Category
📺
TVTranscript
00:00クレトー
00:02テキサス州ダラスでは謎は謎を呼ぶマルヒミステリーな事件が起きた
00:091月9日午前9時過ぎ
00:13ちょっと待っててすぐ医者を呼ぶから
00:17助けてください妻の具合が悪いんです
00:21落ち着いて奥さんはどこです
00:23入口の車の中です
00:24すぐ連れてきて早く
00:27病院に駆け込んできた男性の名前はリチャード
00:32妻ナンシーが突然体調を崩したため車で連れてきたという
00:39ナンシーは嘔吐を繰り返しており
00:43病院に着いた時には意識が朦朧としていた
00:49すぐに治療を始めるぞ まず体の向きを変えよう
00:53はい
00:54せーの
00:57しかし原因が分からずナンシーの状態は悪化していく
01:03おい一体どうなってるんだ
01:06娘に何が起きた
01:07落ち着いてください
01:09夫リチャードから連絡を受けたナンシーの父 ビルも病院に駆けつけた
01:16今は面会できません
01:19俺は父親だぞ
01:20聞いてください
01:21娘に何かあったら許さないからな
01:23落ち着いて
01:24落ち着いて
01:26ほら急いで呼吸不全を起こしました 危険な状態です
01:31ナンシーは渾水状態に陥り 人工呼吸器が取り付けられた
01:44医師たちは必死に原因を探ったが 突き止めることができない
01:50そしてナンシーが入院して5日が過ぎた1月14日
02:01医師は家族を集めて回復の見込みがないことを伝える
02:06急にこんな
02:07手は尽くしましたが
02:10もうこれ以上は
02:11家族はナンシーの生命維持装置を外すことを決断する
02:19ではよろしいですね
02:23はい
02:2637歳のナンシーは原因不明のままこの世を去った
02:44彼女の身に一体何が起きたのか
02:49実はナンシーは大富豪一族の娘その謎の死
02:59父親は確信していた
03:03娘は殺されたんです
03:05犬種の結果遺体から毒物を検出ナンシーは毒殺されていたのだ捜査が進む中明らかになっていく意外な真実華麗なる一族が隠していた重大な秘密ナンシーに必ず報いを受けさせると
03:20ナンシーに向けられていた恐るべき悪意
03:25NANCYに向けられていた恐るべき悪意あんたらの言うとおり確かに脅迫したよそれはナンシーに聞いてもらわないと何これ?
03:52やめて!
03:56大富豪の娘ドクサスミステリー完全犯罪を目論む殺人鬼は誰だ?
04:05当初医師はナンシーの死因について何らかの細菌に感染しショック症状を引き起こしたと推測したが確信は持てずにいた
04:16そこで家族の療傷を得て死因を特定するため遺体の解剖を行うことに
04:25ナンシーが死亡した翌日警察署をある人物が訪ねてくる
04:37ナンシーの父 ビルだった
04:45お父さん?
04:47ビルは警察官にこう訴える
04:51娘は殺されたんです
04:54殺人家の刑事と話がしたい
04:57娘は殺されたんです
05:00殺人家の刑事と話がしたい
05:03父ビルはナンシーが病死ではなく殺害されたというのだ
05:10どうもビルさん
05:12殺人家のオルテガです
05:15どんなご用件でしょう
05:17娘を殺した犯人を捕まえてほしい
05:20どういうことか詳しく話してもらえますか
05:25この時実際に父ビルから話を聞いたオルテガ捜査官本人は
05:31ビルは成功した実業家でダラスで非常に影響力のある地元の名士でした
05:39彼の娘が病院で亡くなったことは聞いていましたが
05:43この時点では事件性はないと報告されていたんです
05:48どうしてナンシーが殺害されたと言い切れるんですか
05:53そんなの決まってるだろ
05:55犯人を知ってるからだ
05:57え、誰よ
05:57あなたは殺人事件だとおっしゃるんですね
06:01そうだ
06:02何か証拠でもあるんですか
06:05それを警察に調べてほしいんだ
06:08犯人はもう分かってる
06:11誰です
06:13ナンシーの夫リチャードだ
06:17ナンシーの夫リチャードだ
06:21父ビルによると夫リチャードがナンシーを殺害した犯人だというのだ
06:29あいつには娘を殺す動機があるんだよ
06:35父ビルは捜査官に娘夫婦の関係について語り始めた
06:42ナンシーとリチャードはアメリカ屈指の名門ハーバード大学の出身
06:50出会いはその大学時代
06:54すみません
06:57いいえ、大丈夫です
06:59共に建築を学んでいた二人は出会ってすぐに意気投合
07:05一緒に勉強するうちに惹かれ合い
07:09交際が始まったという
07:11別の大学から編入してきたナンシーはリチャードより3歳年上
07:18さらに育った環境も違っていた
07:24ナンシーはダラスでも有名な大富豪の娘として
07:28両親から出来合いされ何不自由ない暮らしを送っていたが
