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00:00先輩!
00:05今日家でみたらし団子を作ってきたんです。
00:08え?
00:09家でみたらし団子とか作れる?
00:13うん!
00:15おいしい!
00:17これ、ほんまにみそのが作った?
00:19タレがようできてるよ!
00:21ありがとうございます。
00:23もうまもなくお楽しみの企業始まります。
00:26急いでください。
00:28ありがとう、みその!
00:29購買率を勝ち抜き宝塚歌劇団に入団上級生に手作り団子を振る舞っていた女性は今京都の路地裏で地元の人に愛される三鷹団子店のオーナーに。
00:58私は95年続く佐藤問屋の娘でしてお店を復活させるために有名京菓子店を支える老舗の佐藤問屋でオリジナルのみたらし団子を作る元宝ジェンヌ。
01:28京都観光のお土産に昆布のお土産セットいかがですか?
01:33明治に創業時代とともに客足が遠のいていた老舗昆布店を復活に導いたのはお待たせいたしました。
02:16地裏にひっそりと佇むみたらし団子のテイクアウト店、樋口聖門。
02:23すごいタレとかがおいしくて通ってます。
02:30うまいね。僕みたらし大好きよ。
02:34この店を切り盛りするのが樋口美園さん。
02:49うちのお団子は沖縄の果て沼産の黒糖を中心に何種類のお砂糖をブレンドして作っておりますので甘さちょっと控えめで何本でもいけるお団子となっております。
03:06オープンして1年の新しいお店ですが店を出て裏に回ると元はこういう問屋業だけを長年やってきた会社なんですけれども砂糖和菓子の材料全般ですねきな粉とかもあればわらび粉とかもあるしもち米とか。
03:34そう実家は創業から95年を迎える京菓子の材料を店舗に下ろすとん屋さんお店の代表は父の信男さん大歳84歳お若いお若いどういうところに材料をおろしておられるんですか。
03:54出町柳に豆餅で有名な非常に双葉餅さんというのは辻里さんとか、それから辻切りで有名な鍵前さん、関屋で大変有名な成餅さん、そういったところがもう非常に何十年というお付き合いをいただいております。
04:11その名だたる名前を聞くと順調そうに思えますが。
04:16問屋っていうのは本当に利益率とかもあんまり良くなくって体力的にもすごい大変な仕事だなってもう常々思っていて84歳すごいこれからこの業界って難しいなとか思って生き残りをかけてあのたどりついたのがみたらし団子だったんです。
04:391969年、砂糖どん屋の次女として生まれたみその。
04:47両親は仕事で夜遅くなることが多かったため、母屋で祖父母に育てられた。
04:54すごいおてんばだったので、その砂糖袋の上がずっとあのちっちゃい時からの遊び場になってました。
05:02そんなみそのは幼少期に団子のおいしさを知ることになる。
05:09学校から帰ると祖母が手作りの和菓子を作ってくれていた。
05:24中でも白玉団子はみそのの大好物だったのだが。
05:31おばあちゃん。
05:33うん?
