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00:00私の夫はもうこの世にいない。
00:08夫の世界では私がこの世にいない。
00:13ところが私たちは毎晩11時22分から3分間この部屋でだけ会うことができた。
00:21私たちはこの奇跡の時間をミックスと呼んだ。
00:27服部さん自分だけの世界で生きてたんじゃないですか。
00:31ミックスを利用してお互いの世界で事故の真相に迫った私たちは。
00:36会えるって奇跡なんだから。
00:38ついに真実にたどり着く。
00:41犯人逮捕はカンタのおかげ。
00:44二人のおかげ。
00:45平穏な時が戻ると思った矢先。
00:57トースターの異変にカンタは気づいていない。
01:04せっかくの幸せな時間。
01:06もう少しだけ。
01:15自分一人の胸にとどめておくには、正直、ちょっと苦しくなっちゃって。
01:24この先、どうなっちゃうのかな。
01:31今日はオススメのパラレルものも持っていくから。
01:34映画もいいんだけど、どっちかっていうよりフィクションとなります。
01:41達弁さん!
01:43おはよう、どうしたの?
01:44なんか、ヤバそうな人が。
01:45え?
01:46早く。
01:47早く。
01:48こちら、学生時代のご友人の。
01:49水沢と申します。
01:50この度はご収集さまです。
01:51あっ。
01:52馬場湯。
01:53馬場湯。
01:54はい。
02:22走行。
02:31そうですか。
02:32海外から。
02:36SNSを拝見しました。
02:38ただ、ツアー中で抜けることができず。
02:41今日になり、申し訳ありません。
02:45わざわざありがとうございます。
02:48Are you your partner?
02:52Yes, my wife.
02:54My partner.
02:57Are you your partner?
03:00You're your partner.
03:03You're your partner.
03:06I'm your partner.
03:11I was 20 years old.
03:14You're your partner.
03:15What's your name?
03:16I was a man with a man.
03:19When you were a man,
03:20you were your partner.
03:22You were a person who helped me.
03:25I didn't like it.
03:26I don't care.
03:27I don't care.
03:28Do you think I'm a man?
03:29It's like a man.
03:31It's so cool.
03:32I am.
03:33Please, please.
03:35You're like this.
03:36You're like this.
03:37It's too cool.
03:38It's too cool.
03:39It's so cool.
03:40I'm like this.
03:41I'm like this.
03:42I'm like this.
03:43It's so cool.
03:44That's my friend.
03:51That's my friend.
03:53He's the first one.
03:55He's the first one.
03:57He's the first one.
04:02He's the first one.
04:04My husband is going to make it.
04:07He's the first one.
04:09He's the first one.
04:11He's the first one.
04:14I've always had a dream of the world.
04:27In the past, I had a lot of work.
04:34This one.
04:36This one.
04:38KANちゃん…
04:41目がなかったなぁ…
04:44ありがとうございます。
04:49元カノってわけじゃないと思うよ。
04:52まぁ…別に関係ないけどね。
04:55昔のことだし。
04:57そうだね。
04:59ちょっかいだそうにも、カンタはもういない。
05:03いや…いる。
05:12ロップニュースで不法を知ったの。
05:16これ…奥様にお供えして。
05:20ありがとう。
05:22ハナちゃんの出てるミュージカル。
05:25話題になってるよ。
05:27オフブロードウェイなんてすごい競争率でしょ。
05:34私にできることがあったら、何でもやる。
05:37私ね。
05:39どうぞ。
05:41あぁ…
05:42ありがとうございます。
05:44デスクにお願い。
05:53ごゆっくり…
05:55これめっちゃレアだよ。
06:10絶対怪しいですよね。
06:12怪しいって?
06:14普通言います?
06:16私にできることがあったら、何でもやる。
06:19って、妻をなくしてばっかの男に。
06:23カン、カンタってそんなモテるキャラだっけ?
06:26人を好きになるのなんて、
06:28意外と単純なことがきっかけだったりするんですよ。
06:33恋愛に興味ないんじゃなかった?
06:35結婚に興味ないだけです。
06:37でも、夏目さんの夫に手を出すなんて、
06:41絶対許さない。
06:42辻子、お前コーヒーに毒入れてないよな。
06:46マルヤマッチはどう思う?
06:49夏目さんのライバルが現れたって話。
06:52いや、別にライバルってわけじゃ。
06:54だって、夏目さんがいなくなっても、
06:57二人は夫婦なんですよ。
07:03もしかして辻子って…
07:05何ですか?
07:07いや何でも何か緊張してきた夏目。
07:27カンタ?
07:28なんでタムラ?