07:33貧しい家庭で育ったリチャードは
07:38学費と生活費を稼ぐためアルバイトに明け暮れる日々を過ごしていた
07:43それでも二人は絆を強めていく
07:50二人は苦手な課題を代わりにやるため
07:56お互い同じ筆跡で書けるよう練習していたそうです
08:01ほんとそっくりね
08:04筆跡
08:06ああ、うまいもんだろ
08:08ナンシーとリチャードは本当に仲が良かったという
08:12二人は大学院まで進み優秀な成績で全ての家庭を終了
08:18ナンシーは大手不動産会社に管理職として迎えられた
08:24リチャードも建築学の修士号を取得し
08:30有名建築会社に就職
08:32仕事が決まると二人は結婚
08:37ナンシーの両親も真面目で優秀なリチャードを
08:41新たな家族として歓迎した
08:44リチャードは優れた建築家になろうと
08:48必死に努力しているように見えたから
08:51私も援助を惜しまなかった
08:53二人の子供が生まれると
08:56良き父親として家族を支えていた
08:59何の問題もなさそう
09:01だが今考えると
09:03あいつの本性を見抜けなかった自分に
09:06たまらなく腹が立つよ
09:09父ビルによると結婚10年目に
09:13二人の関係は大きく変わってしまったそうです
09:17この頃株価の大暴落が起き
09:23建築業界にも大きな影響を与えた
09:26そして
09:28リチャードの勤めていた会社が倒産
09:32義理の父ビルの紹介で
09:36別の建築会社に入ったリチャードだったが
09:40次第に仕事への情熱を失い
09:44酒に溺れていく
09:46しかもあいつは
09:49あろうことか
09:50ナンシーを裏切っていたんだ
09:52どうした
09:58私たちもう終わりかもしれない
10:01それは
10:03ナンシーの心をズタズタに切り裂く
10:06信じ難い裏切り行為だった
10:09ねえリチャード
10:12ちょっと来て
10:13何だい
10:18カードの迷彩が届いたの
10:21ネックレスとか
10:22高級バッグを買ったみたいだけど
10:25私はもらってないわ
10:27誰に渡したの
10:29今付き合ってる女性がいてさ
10:33え
10:33彼女にプレゼントしたんだよ
10:37歯だよね
10:37何ですって
10:39君と違って
10:40彼女といると心が休まるんだ
10:42ダメ
10:43何をしようが勝手だろう
10:49父親のおかげで
10:50何不自由なく育った君に
10:52俺みたいな普通の人間の苦しみが分かるのか
10:55この時ナンシーは
10:57会社の役員にまで出世していました
11:00リチャードは
11:02自分との格差に我慢できなかったようです
11:06娘は
11:07私の胸で泣いたよ
11:10だから
11:12私はリチャードと別れて
11:15人生をやり直すよう悟した
11:19ナンシーは
11:22父ビルの助言通り離婚
11:24リチャードは
11:26家から出ていった
11:27ところが
11:30半年ほど前
11:32ナンシーは
11:33リチャードと
11:34復縁して
11:35再び一緒に暮らすようになった
11:38なぜです
11:40ナンシーは
11:41子供たちのためだと
11:43言っていたが
11:43リチャードは
11:45とにかく口がうまい
11:46うまいように言いくるめられたんだと思う
11:50そして
11:51あの日の朝
11:52ナンシーは
11:53突然体調を崩し
11:55リチャードによって
11:56病院に運び込まれたのだ
11:59ほら
12:00急いで
12:01呼吸不全を起こしました
12:02危険な状態です
12:04娘は
12:08健康そのものだった
12:09それが
12:11どうして
12:11突然
12:12死んでしまったんだ
12:13私は
12:14こう確信している
12:15ナンシーは
12:16リチャードに
12:17毒殺されたと
12:19父
12:20ビルの訴えは
12:21こうだ
12:22リチャードは
12:25ナンシーの遺産を狙い
12:27言葉巧みに
12:28関係を修復
12:29一緒に暮らすようになると
12:33食事や飲み物に
12:35少しずつ
12:35毒を盛り
12:37ナンシーを死に
12:39いたらしめた
12:40というのだ
12:41果たして
12:44ナンシーは
12:45父ビルの言う通り
12:47夫リチャードに
12:48毒殺されたのか
12:49しかし
12:52ビルの訴えを受けても
12:54警察の動きは
12:55慎重だった
12:56ビルの話は
13:00少し
13:01一方的すぎると
13:03感じました
13:03それに
13:05そもそも
13:06この時点では
13:07ナンシーの死が
13:08本当に
13:09毒殺だったのかも