05:34今からお団子食べるねんから、はようおいしいお茶いれて。
05:38はいはい。
05:41あんたは年寄りみたいなことを言う子やな。
05:46いやでもおいしいよな。
05:50小さな子供にしては、人一倍和菓子にうるさく、口がこえていたという。
05:57おいしい。
05:59まあ材料余るほどあるんで、もうあのいいコクトを沖縄産のコクトをパッて取ってきて、それですぐ黒蜜を作ってくれて、上からかけてっていう。
06:12もう作りたてめちゃくちゃおいしかったです。
06:15お砂糖屋でよかったなと思いましたけど。
06:18そうした和菓子の英才教育を受けてきたみそのは、青春時代に団子の持つ力を知ることとなる。
06:31中学生になったみそのがはまった沼。
06:35それが。
06:37かっこいい。こんな世界があるやなって。
06:43姉の誘いで訪れた宝塚歌劇団。優雅で洗練された舞台にみそのは決心する。
06:56宝塚の舞台に立ってみたい。
06:59それがあの第一真央さんの主演の舞台だったんですけれども、すごい席がよくて前から2番目で、もう自分の目の前に来はったときにもう行きができひんかなっていうぐらい。
07:11衝撃を受けてファンになったプラスこの舞台に立ちたいってそのときになぜか思ったんですよね。
07:22宝塚の虜になったみそのはお年玉を握りしめ、なんと親に内緒でバレーダンスの教室に入塾。
07:33密かに宝ジェンヌへの道を歩み始めた。
07:37しかし特に母なんですけどすごい教育熱心でもういい学校に行っていい大学行ってみたいな。
07:48宝塚なんてもう何考えてんのぐらいな感じでもう全然相手にされずもうお年玉を握りしめて入会して塾行ってるって嘘ついて最初はダンスのレッスンに行ってました。
08:03今年でも1回分でずっと続けていけないと思うんですけど私があまりにもすごい熱心にやっていて祖母がもうそんなに頑張ってやりたいんだったらおばあちゃん優しいなお下車出してあげるわって言って協力してくれて高校進学後もバレーを続けていた美園はこの時長年連れ添うこととなるある人物と出会う。
08:30うち絶対宝塚の男役になってみせるねんタミちゃんは私も嫌で大地真央さんとかめちゃくちゃかっこええよなタミちゃん誰やろうタミちゃん宝塚音楽学学校一緒に受かろうなうん頑張ろう頑張ろう頑張ろう頑張ろう実はあの人ですね彼女こそかつて第2の人生を歩む元宝ジェンヌとして番組で紹介
09:00タミちゃんってあの同期なんですけれども同じ高校で同じ学年でそれでパレー教室も一緒であの切磋琢磨しながらお稽古頑張ってました。
09:19そんな美園とタミは高3の冬18倍という購買率の中で2人揃って合格。
09:281990年男役風と今としてデビュー。
09:34くしくもタミと同じ花組に配属となった。
09:38すごーい。
09:40そこで振る舞っていたのが。
09:43どうぞ召し上がってください。
09:45わーすごい。
09:47いただきます。
09:49これほんまにみさまが作った。
09:51そぼ仕込みの腕前でみたらし団子を手作りし、よく差し入れしていたのだ。
09:57ありがとうみさま。
10:00ありがとう。
10:01力出るわお団子は。
10:03自分の作ったお菓子褒められるのってこんなに嬉しいんや。
10:10下級生が上級生に何か作ったりとかいうのはよくあって。
10:16白玉を串に刺して魚焼き器みたいな焼いて、なんかお砂糖とお醤油とか、そういう簡単な感じだったんですけれども、喜んでくださった顔とか、今もはっきり覚えてます。
10:33団子には人を幸せにする力がある。そう感じた瞬間だった。
10:42そうして舞台上では。
10:45愛称で私、みその、みそって呼ばれてたんですけど、民ちゃんとみそ民コンビで、なんか3枚目の面白い役から、なんか悪い役から、もう男爵とかなんか、本当にいろんな役をやらせてもらって、すごいなんか楽しかったです。
11:02宝塚歌劇団は12年間在籍32歳で対談を迎えたのだったお父さん
11:16はい。
11:31対談後は知人を通じてマツケンサンバのコンサートメンバーに抜てき週末は全国を飛び回る日々を送っていたしかし平日は特にすることがなかったためトン屋さんの仕事。
11:56こんにちは。樋口商店です。
11:59父に代わり、配達に行くこともあった。
12:03今忙しいからそこを踊ってくれ。
12:07はーい。
12:12京都って一元さんにちょっと冷たいかなって言われたりとかしてると思うんですけれどもあの樋口商店の娘って言わないであの配達とかしに行ったりとかすると父を対応的なそっけない感じで。
12:30しかし。
12:33いつもありがとうございます。
12:36あんた樋口さんのところの娘さんなんやて宝のジェヌやったらしいなどおりってびっぴんさんなはずやわ新作のお菓子食べていくか?
