した下水道管、全国にどのくらいあるのでしょう。
12:06実は日本全国の下水道、全部縦に並べると49万キロメートルあるんですね。
12:12地球約12周分ということで。
12:16そんなにつくってそんなにつないじゃったの?
12:19そうです。つつ裏裏に細々、細々というのを太いものも細いものも全部一直線に並べると12周分という。
12:28すごいね。
12:30この下水道管なんですが、標準的な対応年数は50年と言われています。
12:35じゃあ、この50年を経過した下水道がどれくらいあるかということで、まず2022年度末ですね。
12:42どれくらいかというと、大体3万キロメートル分ということで、全体の7%が2022年度の時点で50年経過しているので、これをちゃんと交換しなきゃいけないと。
12:52ただ、これってですね、この後どうなるかという予測もですね、当然いつつくったかというのも全部記録が残っているので、考えていきますと、2032年度にはですね、実は9万キロ分が。
13:03これはだから先々の話だよね。今25年なんだから。
13:06はい。
13:079万キロになるという予測だね。
13:09はい、そうなんです。
13:10このまま行くと、19%ぐらいはですね、交換しなきゃいけないよというような下水道になってきますし、これが2042年度になってきますと、約20万キロメートルということで、
13:2140%ですね。
13:23というのが、この後来るよというのが。
13:26わかってるわけだもん、これは。
13:28そうなんです。
13:29ごまかしももう効かなくなるよね。
13:31もうあったなしという状況だと思っております。
13:33財政として、お金が足りないから工事がしたくてもできなくて、その分が先に先送りをされて、積み残しになってしまう。
13:42それが、それが貯まるので、このように先々がますますその負荷が増すという。
13:47まさにですね、水道崩壊だというふうに考えるところでございます。
13:52いやいや、これ大問題なんだな。
13:55日本より30年早く整備が進んだアメリカ。
14:00今、インフラの崩壊が現実に帯びてきたのです。
14:05今回のテーマは水道事故。
14:20去年6月、ジョージア州アトランタでは相次いで水道管が破裂。
14:26それは100年ほど前の古い水道管でした2022年にはペンシルベニア州で52年前に建設された橋が突然崩落するなどインフラの老朽化が深刻化しています。
14:43社会インフラを研究するペンシルベニア州立大学のクリスティン・キルヒホフ氏はその実態を指摘します。
14:52橋のおよそ60%は設計寿命を過ぎています上下水道管を見ると100年ぐらい前に建設されたパイプもあり今でも回収されないまま機能しているものもあります
15:061980年代にはインフラの老朽化が激しくなり荒廃するアメリカと叫ばれ米元政権以降政府がインフラの補修予算を積み増すようにしかしその額は十分とは言えず年々老朽化が進むインフラの補修に予算が追いつかないという事態も起きているといいます。
15:34多くの場合必要なメンテナンスは行われず重要課題として常に政治家の念頭に置かれていたわけではありませんなぜアメリカはこうした事態を招いたのでしょうか?
15:51日々の暮らしでは人々はインフラについてあまり考えず何か問題が起こって初めて気づくのです。投資を必要としている状態で放置されているのです。政治家にとっても魅力的な話題ではありません。
16:05こうした状況を変えようと全米規模の取り組みを行っているのがアメリカ土木学会です各州のインフラの安全性を調査し5段階で評価する
16:35一般市民や政治家の関心を高めることにある程度成功しました。インフラをないがしろにすることは危険を冒すことになるのです。
16:57いや確かにそういう近代化かな生活のそれはアメリカの方が先なものね。
17:05アメリカでインフラ整備が進んだのは1930年代なんですけれどもこれはいわゆる世界大恐慌と言われるものがあってすごく不景気な時期がすごくちょっと前にあったわけなんですね。
17:16そうすると失業率が高いと。なので失業率の高さというところも解決するためにじゃあせっかくだったらこのタイミングでですね大規模なインフラ整備をしようよということで
17:26いろんな公共工事を進めたというのが1930年代でした。
17:31なんですけれどもじゃあそこから50年経った1980年代というのがそろそろ水道管とか買えなきゃねというタイミングが来たわけなんですが
17:39その時のアメリカは製造業がどんどん衰退していっていると。日本にやられてしまったみたいな感じになってしまいまして
17:46そして特に地方からですね都会の方にどんどん人口が流出していった時期でもありました。