13:11わからなかったんです
13:12だが
13:14この後
13:15ナンシーの遺体を
13:16解剖した
13:17検視官により
13:19父ビルの
13:19証言を
13:20ぶらずける
13:21マルフィミステリーな
13:24ある痕跡が
13:25発見される
13:26ナンシーの
13:29検視報告書です
13:30ありがとう
13:31死因が
13:35わかりましたよ
13:36なんだ
13:37ヒソです
13:38ヒソだと
13:40ナンシーの体内から
13:44強い毒性を持つ
13:46ヒソが
13:47検出されたのだ
13:48父ビルが
13:51話したように
13:52やはり
13:53ナンシーは
13:54殺害されたのだろうか
13:56その後
13:59ナンシーの
14:00医療記録を確認した
14:01警察は
14:02気になる情報を
14:04見つける
14:04亡くなる直前まで
14:08ナンシーは
14:09精神科に
14:10通院していた
14:11捜査官は
14:15ナンシーを担当していた
14:16医師のもとへ
14:17ナンシーは
14:22数年前から
14:24あなたの
14:25カウンセリングを
14:25受けていますね
14:26彼女は何を
14:28悩んでいたんですか
14:30詳しいことは
14:31言えませんが
14:32彼女は
14:33家族のことで
14:34とても
14:35悩んでいました
14:36夫ではなく
14:38他の家族
14:39そうです
14:40ナンシーは
14:41家族の中の
14:43ある人物を
14:45非常に恐れていました
14:47旦那ではなく
14:49ナンシーの悩みは
14:54その人に
14:55どう対応すれば
14:56いいのか
14:57ということだったんです
14:59え、じゃあ
15:01お父さんってこと
15:02ご存知のように
15:05彼女の一族は
15:07とても影響力があります
15:09私も訴えられたく
15:11ありませんので
15:11これ以上
15:12ありがとうございました
15:14家族って
15:18どういうことでしょう
15:20精神科医の言う
15:23夫以外の家族とは
15:25この3人
15:26父ビル
15:28母スーザン
15:29そして
15:29兄マイク
15:31ナンシーは
15:33実家で暮らす
15:34この中の
15:35誰かを
15:36恐れていたという
15:37誰や
15:39事件を追っていた
15:42ジャーナリストの
15:42デビッド本人は
15:44ナンシーの家族について
15:46こう話す
15:47父親のビルは
15:50一代で大企業を
15:51築いた
15:52たたき上げの
15:53人物でした
15:54彼は
15:55家族の名誉を
15:57重んじており
15:58家庭内のことについては
16:00一切明かさない
16:01秘密主義の
16:02人物として
16:03知られていました
16:04犯人はもう
16:06分かって
16:07誰です
16:09ナンシーの
16:11夫
16:11リーチャードだ
16:13夫リチャードを
16:15犯人だと
16:16名指しした
16:17父ビル
16:18だが
16:19警察は
16:20その言葉を
16:21鵜呑みには
16:22できなかった
16:23リチャードを
16:25疑う前に
16:27まずは
16:27家族関係について
16:29徹底的に
16:30調べてみよう
16:31警察は
16:33ナンシーの家族について
16:35調査を開始
16:36まず
16:39ナンシーの友人に
16:41聞き込みを行う
16:42ナンシーとは
16:48幼馴染だそうですね
16:49そうです
16:51では
16:52ナンシーと
16:53家族の関係も
16:54ご存知ですね
16:55何が
16:56聞きたいんですか
16:58我々は
16:59ナンシーが
17:00殺害された
17:01可能性を
17:02調べています
17:02家族が
17:04関係している
17:04のではないかと
17:05確かに
17:08ナンシーは
17:10家族の
17:10ある人物のことで
17:12ずっと悩んでいました
17:13誰なのそれを
17:14頻繁に暴力を振るわれて
17:17いつも
17:18おびえていたんです
17:19この3人の誰かが
17:26ナンシーに暴力を振るっていたという
17:29果たして
17:30誰なのか
17:32友人の告白により
17:36マルヒミステリーな
17:37家族の闇が暴かれる
17:40ナンシーが恐れていたのは誰ですか
17:45兄のマイクです
17:47ナンシーに暴力を振るっていたのは
17:51兄マイク
17:55信じられないかもしれませんが
17:58マイクは実の妹であるナンシーを愛していました
18:03えぇー