12:49娘っていうのが分かったらお菓子とお茶が出てきてちょっとあるあるなのかもう何か面白いなって思ったんですけど1回心の扉開いたらすごいもう何かあったかくしていただいていつもブスッとしてはった人がニコッとかしてもらったらやったって思いました。
13:11しかし美園が一番京都らしいと感じた老舗ならではの特権がうちはあんたのおじいさんの代からようお世話になっててなうちの菓子は樋口さんが親身になって毎回材料探してくれるからここまで来れてんねん材料との巡り合わせは私ら問屋さんに頼るしかないからな。
13:39えそうなんですかそう長いつきあいから生まれる信頼感だったそうして家業をサポートすること20年舞台女優との二足のわらじで駆け抜けていたのだが2019年予期せぬ事態だ何やろう?
14:37さらに翌年には新型コロナウイルスが大流行。
14:44巷ではお茶会などのイベントがなくなり和菓子店に大嘆すると材料問屋にも発注が来ない加えて美園が参加する舞台の仕事もストップ。
14:59まさに発砲塞がりとなってしまったそうした状況の中父が驚きの言葉を口にするうん。
15:11母さんは前ほど働かれへんくなって思うたしもうこの店死ねなあかんかもな。
15:20このウイルスが流行る以前に材料はパソコンでどっからでも手に入る時代や。
15:30今夜上だけではもう生き残られへん。
15:35これまでにない父の弱気な発言。その言葉に美園は。
15:42ちょっと待ってよ。店潰すってこと?そんな絶対ありえへん。
15:49この店私が建て直す。
15:52父もねやっぱりいつまでもずっと担いでたりとかあんな本当に体力的にも大変だろうなとか思ってどうにか私がしないといけないのかなってすごい思って。
16:12ここから老舗の生き残り大作戦が始まった。まず美園が考えたのができた材料を仕入れて下ろすだけの商売じゃあえて先の経営次第で収入がストップしてまう。となると自分らでなんか生み出すしかないな。
16:38自分たちで商品を作ることが急務。
16:43その時美園の脳裏に浮かんだのが。
16:48今日はお団子こちらだったで。
16:52おいしい。
16:53パレはようできてるよ。
16:55ありがとうございます。
16:58みたらし団子。
17:01みんながなんか笑顔になっておいしいって思う大好きって思うものがいいなと思ってみたらし団子に行き着いたんですけれどもまあ倉庫見たらその材料が余るほどいっぱいあったのでもうこれを使ってやるしかないなって思いました。すごいなあでも。こうして美園は以前から通っていた和菓子館に行き着いたんですけれども。
17:20和菓子教室の先生に協力を依頼し商品作りに乗り出した。
17:35数種類の砂糖を合わせて煮詰めるタレ作り何千通りにもなる組み合わせを一つずつ試しては。
17:58自分の舌を頼りに消去法で味を見極めていった。しかしさらに難航したのが。
18:19団子か。
18:26さっきおいしかったのにもうカチカチや。
18:28団子の食感がどうしてもうまくいかない。
18:32どうやったら時間がたってもおいしいまんまにできるんやろ。
18:41ここで問題。
18:45行き詰まるみたらし団子開発においてみそのさんを救った思わぬ出来事とは何でしょう。
18:54マツケンサンバに関係あんちゃう。
18:58マツケンサンバ。
19:01そんなメロディやったかな。
19:05だからお餅もサンバのようにめっちゃこねくり回してみる。
19:10踊れサンバ小麦ねって。
19:14何かそんなんやってくれはん。
19:17マツケンサンどうですか。
19:19老舗ということは昔からある食材と焼き方にあるわけでしょ。
19:26だからおろしてたおろし先がそういうそのお前こんなんではダメだよというアドバイスをもらったんじゃないですか。
19:37答えを見てみましょうどうぞ来たかさっきおいしかったのにもうカチカチやん。
20:00団子の食感がどうしてもうまくいかない。
20:07そんなみたらし団子開発を救った出来事。
20:10それが。
20:11あっほらしげさんどう?