07:30私が相談したの。
07:33この現象のことをもう少し理解したいと思って。
07:36カンタ、お前夏目っち残して死んでんじゃねえよ。
07:40俺たちどれだけ泣いたか。
07:42あ、そうだ。写真撮るぜ、写真。
07:44うん。
07:45行くよ。
07:48はい、チーズ。
07:52えい、撮れた。
07:53それ、何度も試した。
07:56あ、でも自分の世界しか映らないんだ。
07:59なるほど。
08:00パラレルワールドがなかなか証明されないのは、
08:02そういうわけだったのか。
08:07あれ?
08:08カンタ?
08:10あ、いや。
08:11そもそも世界はどこまで繋がってんだろう。
08:15あのトースターを中心に、
08:17たぶんこのうちの中だけ。
08:20電化製品とタイムパラドックスの関係。
08:22いや、この場合時間軸は同じってことだから。
08:26このモナカ。
08:27今日大学の友達が会いに来てくれて。
08:29あ、こっちにも来た。すっげえ美人。
08:32うん。
08:33水澤さんだっけ。
08:34仲良かったんだ。
08:36彼女はすごいよ。
08:38片っ端からオーディション受けて、何度も落ちて、
08:41それでもダンスで身を立てるって夢実現させたんだ。
08:45俺も刺激受けたなあ。
08:48お、そろそろ時間か。
08:50さすが田村。
08:52大体3分か。
08:53うん。
08:54ミックスタイムは約3分と。
08:58うん。
08:59OK。
09:00じゃあまた明日の。
09:02またな。
09:03うん。
09:04って、田村、明日も来んの。
09:07え?
09:08どうした?
09:13いや。
09:15カンタの世界にもあの人がいるんだよなあって思って。
09:22水澤さん。
09:25なんか、二人の深い絆?
09:30感じちゃったなあ。
09:33いや、そうかな。
09:35すっげえ美人なんでしょ。
09:37あの美の基準なんて人によって違うから。
09:39コンパスだし。
09:40コンパス。
09:42カンタはこのモナカに目がないんだってさ。
09:46とにかく、カンタと夏目っちゅうの絆は俺が一番よくわかってる。
09:51二人の幸せは俺が絶対取り戻すから。
10:00ありがとね、田村くん。
10:02じゃあ俺、そろそろ終電だから。
10:04うん。
10:05じゃあ。
10:06うん。
10:21うまい。
10:22はい。
10:23いいアイデン。
10:24はい。
10:25いいアイデン。
10:26やはり切ってんなあ、夏目P。
10:28分かってないですね。
10:30辛い気持ちを押し殺して頑張ってるんじゃないですか。
10:33気わらしにごはんでも誘うかな。
10:36分かってないな、辻子。
10:38夏目Pはちゃんと毎日充実して。
10:42おっと、これ以上は。
10:44なんかムカつく。
10:45そうだ、辻子。
10:46飯誘うのはいいけどそのあと夏目Pを遅くまで引きずり回すなよ。はあ何様だよよろしくお願いしますどうしたらいいんだろうあの女性のことそれにカンタはまだ気づいていないみたいだけどミックスに何か異変が起きてる気がする。
11:13君を愛してる。
11:16いつの間にか会えることが当たり前になってた。
11:21考えてみたら、あんな風に会えてることの方が不思議なのに。
11:431日3分しか会えない私よりいつでも会える人がそばにいたら。
11:58私はもうカンタと太陽の下を歩くこともできない。
12:05あれ、タモロは?
12:10ああ、なんか急な残業入ったって。
12:13まあ仕方ないか。
12:15あれ、誰か来たんだ。
12:18花ちゃん、汚染粉をあげに来てくれたの。
12:21うーん。
12:24ねえ、どうしちゃったの?
12:28どうしちゃったの?
12:29うーん。
12:32私がカンタに何でも話せるようになったのってカンタが死んじゃってからだしカンタと水澤さんみたいな関係性作れてなかった気がして。
12:47俺と花ちゃんの関係性?
12:50うん、ブレてないもん、水澤さん。カンタのことを信じてる。
12:57あのね。うーん。なんて言えばいいかな。同志みたいな感じ?同じ志を持った仲間的な。
13:12それって田村君とかリコちゃんみたいな?
13:17うん、近いと思う。でも花ちゃんは一人で自分の力で努力してきたんだよね。
13:26でも、好きなんでしょ?
13:32彼女に恋愛感情はないよ。
13:35絶っ…たい?
13:38絶っ…たい。
13:41彼女に抱いてたのはリスペクトかな?
13:44自分には真似できない努力ができる人だったから。
13:49夏目にはもっと普通の安らぎみたいなものをもらってる。
13:55何?普通って。
13:57うーん、一番大切なことだよ。
14:01なんて言えばいいかな。
14:03ああ、この、あの、山形のトーストと四角のトーストと好みが違っても、ポンッと一緒に出てくるだけで、なんか幸せだなあって思えるよな。
14:19うーん、簡単。
14:23うーん、ごめん。つまんない焼き餅焼いたりして。
14:25でも、焼き餅焼かれるのも意外と悪くないかも。
14:29何言ってんの、バカ。
14:31でも、もうその心配もないよ。
14:33はなちゃん、明日の午後便で地元に帰るから。
14:35え?