18:04ものすごいドロドロした話だねこれ
18:07幼い頃からマイクは妹のナンシーを出来合いしていた
18:13どういうことか
18:14しかしナンシーに拒絶されると暴力を振るい始める
18:20その関係は大人になっても変わらなかったという
18:27マイクは妹を自分のものにするため
18:33恋人も作りませんでした
18:36ナンシーの父親はマイクがおかしいと気づいていましたが
18:41世間に知られることを恐れて
18:44自分の息のかかったカウンセラーを自宅に呼んで
18:47問題を解決しようとしていたそうです
18:50兄さん
18:53私たちは兄弟なのよ
18:58お願いよ
18:59赤天
19:01お前は俺のものだ
19:03これからもずっとな
19:06やめて
19:12マイク
19:13いいから落ち着け
19:15お願い
19:15マイクはナンシーが結婚して家を出た後もつきまとっていたようです
19:24頻繁に家を訪れる兄を刺激しないよう
19:28ナンシーがどれほど気を使っていたか
19:30本当につらかったと思います
19:34そしてナンシーの友人はもし彼女の死が殺人なら犯人は兄のマイク以外に考えられないと話した
19:46オルテガ捜査官
19:50少し私の考えを話してもいいですか
19:53もちろんだ
19:55父親のビルは
19:59初めからナンシーが殺害されたと決めつけていました
20:03ああ
20:04そうだな
20:05娘は殺されたんです
20:07殺人家の刑事と話がしたい
20:10どうしてナンシーが殺害されたと言い切れるんですか
20:14そんなの決まってるだろ
20:17犯人を知ってるからだ
20:19そしてビルはこう言いました
20:22ナンシーの夫
20:24リーチャードだ
20:26もし兄のマイクがナンシーの殺害に関与していたら
20:33ビルは家族が犯した罪を必死に隠そうとするんじゃないですかね
20:40ああ
20:40金打ったね
20:41捜査官はこう考えていた
20:43ビルは息子に疑いの目が向かないよう
20:49夫リチャードを犯人に仕立て上げようとしているのではないか
20:54それもひどい話だね
20:56ナンシーの友人は
20:58結婚後も彼女が両親に会うため
21:01頻繁に実家に顔を出していたと言ってました
21:04それはこれ以上兄を刺激して
21:08トラブルを大きくしない目的もあったはずです
21:11でもマイクは気づいていた
21:13妹は絶対に自分のものにならないと
21:18そりゃそうでしょ
21:20ならば誰にも渡さないという
21:22歪んだ感情に囚われていった
21:25そして
21:27飲み物か何かに毒を入れて飲ませた
21:35ナンシーもまさか
21:41兄のマイクが毒殺を企てるなんて
21:45夢にも思わなかったでしょう
21:48ナンシーが病院に運び込まれた時
21:54医師たちは
21:56夫のリチャードがどうしていいか分からず
21:59慌てていたと話しています
22:01つまり
22:02彼はなぜこうなったのか理解していなかった
22:06一方で父親のビルはすぐに息子の犯行だと気づいた
22:13そして
22:13夫リチャードに罪を着せることを思いついたんでしょう
22:19恐ろしいなるほど
22:22だがこの時点でナンシーが毒殺されたと断定する証拠は何もなかった
22:29ナンシーの謎の死から1週間遺族は近しい人々を招いてお別れの会を開いた会には夫リチャードも出席したが兄マイクは姿を見せなかった
22:49ナンシーは素晴らしい女性でした目を閉じれば今も彼女の笑顔が浮かんできます
23:03大富豪の娘が突然亡くなったことは大きな話題になっていましたが原因について誰もが急病だったと思っていました
23:15だがこの後事態は急展開を迎える
23:20新聞で驚くべきニュースが報じられたのだ
23:27当時の実際の新聞にはこう書かれている
23:33ナンシーの死は正式に秘書による殺人と判断された
23:40警察がナンシーの死因は毒殺だと発表したのだ
23:48再調査を行った検視官が殺人だと結論を出したんです
23:55検視官はナンシーの遺体から死因となったヒソの他に微量ながら別の毒物を検出
24:05体内から2種類の毒物が発見されたことにより
24:11ナンシーは毒殺されたと判断を下したのだ
24:15だが警察はこの時発見されたもう一つの毒物が今後の捜査の鍵になると睨み
24:26マスコミには公表しなかった
24:29ナンシー殺害の容疑者は夫リチャードと兄マイク
24:37そして警察が2人の取り調べに動こうとしたその時
24:48新たな情報提供者が現れ
24:55マルヒミステリーな3人目の容疑者の存在が明らかになる
25:01第3の容疑者は報道を知ったナンシーの同僚が警察に通報したことで浮かび上がる
25:11果たして何者なのか
25:16ダラス警察のオルテガです
25:21あなたが連絡をくれた方ですね
25:24はい