17:51そうすると州政府のほとんどは財政なんですよという風になっておりまして
17:56国の方もインフラ補修というのをちょっと進めなきゃねというのがレーガンさんの時代にあったんですけれども
18:02全然足りてなかったというのが1980年代からで。
18:05そろそろ限界だよということで米国土木学会がですね予算限られているんですけれども
18:11優先順位つけるとしたらこの辺そろそろ何とかした方がいいんじゃないですかということを
18:15わざわざ整備しているというのが最近の動きです。
18:18そうか。
18:19なので日本はどうなのかというとですね、それは30年遅れぐらいで来ているわけですね。
18:231960年代の高度経済成長期にインフラを整備したということで
18:27その50年後はというと2010年代、この時期にインフラが老朽化して
18:34この頃からやっぱりそろそろちゃんとどんどん交換していかなきゃいけないよというときに
18:39ちょっとこれも日本はあまり景気良くなかったりとか
18:41財政的にちょっと厳しいということで
18:43後ろ倒し後ろ倒しというのが今に至っているわけですね。
18:47アメリカは今も経済成長は続いておりますし、人口は増加しておりますと。
18:53一方で日本の人口は急速に人口減少が進んでおります。
18:58さらに今経済も悪化をしておりますと。
19:02となるとインフラに対してかけるべきお金というものが出しきれない
19:07人が住んでいないところに対するインフラどうするかといった話も当然出てくるわけです。
19:11そうなるね。
19:12かなり危機的な状況だというふうに感じております。
19:16まあこれに通じるかどうかあれだけど
19:19昔からいろんなものを作る方たちの間では
19:23花の建設、涙の補修って言ってね。
19:26涙の補修の方はあまりやりたからないんだよ。
19:30確かに。
19:31そういう結果だと思うんだよね、これ。
19:34では日本の現状はどうなっているのでしょう。
19:38特に懸念される場所が東京でした。
19:43東京もですね、この水道管というのを再構築しましょうということをやっているんですが、エリアをいくつかに分けています。
19:50特にですね、まず都心と言われるこの青で囲われた地域ですね。
19:54中央区だったりとか港区だったりとか千代田区だったりとか。
19:57その上流に至るですね、都市幕とか北区とかっていうこの青で囲われたエリアというのは
20:03第一期というふうに計画が立てられまして、平均経過年数は31年のそういった水道管があるわけなんですが、
20:11今の時点で75%以上再構築が完了しています。
20:16問題はこちらの第二期エリアなんですね。
20:18これが青が終わったら次やりますよということで計画が整備されているんですが、
20:23平均経過年数が現時点で44年経っています。
20:26あと6年間で何とかしなければいけないと。
20:29それが着工がいつかというと、2029年なんですね。
20:33そういうことはもうギリギリっていうことだよね、これ。
20:366年後に何とかしなきゃいけないものを4年後から着手するっていうことなので、
20:40かなり大田区だったり品川区だったり板橋区、練馬区という、
20:45このエリアについてはかなり大丈夫かというのが今の時点で懸念されています。
20:50それが終わった後、第三期エリア、この辺りについてはその後やりましょうという計画になっています。
20:56ということで一番懸念されている第二期エリア、詳しく見ていきます。
21:00特にこの世田谷区、目黒区、品川区、大田区という都内の中でもかなり人口がすごく多い、
21:09先ほどの八代市の話よりも、さらにあれ120万人ぐらいの話だったんですが、
21:14それよりもさらに多くの人たちが影響を受ける、
21:16この200万人の規模のエリアの下水道の更新が間に合うのかどうかというのが、
21:22今想定になっているわけですね。
21:25ここに住んでいらっしゃる方々、ちょっと嫌だなと思われたと思うけど。
21:31何より東京の場合は都市がいろんな形で密集しておりますので、
21:36その工事自体がやりたくてもできない場所も多々あるわけです。
21:40あるでしょう。
21:41そうした中でどのようにして管路を強化するかとなると、
21:46下水管の管路の中側に新しい材質のものを塗ったり貼ったりすることによって、
21:53それで管を強化してもう少し寿命を延命しようと、そうした取り組みがなされております。
21:59こうした状況にこの春水道料金が40%値上がりする地域も出ているのです私たちの生活に欠かせない水道その料金がもし突然40%値上がりしたら