20:18うーんちょっと食感が物足り抜くちゃうか。
20:22でも冷めても柔らかい状態を保ちたいねん。
20:26そういう時にはなもち粉じゃなくて米粉を使うねん。
20:31うん。
20:32蒸し方にもコツがあってな。
20:35そう、おろし先の和菓子職人たちがアドバイスをくれたのだった。
20:41普通はねなんか自分のところのこととか教えたくないことだと思うんですけれどもいろんな方に惜しみなくほんとにあの助けていただいて焼き器をいただいたりとかたれの温めるものをいただいたりとかほんとにこのヘラもいただいて。
21:05はい全部持って行き言って。
21:11今後強豪になり得るみそのを助けてくれた職人たち。
21:16すべては100年近く先代たちが続けてきてくれたつながり信頼関係によるものだった。
21:26お団子の方はポップさんの特徴の米粉100%のみで作っております。
21:33もちもち感それで硬くなりにくく冷めても美味しいっていうお団子となっております。
21:40こうして去年、みたらし団子店をオープン。
21:44おしゃれなかんばん。
21:45店の名前は?
21:47樋口正門なんですけれども、実はこの豚屋のお店を立ち上げた祖父の名前で、この伝統感謝を込めて樋口正門にしました。
22:00樋口正門のみたらし団子。
22:03めっちゃ美味しい。
22:04美味しい。ちょうどいいです。
22:06タレが甘すぎず、いくつでも食べられる。
22:10オープンして1年。お父さんはどう思っているのでしょう。
22:25その味は初めて食べたとき、これはいけるなという感は確かにしました。
22:35有名なお菓子屋さんの評価をかなり得ているので、ちょっと自信を持ったなとは感じていますね。
22:44嬉しいですね。
22:45はい。
22:47そして療養していたお母さんも。
22:50お母さん元気?どう?
22:52お母さんもきれい。
22:53体調がいい日は磯野さんと一緒に接客をしています。
22:58いっぱいね、お肌してみて。
23:00そう。
23:01この人がもうしっかりしてるから、何でも任せたらもういいんです。
23:06しっかりしてる。
23:07お母さん、お父さんとか経営的には変わりましたか。
23:12あのー、みたらし団子だけじゃなくて、
23:15業務用の部分を小分けにして店頭に出しているので、
23:19相乗効果で、そちらの小売りの方も売れるようになりまして。
23:25はい。
23:26これからいろんなおいしいものを提案していきたいなって思います。
23:33続いて訪れたのは、
23:36千本今出川ね。
23:38千本今出川のビル2階に店を構えるラーメン店。
23:42昆布と麺、キイチ。
23:45きれいなお店。
23:47え、みなさんせー。
23:48500名は、
23:49ラーメンと思えへん。
23:50石井です。
23:51ありがとうございます。
23:52お待ちしておりました。
23:54え、どういうこと?
23:56こちらの席にあるぞ。
23:57ラーメンこれ。
23:59予約製のラーメン?
24:00当店は完全無約製でして、カウンター10席のみの3分製となっております。
24:09このお店のオーナーが、クセアキトさん、44歳。
24:13お待たせいたしました。
24:17昆布ラーメンです。
24:20昆布ラーメン。
24:22澄んだスープで、おいしそうですね。
24:25ありがとうございます。
24:27このスープはですね、利尻、真昆布、ラウスをベースに、全部水出しでとったスープになっておりまして、しょうゆとか油、一切使用してません。
24:39どういうこと?めっちゃ昆布。
24:43昆布本来の旨味を存分に味わってほしいと、研究を重ねて生み出された至極の一杯。
24:50実は、ここ1階の昆布屋がうちの家業でして、私で5代目になるんです。
24:57かつて昆布は、喜ぶとしてお中原屋を聖母でたくさん使っていただいてたんですけれども、
25:03昨今では需要が少なくなってきて、衰退の一方でして、なんとか昆布に興味を持っていただきたくって、ラーメン屋を立ち上げました。
25:13始まりは明治35年伏見で乾物店として開業その後3代目に当たる久瀬喜一がここ西陣の地で昆布の専門イツツジの昆布を開いた秋斗はそんな歴史ある家系に生まれ
25:36両親が店で共働きのため朝晩の食事は祖父母の家でとるのが日課だった。
25:53今日もたんまり佃にあるからお食べいただきます。
26:00なんか今日はだいぶ辛いなうまいけど。
26:09調味料なんて目分量で入れるもんや。
26:12そら毎日味変わるわな。
26:15いいお昆布はお客様のために。
26:20家庭に出てくるのはやっぱり歯切れですね。
26:23そういうのをガバッと入れてガバッと炊いてみたいなことが多かったですね。
26:28そんな秋斗が大学卒業後就職先に選んだのは。
26:34大阪の昆布工場だった。
26:49やっぱり昆布屋さんだなっていう感じもするんですけど。
26:52もともと大学卒業してから都合かっていう話になったんですけれども。
26:58父親に一度外に出てこいって言われまして。
27:01とことんこうならやってくるわっていうので。
27:04漁師になりたいって父親に言ったんですけれども。
27:07それは止められまして。
27:09結局取引先に勉強のために行くことになりました。
27:14そうして月日は経ち。
27:1730歳目前のタイミングで。
27:20今日からよろしくお願いします。
27:31昭斗よう戻ってきたなまずは接客でも覚えていこうかはい頑張りや昆布屋の後継ぎとしての修業をスタートさせたそんなある日昭斗は老舗ならではの接客方法に感銘を受ける何だろう?