25:25詳しく話してもらえますか
25:28以前ナンシーは部下が会社の金を横領していることに気づきましたナンシーが告発してその部下は会社を解雇されたんですがこのことを逆恨みした部下は周囲の人にこう言ってたんですナンシーに必ず報いを受けさせるとはちゃめちゃだなこれ
25:54ナンシーに必ず報いを受けさせると
25:59それでその部下の名前は
26:06ジミー・プレスリーです
26:083人目の容疑者は
26:12ナンシーの元部下
26:15やっぱり平和に暮らしててもこうやって敵がいるんだね
26:19ナンシーは裁判でも厳しい言葉でジミーを追い詰めました
26:24もちろん彼は有罪になったんですが
26:28司法取引をしてすぐに刑務所から出たんです
26:33その直後でしたナンシーに殺害を予告する脅迫状が届いて差出人は不明でしたがナンシーはジミーが送ってきたと確信していました
26:48だから新聞でナンシーの死が殺人だと知ったとき
26:55ジミーの仕業に違いないと恐ろしくなって
26:59なるほど
27:00まずナンシーの同僚の話を整理してみよう
27:10ジミーは取引先とグルになって
27:14会社の金を横領していた
27:17それを上司のナンシーに気づかれると
27:20見逃してほしいと懇願した
27:23これくらいみんなやっていることだと
27:27しかし会社の役員であるナンシーが許すはずがない
27:32それは当たり前だよね
27:33ジミーの頼みは受け入れられず即刻解雇された
27:40司法取引で取引先の関与を明かし原刑されたが
27:46横領の善化がついたため
27:48ビジネスマンとしての未来は断たれたと言っていい
27:52ジミーはナンシーに人生を台無しにされたと
27:57逆恨みしたはずだ
27:59でもどうやって毒を飲ませたんでしょう
28:02そこだよね
28:03そうだな
28:04例えば
28:06ナンシーが好きだったというワインに
28:11毒を仕込んでプレゼントするとか
28:15それも調べる必要があるな
28:19捜査で浮上した3人の容疑者
28:24ナンシーの父 ビルが犯人だと疑う
28:29夫 リチャード
28:33妹のナンシーに異常な愛情を抱いていた
28:38兄 マイク
28:41そして
28:42横領を告発されたナンシーの元部下
28:46ジミー
28:48誰だと思いますか
28:49最初の2人のうちのどっちかだと思うな
28:53みんなありそう
28:55この3人の中で警察がまずターゲットにしたのは
29:01ジミーだった
29:03ジミー
29:05ジミーがナンシーを恨んでいたのは明らかです
29:10それは非常に強い殺害の動機になると考えました
29:15捜査官は疑惑の男ジミーの自宅へ向かった
29:22警察が何のようです
29:27あなたの元上司ナンシーのことです
29:31新聞で見ました
29:33まあどうぞ
29:35それで
29:37僕を疑ってるんですね
29:39ジミーは警察が突然来たにもかかわらず
29:45落ち着いているように見えた
29:48横領事件のことを聞きました
29:51あなたはナンシーを脅迫していたそうですね
29:55何か証拠があるんですか
29:58ナンシーに殺害予告の脅迫状を送ったのは
30:02あなたじゃないんですか
30:03そして
30:06あなたはそれを実行した
30:10それで?
30:12あなたは証拠がないから捕まらないと考えているようだが
30:16我々は必ず見つけますよ
30:19あんたらの言う通り
30:21確かに脅迫したよ
30:23でも殺してない
30:25そもそも殺すなら裁判の前にやってますよ
30:28ナンシーに脅迫状を送ったのは認めるんですね
30:31認めるんですね
30:33だって僕しかいないでしょ
30:35分かりました
30:36今日はこれで失礼します
30:40ジミーはナンシーの殺害を否認したが
30:44恨んでいたことは隠そうとしなかった
30:48警察はジミーがヒソを入手していないか調べたが
30:53突き止めることができない
30:56なぜ見つからない
30:57捜査官はジミーを最重要容疑者とにらんだが
31:06他の2人の犯行も視野に入れ捜査を進める
31:10大富豪一族のスキャンダルとして
31:15世間から注目される中
31:17警察は手がかりをつかめず2ヶ月が過ぎた
31:24大変だねこれね
31:26毒殺は直接的な証拠が見つからない限り
31:30難しい捜査を強いられます
31:32それでもなかなか犯人を逮捕できない警察に対して
31:37市民からは強い批判の声が上がりました
31:40難航する捜査を打ち破ったのはあの人物だった
31:47ちょっと入らないで止まってください
31:51うるさい
31:53すみません勝手に入ってきて
31:56ビルさん
31:57ナンシーの父 ビルが再び警察署に押しかけてきたのだ
32:04警察がもたもたしてるから