14:36それを言うために来たんだよ。
14:38え、これを言うために来たんだよ。
14:51地元に戻られるんですか?
15:13あ、その荷物。
15:18東京を離れて地元で働きます。
15:23じゃあダンスは?
15:25世界に触れて自分の限界を知りました。
15:30やりきったから悔いはありません。
15:35全てはカンちゃんのおかげです。
15:42やっぱりダンス辞めて就活しようかなって。
15:46それって諦められそうな夢?
15:53うーん。
15:56どうやろ。
15:59諦められそうな夢なら諦めてもいいけど諦められないなら頑張れば叶いそうだから諦められないんじゃないかな。
16:14アナちゃんの中の本当の自分に聞いてみたら?
16:21うん。
16:28カンタっぽい。
16:31はい。
16:34行くべき方角を示してくれました。
16:39これからどうされるんですか?
16:44綾芽堂で働きます。
16:47モナカの?
16:49うちの実家です。
16:51そうだったんですか。
16:53ところで、今日はどうして?
17:03もう一度お会いしたかったんです。
17:06私、勝手に勘違いしちゃってて、カンタと水澤さんのこと。
17:16元カノだって。
17:17うん。
17:18うん。
17:19うん。
17:20うん。
17:21うん。
17:22うん。
17:23うん。
17:24うん。
17:25うん。
17:26うん。
17:27うん。
17:28うん。
17:29ずっとチェックしてました。
17:31ご夫婦で支え合って、質の高い作品を作ってる、お二人のこと。
17:37カンちゃん、仕事でも人生でも最高のパートナーに恵まれたんだなって。
17:54私、カンちゃんのことが好きでした。
18:02いや、告白なんかできんかったけど。
18:05でも、何かで気持ちを表現したくなって。
18:08カンちゃんが愛用しとったウエストバッグにこっそり刺繍を。
18:14刺繍?
18:16はい。
18:17ほぼストーカーです。
18:19おまじない?的な。
18:22願いが叶うみたいな。
18:25やばいですね。
18:28いや、でも、わかります。
18:32このことは、私の黒歴史として、堅く封印してきました。
18:37奥様にだけ、9年目の告白です。
18:43どうして、そのことを話してくれたんですか。
18:48だって、2人には夫婦の歴史があるから。
18:55奥様の中に、カンちゃんを感じました。
19:01箱は、今の私を作ってくれば、大切な時間です。
19:11でも、切り替えます。
19:14切り替える?
19:16この先の未来を作るのは、これからの私だから。
19:22頑張ってください。
19:29はい。
19:31奥様の未来も、応援します。
19:36私の、未来。
19:41あった、あった。
19:48よいしょ。
19:50これのこと?
19:51そう、これ、これ。
19:54駆け出しの頃、よく現場で使ってたでしょ。
19:56うん。
19:57こういうデザインのやつ、欲しいなと思って。
20:00ハナちゃんって、下の名前、ハナコって言うんだよね。
20:05ハナコさん。
20:06うん。
20:07なんかイメージと違うけど、本当の水澤さん知ると、しっくりきて、かわいい。
20:12彼女の作り上げたイメージは、ストイック&パワフル。
20:17だから、ハナコって名前に少し抵抗があるんだって。
20:20うん。
20:21いつも怖い顔してんのに、繊細だよね。
20:23それ、好感度アップ。
20:26うん。
20:30うん。
20:59うん。
21:00うん。
21:01うん。
21:02二十歳の頃だったから。
21:05英検の仲間と、よけはんしてたら。
21:10同じ学部の子が、サークルの勧誘で困ってたんだよね。
21:15あっ、映画、出てみますか。
21:19君は、なんなんだよ、お前、そっから。
21:21彼女にヒロインをやってもらいたくて、ゾンビ映画の。
21:25それが、ハナちゃんとの出会い。
21:28水澤さん、ちょっと美化してる。
21:31うん。
21:32そっか。
21:42ねぇカンタ。
21:43うん。
21:45待って私たちの未来はどうなのかな想像もつかないもしねこの状況が永遠に続くとしたら私えっ何何これ前にねトースターから煙
22:15うんもしかしてミックスの終わりが近づいてるのかもしれないミックスが終わったらどうなる終わりも考えておかないといい加減にしてちゃんと謝らせてほしい今さら父親面いつまでも会えるわけじゃないんだから勝手に消えて何様のつもり?
22:45俺たちも元に戻れるかもしれない