27:59こぼちゃお皮入れましょか?
28:02おうちにいやうれしいわなあ何かあのおばあちゃんえらい長いこと椅子座ってないええねんうちはなあゆっくりお客さんに店でくつろいでもらいながら商品を吟味してもらうのがスタイルやねんいやでもうれしいところでそっちの新しい佃煮ちょっと味見させてもられへんやろか?
28:04うれしいわなあうれしいわなあ何かあのおばあちゃんえらい長いこと椅子座ってないええねんうちはなあゆっくりお客さんに店でくつろいでもらいながら商品を吟味してもらうのがスタイルやねんいやでもうれしいところでそっちの新しい佃煮ちょっと味見させてもられへんやろか?
28:31はいどうぞおふみおいしいわこれコーデン返しで100個包んでおくれやすありがとうございますぜひお包みしますねお願いしますうちらみたいな店はなじっくり時間かけてでもお客さんが納得して買ってもらうのが一番なんや売り上げは後からついてくるしこっちゃ
29:00なるほどなあ効率は悪いもののそこに価値を感じてもらえてるってわけかアキトはこの時丁寧な接客こそが老舗を支えていることに気づき家業への尊敬を覚えたという
29:19しかしその反面昆布業界はバブル期から右肩下がり食卓に昆布が並ぶこと自体減っていたのだ
29:31去年の昆布の生産量が過去最低になっておりまして取れない高い売れないというかもうすごく悪循環で縮小の一方なんですけどでもその点まああの言い方悪いんですけど儲からないので新規参入もあまりないということでホームウェアとしての立ち位置をしっかりと
30:01そんな中店にとって最大の危機が訪れる2011年当時社長である父ががんでたかい60歳で若いさらにその2年後にはなんと祖父がたかい店の存続危機を迎えることができました
30:31これはやばいなあもうこの店畳んでしまんてもええやろか大黒柱2人の死に気がめいる祖母何言ってんねんばあちゃんこれからは俺もおるしお母さんもおるやんかうんうん店やるって言うんはそんな簡単なことやないのよ
31:01確かにそうやけど終わらせてええもんなんかしかし不幸はさらに続き
31:16えっ?え?ばあちゃんうわあ1年後その祖母までもがこの世を去ってしまううーん100年も続いてきた歴史終わらせられるわけないやろ
31:38秋斗はここから店の存続をかけた新たな挑戦に乗り出す
31:46いらっしゃいませありがとう
31:53とは言うても何から手をつけたらいいなぁ
32:06まあ昔ながらに昆布の良さを対面の良さを生かして口で伝えるっていうとまあそこの空間っていうのはまあなくしたくなかったと
32:18そんな先の見えない日々を送っていたある日友人との会話でもし真似ポイントにたどり着く
32:36まずは店に来る目的を作らんとあかんと思うねん
32:43ああ俺やったらうどん屋でもやったらええんちゃう?
32:46うん
32:47京都ってえだし文化やろ?
32:49昆布屋が作る究極のうどん
32:52これうまそうやん
32:53昆布屋が作る究極のうどん
32:54うん
32:55来たで
32:56うん
32:57確かに昆布だしは全面に乗せるやろうけど
33:00うん
33:01京都でうどん屋ってどこにでもあるから埋もれるんちゃう?