32:08私が証拠を探してきた
32:10探偵にリチャードの金の流れを追わせたら
32:15基礎を購入した記録が見つかったよ
32:18これでリチャードが犯人だってわかるだろう
32:24早く奴を逮捕してくれ
32:26すごいな
32:28ビルは何を持ってきたんだ
32:32それはヒソなどの薬品を販売する会社の領収書でした
32:38ただ購入した薬品は書かれていなかったので
32:43リチャードがヒソを買った証拠にはなりません
32:47気になる情報ではあるな
32:50でもビルは兄を守りたいから
32:53やっぱり兄貴の方が怪しいよね
32:56捜査官は薬品を販売した会社を訪ねて確認を取ることにした
33:02これは当時警察が入手した実際の記録
33:03リチャードが購入した薬品の中に
33:07ああ警察です
33:10購入記録を確認したいんですが
33:12名前はリチャードライオン
33:15同じ日に4つの薬品を購入しています
33:18お待ちください
33:19これは当時警察が入手した実際の記録
33:29リチャードが購入した薬品の中に
33:34ヒソはなかった
33:37しかし捜査官はこの中のある薬品に注目する
33:42炭酸バリウムです
33:45実はナンシーの遺体から検出された
33:49もう一つの毒物が
33:51この炭酸バリウムだったんです
33:53夫リチャードへの疑惑が深まる中
33:59警察にある人物から驚きの証言がもたらされる
34:04ナンシーが亡くなる前に
34:07おかしなものを預かったんです
34:09ちょっと待って
34:12これを預かってほしいの?
34:15なんだけど
34:16絶対に飲んじゃダメよ
34:18分かった?
34:19ナンシー自身はもう気づいてたってことか
34:22果たしてナンシーを殺害した真犯人は誰なのか?
34:26警察はナンシーの夫リチャードが購入した
34:324つの薬品のうち
34:34ある薬品に注目する
34:37炭酸バリウムです
34:40実はナンシーの遺体から検出された
34:44もう一つの毒物が
34:46この炭酸バリウムだったんです
34:49リチャードはナンシーの殺害に使用されたと思われる
34:53炭酸バリウムを購入していた
34:59捜査官の疑惑の目が
35:02夫リチャードに向けられる
35:05えーお兄ちゃんと思ってたけど
35:07そして警察は徹底的な捜査を行い
35:11ついに重要な証言を得る
35:14どうぞおかけください
35:17わざわざすみません
35:19それは家政婦として
35:22ナンシーとリチャードの家で働いていた女性
35:25実はナンシーが亡くなる前に
35:29おかしなものを預かったんです
35:31ちょっと待って
35:34これを預かってほしいの
35:38何ですか
35:40飲みかけのワインなんだけど
35:42絶対に飲んじゃダメよ
35:43わかった
35:45ナンシー自身はもう気づいてたってことか
35:47それからこのことは二人だけの秘密だって
35:50リチャードさんにも内緒にしてって言われました
35:53そのワインはどこに
35:55まだ持ってます
35:57すぐに回収してくれ
35:59頼んだぞ
36:00警察はナンシーが家政婦に預けた
36:04飲みかけのワインを証拠として回収
36:08鑑識に送り成分を調べた
36:12その結果
36:14ワインから毒物の炭酸バリウムが検出される
36:19それは夫リチャードが購入したものなのか
36:24ナンシーはワインに違和感を抱いて家政婦に預けた
36:34おそらく彼女は気づいてたんだ
36:38この一連の出来事を考えると疑うべき人物は一人しかいない
36:44そうだね
36:46リチャードから詳しく話を聞こう
36:48警察は夫リチャードが勤める会社を訪ね署への同行を求めた
36:57そして事情聴取
37:01お待たせしました
37:06まだ仕事中なんですけど
37:09すぐ終わります
37:11そうか
37:13ナンシーのことですね
37:16どうも誤解されてるようだな
37:18リチャードは自分が疑われていると感じながらも平然としていた
37:27私は毒物の購入記録を渡して何に使ったのかと聞きました
37:33ああ、これはナンシーに頼まれて買ったんです
37:42実は裏庭にヒヤリの巣がありまして
37:46子供たちが刺されたら大変だから
37:49どうしても駆除したいってナンシーに言われて
37:52何が効くかわからなかったから
37:57とりあえず4種類の薬品を用意したんです
38:00おかげでうまくいきましたけどね
38:04薬品を使ったのはヒヤリの駆除だけですか?
38:09もちろんです
38:11ではこれを見てください
38:14実は、ある人物がナンシーから自宅で飲んでいたワインを預かっていたんです
38:25調べたところ、そのワインから炭酸バリウムが検出されました
38:30これをどう説明するんですか?