22:29そんな苦しい状況に陥ったのが埼玉県の北部の本庄市水道料金の改定は実に16年ぶりのことだといいます40%の大幅値上げその背景の一つにあるというのが市内では老朽化した水道管から漏水が多発しておりそのつど、
22:59修繕その場で直して対応している状況です上水道管の老朽化です高度経済成長期に作られたという市内の水道管多発する漏水を防ぐための修繕費用などに年間およそ12億円かかるというのですさらに
23:22今年2月所沢で起きた上水道管破裂事故 こうした事態を引き起こさないためにも値上げに踏み切ったといいます
23:35本庄市民はどう対応するのでしょうか
23:41野菜とかも今高いですし 公共料金が高くなるというのは厳しいですよね
23:50湯船の水位を下げたりとか 一回沸かしたら3人順番に冷める前に入っちゃう
23:58上水道管の老朽化による漏水への対策は自治体の財政を圧迫しています
24:07メンテナンス費用確保のため 水道料金を40%値上げする本庄市
24:14こうした自治体は決して例外ではないのです
24:18先ほどVTRにもありましたように 埼玉県本庄市で4月から平均約40%の値上げということで
24:28これまで例えば1900円で済んでましたよという ご家庭が800円ぐらい水道料金が上がりまして
24:352700円ぐらい必要になってきますよ というぐらいの値上げというのが実際行われました
24:40これ何で必要かというと やっぱりこの管が古くなってくるとこんな感じになってきまして
24:45だいぶ汚くなってきて
24:47ちょっと待ってください これ何なんですか これ鉄だから出るサビ
24:52おっしゃる通りです
24:54最初はこういうものなんですか?
24:57一番最初はそうですね
24:59でもだからといって直ちに健康に被害が 出るというわけではないんですけれども
25:04実際今このような状況が多々あります
25:07あんなとこから流れてくる水を喜んで飲んでるって
25:10なんだから信じられないよな
25:13そこはその水質に対しては 水道局の方々がちゃんと点検して
25:17それは大丈夫です
25:19水道管だけじゃなくて浄水場の方も
25:22ちょっと施設を入れ替えなきゃ いけないんじゃないかな
25:24ということもありまして
25:26諸々考えるのは年間12億円ぐらい必要
25:29今後どうなっていくのかということで
25:31このEYジャパンさんというコンサルティングファームが
25:34まとめたレポートなんですけれども
25:36ちょっと先ですけど2046年度までということを
25:40視野に入れたときにどれぐらい値上げが必要なのかな
25:43というふうに考えていくと
25:44ほぼ全て96%で値上げをしないとやっていけないよね
25:49というふうな予測になっております
25:51じゃあだいたい値上げ率どれぐらいかというと
25:54約48%ということで
25:55平均だよね
25:56はい
25:57そうなんです
25:58だから日本中が平均で48%は上げなきゃもたない
26:02はいそうです
26:03なんで極端にですね
26:05そういった値上げをもうちょっと高めにしないといけないな
26:08というところの例も挙げられているんですが
26:10福島県の川見市町というところがございます
26:13そこがですね
26:14現在1世帯あたりだいたい
26:164627円ぐらい
26:18月々ですね
26:19まあ水道料金がかかっているんですけれども
26:2125837円までですね
26:24上げないと
26:25これ年間じゃないよね
26:26はい
26:27月々です
26:28ということは前間だったら
26:31大体30万円ぐらい
26:33これはちょっと
26:35やっぱり住んでらっしゃる方も
26:37ただことじゃないよね
26:39負担は非常に大きいというふうに感じております
26:42特に人口が減っているというところほどですねそれなんだろうね問題大きいだから多く住んでればねそれだけ負担も少なくなるんだろうけど人口の少ないところはやっぱ高くついちゃうわけだ結局そのこれまであった老朽化の問題とこの急速な人口減少という問題のその2つが重なってますのでそれ上にここまで悪循環してしまうということになってしまいますとこれもはやその水道という仕組みがありますね
27:11水道という仕組み自体水道システム自体の崩壊を意味しているとも考えておりましてどこかで根本的に水道の仕組みというものを見直す時期が迫っているということの表れでもあるというふうに認識しております。
27:26未来に向けた対策をいくつか取材してありますVTRご覧ください地中にできた空洞により発生する道路陥没事故そんな地中の空洞を見つける特殊な車両があります空洞探査車です