33:05そうやな
33:08会計8840円になります
33:10はい
33:118800円がするな
33:12いやおいしそうなうでん
33:13とりあえず出して出して出して
33:16ああ
33:17ああ
33:18音じゃないしてんねん
33:20うん
33:21うん
33:22うん
33:23うん
33:24うん
33:25うん
33:26うん
33:27うん
33:28そうや
33:30昆布使ったうどんは普通やけど
33:34昆布のラーメンならインパクトあってえんちゃう
33:39これこれ
33:40こうして昆布のラーメンで勝負することを決意した
33:45いけるなそれ
33:46これが出す
33:47これが出す
33:48京都自体がラーメンも文化ありますし
33:53またラーメン好きの方はたくさんいはるので新しい店ができると1回は行ってみようかなみたいなそういうのもあるので昆布に振り切ることによってこっちを向いていただけるのに興味を持っていただけるかなと思いました。
34:10そうして昆布は製麺機メーカーが主催するラーメン学校に通いラーメンの基礎を大勉強。実家の台所で独自の味開発に勤しんだ。
34:27昆布感をどれだけ生かしてでおいしいラーメンっていうところにたどり着けるかっていうのは結構試行錯誤しました。
34:37うわぁやってるな。
34:39そうして1年の月日を経て。
34:421年かかったのやっぱ。
34:44うまい。これはいける。この味ならラーメン好きも食いついてくれるはずや。
34:54このスープ。
34:57目指していた昆布の甘みとコクを全面に押し出した究極の一杯が完成したのだ。
35:05昆布のちょっとしたとろみっていうのは口の中で要因で残りやすいので、そのとろみっていうのは温度が70度ぐらい上がると取れてくるので、一番水出しが適しているのかなっていう形で水出しに行き着きました。
35:23元々昆布だけで捨てたものを昆布と出しかっていうので、たち魚、なご、かつお節、うるめ、サバ、しがんだらおいしいおつまみみたいなものが食材として入っている。
35:381個ずつやりながらできていった感じですね。
35:45またこだわりはラーメンの提供方法にも。
35:50お客さんに出しているのはグラスワインと思いきや。
35:55まずりしり昆布、ま昆布、ラウス昆布を水出しのテイスティングをしてまして、色、味、香り、何がどれだけ違うかっていうのを実際に感じていただきたいと思い。
36:10面白い。
36:11その後ですね、目の前で朧昆布を削る。
36:16その後、ラーメンが出てきまして、削りたての朧昆布をドンと乗せてご提供させていただくという形です。
36:25更に昆布だしで炊いたミニおむすびも昆布の味わいを最大限に堪能できる体験コースは女性に大人気気になるお値段は1,152円にした理由まどかさん分かりますか?
36:54何が?
36:55分かる。
36:56これ、食べるといい子になるよということで。
37:00何で?何で?
37:01食べるといい子に。
37:03お二人はどうですか?京都でまず行きつけの老舗店ってあったりしますか?
37:10京都と言うても実は宇治出身で、辰宮さんという老舗のお料理屋さんがございます。
37:17お料理屋さん。
37:18そこにでございますね。宇治丸弁当というのがありまして。
37:21宇治丸弁当。
37:22はい竹のね皮にねあふれんばかりのおかずが入ってて。
37:57これを発信するのが目的なので1,152円もいい子分の頃合わせになっています。
38:03惜しい。惜しい。
38:04惜しい。そうか。
38:05子分って何で言えへん。
38:061,152円。
38:07そうして、自信作のラーメンを完成させた秋人。
38:14がしかし、一つ思うことが。
38:17安いよ。
38:18これで昆布に興味を持ってもらえるはずやねんけどラーメンだけ売れても意味ないねんな。そう本来の目的は昆布店を盛り上げることだったはず。どうすれば昆布屋もラーメン屋も両方来てもらえるんやろう。うまいやこれが。ふーん。
38:46ここで問題。
38:49おっ。
38:50ラーメン店だけでなく昆布店にも足を運んでもらうため、秋人さんが考えた独自のシステムとは一体何でしょう。
39:00あそこで小さいおにぎりをちょこんと出していただいたでしょ。
39:06ありました。おいしそうでした。
39:07あれやったら食べへんと思いません?