38:33それは、ナンシーに聞いてもらわないと
38:37なんでワインにそんなものが入っていたのか
38:40僕には全く分かりません
38:42それは通りませんよ
38:43状況から見て、ワインに毒を入れられるのはあなたしかいません
38:46本当にそうですかね?
38:48例えばですけど、この場合、ナンシーが自分で毒を入れて自殺を図った可能性も考えられるんじゃありませんか?
38:55え?
38:56リチャードは、ワインに毒を入れたのは自分ではないと、事件への関与を否定し続けた
39:10リチャードは、ワインに毒を入れたのは自分ではないと、事件への関与を否定し続けた
39:23それなら、こうしませんか?
39:26潔白を証明するために、ポリグルフ検査を受けるのはどうです?
39:31いいでしょう。もちろんやりますよ
39:45では始めます。質問は全て、はいかいいえで答えてください
39:52あなたには家族がいますか?
39:55はい
39:56家族を愛してますか?
39:58はい
40:01妻ナンシーを愛してましたかはい妻ナンシーを殺害しましたかいいえ結果はどうだウソをついてるうわあ
40:24ポリグラフ検査の結果は、黒
40:31しかし、ポリグラフ検査は裁判の証拠としては弱く
40:36リチャードを逮捕するには、彼が犯人だという明確な物証が必要でした。
40:43夫、リチャードを追い詰めるため、この後、警察はマル秘ミステリーな秘策に打って出る。そして、これこそが我々の望んでいた展開でした。決定的な物証を入手。それは一体何なのか。
41:05妻ナンシーを愛してましたかはい妻ナンシーを殺害しましたかいいえ結果はどうだウソをついてるポリグラフ検査の結果は黒しかし。
41:24ポリグラフ検査は裁判の証拠としては弱く、リチャードを逮捕するには、彼が犯人だという明確な物証が必要でした。
41:36薬品の購入記録は、ワインに毒を入れた証拠にはならない。
41:45おそらく、ヒソもすでに処分しているはずだ。
41:51リチャードは完全犯罪を目論み、それを成し遂げようとしている。
41:57やっぱり賢いからな。
42:00しかし、必ずどこかに穴はある。
42:06捜査官はリチャードを追い詰めるため、ある秘策に打って出る。
42:11いい、なんやろ。
42:13ポリグラフ検査の結果が出ました。
42:16それで?
42:19なに?どうだったんですか?
42:23潔白が証明されました。あなたは自由です。
42:30遅くまでお付き合いいただき、申し訳ありません。
42:35疑いが晴れて、よかったです。
42:39では、僕はこれで。
42:43だが、それは。
42:46リチャードが犯人だと確信する、捜査官が仕掛けた。
42:56マルヒミステリーな罠だった。
42:59すごいね。
43:01どうすんだろう。
43:03翌日、警察はマスコミを集め、記者会見を開いた。
43:12ナンシー・ディラードの殺人事件について、皆様に報告があります。
43:17我々は、夫、リチャードを最重要容疑者と睨んで捜査を進めています。
43:24逮捕は時間の問題でしょう。
43:29潔白だと言って解放したにもかかわらず、警察は、夫、リチャードが最重要容疑者だと発表。
43:42警察の会見は、衝撃的でした。
43:45リチャードは、名門大学を出たエリート建築家です。
43:50妻を殺すなんて、想像もしていませんでした。
43:55警察の会見から数時間後。
44:00今度は、夫、リチャードが弁護士を伴い、急遽、反論の会見を開く。
44:07ご存知の通り、ダラス警察は、リチャード氏を妻を殺害した容疑者だと発表しました。
44:15リチャード氏は無実です。
44:17我々は、警察が虚偽の発表をしたことに、強く抗議します。
44:22そして、これはリチャード氏が最後まで悩まれていたことですが、
44:28これから皆様に、あるものをお見せします。
44:32それを見れば、ナンシーを殺害した犯人が誰なのか、皆様にもはっきりと分かるはずです。
44:41なんと、リチャードが真犯人を示す重要な証拠を公開するという。
44:48なんやろう。
44:50これが、当時、リチャードがマスコミに公開した実際の証拠。
44:58それは、ナンシーが書いたというメモだった。
45:04そこには、兄マイクに怯え、彼に殺害されるかもしれないという恐怖が、びっしりと綴られていた。
45:14そう、リチャードは、兄マイクこそが、ナンシーを殺害した真犯人だと訴えたのだ。
45:23しかし。
45:25これこそが、我々の望んでいた展開でした。
45:32警察は、ナンシーが書いた手紙を入手し、リチャードが公開したメモとの筆跡鑑定を行う。
45:42以前、ナンシーの父、ビルは、こう証言していた。
45:49大学時代、2人は、お互いの筆跡を真似る練習をしていたと。
45:57果たして、筆跡鑑定の結果は?