27:56こちらの車両後ろにですねこういったアンテナの入ったケースがありますこの中にですねアンテナが複数入っておりましてそれを使用して地中に向けてマイクロ波という電磁波を照射しますその反射を拾うことで路面の下にある空洞ですとか埋設物そういったものを検知するという仕組みになっております
28:18道路を走行しながら車内のモニターでモニタリングそのデータを解析し陥没の危険がある空洞を見つけ出し自治体などに報告します過去に見つかった空洞のデータを見せてもらうと
28:48になりましてこのデータですとだいたい直径1メーターかける1メーター程度の空洞がここにあるということがわかります
28:55ただこの探査車が見つけることができるのは地下3メートルにできた空洞まで
29:03八潮市の道路陥没を引き起こした空洞は地下10メートルの下水管によってできたものとみられるため 初期の段階で発見するのは難しいといいます
29:18対策はあるのでしょうか
29:21深いところで発生した空洞でも拡大して成長していく過程で深さ3メートルからその陥没を切るまでの間成長している過程を捉えることによって陥没を未然に予防するということができます
29:34こまめに調査を行っていれば防げた可能性は十分あります
29:38では今年に入り全国で相次ぐ浄水道管の漏水事故
29:45こちらの対策は一体どうすればよいのでしょうか
29:51相次ぐ浄水道の漏水事故飲み水などを生活に欠かせない浄水道管も今年に入り老朽化による破裂や漏水する事故が全国で多発しています
30:10水道管の総延長はおよそ74万キロで日本水道協会によると2022年度時点でおよそ17万キロ全体の23.5%が法廷対応年数の40年を超えています
30:29地下から伸びる管に耳を押し当てる男性上水道管の水漏れを探す漏水検査をしています水道管に金属の棒を当てその棒を返して流れる水の音を聞き水漏れの有無を調べますしかし人の耳に頼った検査は困難を伴います
30:56どうしても交通量が多いところなんかは環境音とかが妨げになったりするので
31:04水道管の老朽化対策を迫られる自治体が今続々と依頼するあるサービスがあります
31:13本日のゲスト樋口さんが所属しJAXAも出資する天地人が開発した宇宙水道局
31:262019年から世界中の衛星から得られる気象情報や地形地表面の温度といった宇宙ビッグデータを分析
31:37これらのデータに自治体が持つ水道管の材質や使用年数過去の漏水記録などのデータを掛け合わせ独自のAIで漏水リスクの予測をしているのです
31:53地表面温度が非常に高くなるところ高くなってくるとそこでの漏水の可能確率という比率というのは非常に高くなってくるというようなデータも出てきておりますあとはやっぱり温度差のところですね温度差が非常に高くなるところは漏水の頻度が高かったというような結果だと思って出てきております
32:15宇宙水道局は地域を100m四方に区分けし各エリアの水道管の漏水リスクを5段階で表示自治体はこのリスクマップをもとに優先順位をつけて効率的な調査を行います現在は東京都をはじめ20以上の自治体で利用されています
32:41その中の一つ静岡県岩田市では人口およそ17万人の静岡県岩田市の水道管は総延長1390キロ市から委託された専門業者のわずか2人のスタッフが市全体の漏水調査をしています
33:11図面を見ながらその上を歩いていくかもしれません3から7の間ぐらいじゃないかなとは思うんですが調査員が徒歩で数十センチおきに地面の中の音を聞くことで水道管の異常を見つけます
33:31こうした地道な漏水調査も今年1月から宇宙水道局を活用したことで大幅な効率アップにつながりました
33:42経験とかによるとこが多いんですけれどもそれが宇宙水道局の導入によって漏水リスクの高い箇所の絞り込みができたのでより正確な精度の高い調査ができているのかなと感じています
34:00漏水リスクが高いとされたこちらの現場一見異常はなさそうですが地面を掘ってみると水道管に亀裂があり勢いよく水があふれていますこのまま放置されていたら地面が陥没するおそれもあったといいます
34:30これが事故になる前に未然に防げたっていうのはすごく効果としては大きいのかなと
34:35岩田市の過去の試算では市内すべての水道管の漏水調査には12年の期間とおよそ1億円の費用がかかります
34:47一方AIが学習を繰り返し精度を高める宇宙水道局の費用は水道事業の規模にもよりますが
34:58年間でおよそ数百万円です
35:01今回調査対象をリスクの高いところに絞ることで3ヶ月で調査が終了し費用を大幅に削減できたといいます
35:12宇宙ビッグデータの活用についてはまだまだ無限の可能性があると思っております
35:18将来に向かって希望が持てるような社会を構築していきたいというのは我々としての共通の思いですね
35:24これでやっと仕事の中身私見えてきたんですが宇宙からねやるのとあと地味にこうやってるのはやっぱああいうことが大事なんだ