39:09うん。
39:10お帰りの時にはお茶碗に白いご飯だけもろってあとは下の昆布屋さんでちょちょっと試食をして。
39:20あの結論を言いますと不正解なんですけどそのアイディアもいいですね。
39:25ライブハウスで耳にするシステムかもしれませんこのやり方は。
39:32ライブハウス行ったらせーとかじゃん。
39:35ああそうやんな。
39:36あっ。
39:37昆布店にも足を運んでもらうために考えたシステムが。
39:44ごちそうさまでした。お会計は?
39:48あっ。1階のレジになっております。
39:50あっ。はい。
39:52えっ。
39:54えっ。
39:56えっ。
39:57ご会計お願いします。
39:59ワンコンブか。
40:00当店は昆布製となっておりますので何か1つ商品ご購入お願いします。
40:04そうワンドリンクならぬラーメンを食べに来たお客さんには必ず昆布屋さんで1つ以上商品を買ってもらうというシステムを考え出したんです。
40:24たまたま別のお店に行ったときにワンドリンク製ですって言われたときにハッとなったんですけれども、もう1つの方もやはりますし、8000円、1万円お買い上げいただく方もやはるので、なのでおかげさまで客単価的には2、3000円、2500円ぐらいになっていると思います。
40:462階のこのラーメンでよい昆布の魅力をしっかり伝えて買いたくなるように思っていただけるように広げていきたいなと思ってる次第です。
41:00マネー賢者によると他にも新業態にチャレンジしている老舗店があるそうで。
41:10例えばねあの横浜に本社を置く1908年創業の起用券。
41:16出ました。
41:17シューマイ弁当でおなじみですよね。
41:19これ昭和29年にシューマイ弁当始まったらしいんで、およそ70年間売れ続けている超ウォームセラーの商品ですよね。
41:26次あのタケノコの煮いたやつと。
41:29そんな起用券がチャレンジした新業態はですね、JR横浜駅からすぐのところにあるHBスタイル起用券という米粉スイーツの専門店なんですよ。
41:39またなぜこれ。
41:40なぜ起用券が米粉のスイーツ専門店なのか。
41:45それはシューマイ弁当のご飯にポイントが。
41:48もちろんシューマイ弁当ではシューマイが主役なわけですけど、実は結構ご飯にもこだわってたんですね。
41:54確かにもちもちや。
41:56そうなんです。なんでもちもちしているのかっていうと、炊き方がそもそも水から炊くんじゃなくて蒸気で炊く水分技術。
42:04だからおこわと一緒の炊き方なんですっていう。
42:08他にもこだわりがあって、京木って薄い木の板がありますよね。
42:12あれがうまいこと水分を吸うから、冷めてもまだおいしいことらしいんですよね。
42:19そんなお米のおいしさを熟知している起用券が、新たなお米の魅力を届けたいと、米粉スイーツ専門店をオープンしたんです。
42:30お店には米粉パイやカステラなど米粉を使ったさまざまなスイーツがありますが、
42:37中でもおすすめなのが、このブリオッシュ。
42:40このブリオッシュにはですね、起用券ならではのあるものが挟まれているんですね。
42:45えっ?
42:46ああ、それはシュウマイでしょ。
42:48あら!
42:49ここへ来て。
42:52それはシュウマイ弁当で異彩を放つおかず?
42:56あれちゃう?
43:09はい、見えちゃったりしてるんですけれども。
43:11見えてる?
43:12あんずのやつ?
43:13正解です。
43:14おー!
43:15さすがやな。
43:16ありが楽しみやねん。
43:17どんだけ新幹線に乗ってますか?
43:19まあ、起用券といえばシュウマイ弁当。
43:22そのお弁当の中から米粉に合うものは何だろうということで選ばれたのがあんずだったと。
43:28起用券らしさを表現するっていうことですね。
43:30知ってましたか?そもそも起用券やっぱり知らなかった。
43:34スイーツ屋さんなんてまさか。
43:36ねぇ。