46:09不一致。
46:11そう、このメモは、リチャードが偽造したものだった。
46:18科学捜査を欺くことはできない。
46:24リチャードは、頭が良く、用意周到な男です。
46:30証拠をつかむには、彼を挑発して、ボロが出るのを待つしかないと考えたんです。
46:38警察は、偽造したメモを証拠に、リチャードの逮捕状を請求。
46:45リチャード、車から降りるんだ。
46:52これは、逮捕されたリチャードの実際の写真。
46:57名門ハーバード大学出身のエリート建築家が計画した、恐るべき完全犯罪。
47:05この後、マルヒミステリーな犯行手口が明らかになる。
47:12名門ハーバード大学出身のエリート建築家のリチャードが計画した、恐るべき完全犯罪。
47:27名門ハーバード大学を出たエリート建築家のリチャードが計画した、恐るべき完全犯罪。
47:36裁判で明らかにされたマルヒミステリーな事件の真相がこれだ。
47:45ナンシーを殺害した動機は父ビルがにらんでいたとおりでした貧しい家庭で育ったリチャードは大富豪の娘ナンシーと結婚したことで金に異常な執着を見せるようになるやがて愛人を作り何でも買い与えると何をしようが勝手だろ!
48:14父親のおかげで何不自由なく育った君に俺みたいな普通の人間の苦しみがわかるのか!
48:22夫婦間に亀裂が生じ、ナンシーとの喧嘩が絶えなくなった。
48:29そこで妻の遺産を得るため毒殺することを思いつきます。
48:36リチャードは初め炭酸バリウムをワインに入れましたが、うまくいきませんでした。
48:45しかもナンシーはワインの味がおかしいと勘づいているようでした。
48:52もし計画がバレたら、すべてを失うことになります。
48:58そこでリチャードは毒物を無味無臭のヒソに変更します。
49:05今度は確実に殺せるように、血潮を超えるヒソをラインに仕込んだのです。
49:12貧しかった自分を愛してくれた心優しい妻を、遺産目当てで毒殺。
49:29悲劇の夫を演じ続けたリチャードに、いかなる裁きが下るのか。
49:37リチャードは第1級殺人で有罪終身刑が言い渡されたここからは3人一押しのマル秘ミステリーな映像をもう一度あれです牛の渋滞何かのどかでいいなぁ後ろの人は分かってないですからね原因が牛だってねニュージーランドでとんでもないトラックスが出てきました。
50:07トラブルが発生。その原因は。
50:14え?牛!?
50:19向こう側から牛が車道の真ん中をのんびり歩いてくる。その後ろは。
50:29大渋滞。その車列は遥か先まで連なり。
50:39続いて。続いて。
50:48続いて。
50:52永遠と続いて。
50:58ガチョウの渋滞に150台以上の車がずらり自由気ままな牛が起こした珍しい渋滞だったガチョウの渋滞もかわいかったですね。
51:15すごい数でしたね。
51:19車で出勤中の男女がガチョウの渋滞に遭遇。
51:24まあ少しなら待つか。
51:29車を止め、ガチョウが道路を渡り切るのを待つことにした運転手。
51:35しかし。
51:39え?ちょっと待って。
51:41おいおい。
51:43え?どこまで続いてるんだ?
51:48数千場のガチョウが大行進。
51:54まさかのガチョウが大渋滞。
51:59農場へ帰る途中だったというガチョウたち。
52:03運転手たちは長い時間待つ羽目になり仕事に遅刻。
52:10上司に報告したが信じてもらえなかったという。
52:15私は緊迫映像、飛行機が着陸できるか否かがさすがパイロットっていう感じの。
52:24イギリスで悪天候の中、乗客乗員200人以上の旅客機が着陸態勢に。
52:31実はこの日、台風の影響で強い横風が吹き荒れ、着陸が困難な状況だった。
52:46パイロットは必死にバランスを保ち、滑走路へ向かって高度を下げていく。
52:53しかし、機体は滑走路に対しかなり斜めを向いている。
53:00果たしてこの体勢で着陸できるのか。
53:07この番組はTVerで無料配信中。
53:26台風の影響で強い横風が吹き荒れる中、着陸に挑む。
53:34しかし、機体は滑走路に対しかなり斜めを向いている。
53:42この体勢で着陸できるのか。
53:47果たして。
53:56実は機首を斜めに向けているのは、強い横風に流されないようにするため。
54:15そして、着地のタイミングに合わせて素早く機首を表面に戻した。
54:21巧みな操縦技術によって、見事着陸に成功した。
54:28ご視聴ありがとうございました。