35:38最終的にはやはりあの音で地中の漏水を見極めてさらに言うと小さく穴を開けてボーリングをして守る場所を確定すると
35:50そうした地道な作業がなされているのが今の現状です
35:54宇宙水道局では人工衛星のデータをどのように活用しているのでしょう
36:01まずこの右側なんですけれどもこれ地図になっておりましてこの青い線というのが地中を通っている水道管になっております
36:11このように網の目状に設置されていると
36:14そこに対してVTRの中にもありましたけれども都度音を聞いて点検をかけていって漏水の場所を探しているというのが今の現状でございます
36:24そこに対しまして私どもは宇宙水道局というサービスの中でこのように約100メートルメッシュという四角に区切ったエリアごとにリスク評価をしております
36:37例えばこの赤いところというのはリスク診断強化の結果最も漏水のリスクが高いところ
36:45それに準ずるものとしてオレンジのところこれがその次に
36:50さらに中くらいのリスクがあるよというところがこの黄緑のところになっております
36:55こうした赤いところに集中して調査をかけていけば
37:00かかる時間もかかる費用も大幅に圧縮ができる
37:04そのようなサービスを展開しているところでございます
37:07温床調査の費用と私どもの導入費用と加えたとしても
37:12全体コストがそうでない場合に比べて65%を削減できましたと
37:17あわせまして調査の期間も85%削減されて
37:22一気に短期間で漏水を見つけることができますよと
37:26これだって削減費用の削減につながるわけだからね
37:31今年3月22日の読売新聞の記事です
37:35天地人が従来の上水道漏水リスクの予測に加え
37:41今年度後半には下水道間損傷リスクの情報提供の開始を目指すとしています
37:48ということは上水道も下水道も始められそうと
37:55下水道の場合は管路の中をテレビカメラとかですね
38:01ドローンが飛んでそれで内部点検を進めていくことになります
38:06ところが非常に高額であるということと
38:09全ての管路を組まなく見て回るということはやはり難しいんですよね
38:14ディスクマップがあれば重点的にいろいろな調査をかけることができますし
38:19そこだけ点検していくこともできますから
38:21そうしたことによって全体的なコストを下げ
38:25維持保全に取り組んでいこうとそのように考えているところです
38:29これは今始まったばかりだからあれだけど
38:32どんどん進んでいってね
38:34そのデータがどんどん蓄積されれば
38:36そのうちここが危ないというのはすぐ分かるようになるかもしれないね
38:41点検するにしても水道の点検もガスの点検も
38:44他の点検も道路の点検もというのを
38:47一気にそこも集約できるかもしれないと
38:51そうした世界が未来の姿かなというふうに思っております
38:55最新技術で効率的に修繕を進める一方で
39:00水道事業そのものを見直す動きもあります
39:03西内さんの解説です
39:05茨城県が発表した内容になるんですけれども
39:08茨城県内に20市町村があって
39:11あと栃木県の野木町でですね
39:13茨城県の外にあるんですけれども
39:15基本協定というのを締結しました
39:17そうすると住んでいる地域によって
39:20水道料金が変わるよということではなくて
39:22全体で1個の水道事業者みたいな形になりますので
39:26一律料金にできるんじゃないかなということが考えられております
39:30県内にですねたくさん浄水場があって
39:32この118の浄水場というのは
39:34全てずっと維持し続けるというのは大変なんですが
39:37ここを53施設に当配合していこうと
39:40そうすると人件費も削減できますし
39:44人員足らないというのも何とか確保できるかなと
39:47そして水道料金というのも
39:49少し安くできるんじゃないかなということで
39:52再編成していこうという動きも
39:54実はこれ全国で広がっているものになっております
39:57浄水道じゃなくて給水車を導入しようという考え方もあるわけですね
40:00例えば過疎地の集落とかっていうのが
40:03浄水場からすごく離れていたとして
40:05ここまで水道管を引いてくるというのがすごく大変であると
40:08だとすると浄水場から車で運んじゃった方がいいんじゃないのということで
40:14綺麗な水を過疎地の集落の中のタンクに対して
40:18運んでいきましょうと
40:20そうすると宮崎県とか静岡県の小規模集落の方で
40:24そこまでの水道管を管理するよりはそっちの方が
40:27むしろリーズナブルなんじゃないかなというのが
40:30考えられているわけですね
40:31同じように下水道というのも
40:33こういった地域から下水処理施設までの
40:36下水道というのを管理するというのは
40:38すごく大変なわけなんですが
40:39だったらこの先で共同の浄化層というのを
40:42作ればいいじゃないかと
40:44なので各ご家庭からトイレとか台所とか
40:46お風呂から出てくるようなものというのを
40:49複数の世帯で共有で
40:50こういったお水をきれいにするような浄化層というのを作りまして
40:54これできれいになったらあとは地域の川に流しちゃえばいいよねというような
40:58そういった水道管に頼らないような上下水道という
41:02そういった試みをいろんなところでやられております
41:05人口の少ないところだったらこれでやった方が合理的
41:11パイプをわざわざ延々つながなくても成り立つということですね
41:16去年能登半島地震で上下水道が寸断された避難所ではある装置が活躍していました
41:27去年甚大な被害をもたらした能登半島地震
41:37上下水道が寸断され断水状態の避難所である装置が活躍していました
41:45ウォーターボックスと呼ばれる仮設シャワー設備
41:50汚れた水をろ過して繰り返し使える水循環システムで
41:57100リトルの水があればおよそ100人が清潔なシャワーを浴びられます
42:04ウォーターボックスの入浴支援に使われたのは学校のプールからくみ上げた水でした
42:15ここにボタンがあります
42:20ボタンでこれを押していただくと出てきます
42:26こんな形です
42:27はいはいはい
42:28上のボタンで
42:29はい
42:29震災発生以来初めてのシャワーを浴びた避難所の人たちは
42:36水使えないから何よりシャワー浴びれるのがいいかなって思いました
42:43いつも通りの生活みたいでいいなって
42:46入れることが嬉しくて
42:50ずっとこれからも避難所生活続くと思うんですけど
42:53これからもシャワーあってほしいと思います
42:55体も温まってたぶんぐっすり寝ると思います
42:58はいよかったです
43:00今初めてこれ使ったもので
43:02全然問題なく使えました
43:04はい使いやすかったしね
43:06ほかにもわずか20リットルの水を繰り返しろ過し
43:15500回分の手洗いができるウォッシュも
43:18避難所の衛生状況に大きく貢献しました
43:21こうした上下水道に頼らない新たな技術は
43:29災害時だけでなく日常生活でも活躍が期待されています
43:34普通にプールか何かにためてあった水さえあれば循環して汚れてもまた循環できるということだなそうなんです98%の水が再生できるそうなんです
43:51だからこういうのをもっともっと研究してそれで各家で水を循環させたり大きなマンションだったら大きな水をためといてね循環させればその水道管をザーッ地球何周分も引かないですぐってことあるよね
44:12そこは実現可能な社会だとは思います
44:15ただそのどこの地域に対してどの技術を適用すべきかっていうのは
44:21ここもまたですねしっかりと判断をしていかないといけないところですし
44:25その判断するためにはデータが必要であると
44:28積極的にデータをためていきましょう
44:32そのデータをためたデータでもって新しい未来を作りましょうと
44:36そういった取り組みがなされているところでございます
44:38西石さんどういうふうに感じましたか
44:41地味に下水道って人類の発明の中でもかなり重要なもので
44:44あれがないせいで昔はすごい消化器系の感染症が流行って
44:50これらで人が死んじゃってみたいなこともたくさん起こってたわけなんですよ
44:54それを考えるとそういった下水道にあんまり普段皆さん注意はしてないと思うんですけど
45:00そこがちゃんと何よりも公衆衛生上の話として
45:04清潔な社会が作り続けられるというためには
45:07かなりいろんな努力が終われる必要なんだろうなと思いました
45:10いやいや本当我々でもね
45:12それ当たり前になりすぎてね
45:15そのありがたみみたいなことに
45:18言ってなかったかもしれないね
45:20そのありがたみをもうちょっとかみ締めなきゃいかんのだし
45:25やっぱり研究をどんどん進めてもらいたいね
45:28ありがとうございました
45:31ありがとうございました
45:32ありがとうございました
45:32ご視聴ありがとうございました

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