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テレビ
トランスクリプション
00:00あなたは小学生の頃 トイレの花子さんの会談話で盛り上がりませんでしたか?
00:08花子さんは時代や地域によって形を変え
00:12一説には100点の答案を見せると 悲鳴を上げて消えてしまうというものまであります
00:20ではこの学校の花子さんは 一体どんな花子さんなのでしょうか?
00:30あ、いえいえ、一人で大丈夫です
00:34ええ、夏休みの日直なんて そんな大してやることありませんから
00:38それより高梨先生、あの夏の風邪っていうのは 立ちが悪いって言いますからね
00:42はい、じゃあお大事に
00:45はい
00:45よし
00:48誰もおらんし、ええよね
00:53はい、もしもし、岩川南小学校です
01:04あの、この春そちらで実習をお世話になった 小谷と申しますが
01:08あ、小谷さん、久しぶり
01:11ひょっとして、相川先生?
01:14うん、それで
01:14よかったあ、教頭先生が出たら どうしようかと思った
01:18で、今日はどうした?
01:20実は実習終わった時に忘れ物しちゃって 今からそちらに伺ってもいいですか?
01:25ああ、別にええけど
01:27あ、相川先生?
01:30いやいや、あの、ちょうどさ、暇やったから じゃあ待ってるわ
01:36今、駅前ですから差し入れ買ってきますね
01:40はい
01:40お久しびりです
01:54はーい、差し入れのチーズケーキ
02:00あれ、私、なんか変なこと言いました
02:05え、小谷さん、駅前にいたんやろ? やけに早くない?
02:09あはは、大丈夫ですか? 暑さのせいで、相川先生
02:13時間の感覚、おかしくなってません?
02:15いや、でも
02:17あれ?先生、今日は一人で日直ですか?
02:22あ、あの
02:23あ、コーヒーと紅茶、どっちにします?
02:26じゃあ、コーヒーで
02:28コーヒー、はい
02:28あれ?
02:33どうやって入った?
02:35え?
02:35いや、正門閉まってたやろ
02:38いえ、開いてましたけど
02:40ちょっと見てくるわ
02:42鍵なら大丈夫ですよ
02:43それよりケーキ
02:44うん、でも最近何事物騒やから
02:46確認しとかねえと
02:48だから言ったじゃないですか
02:54私が閉めたって
02:55ほら、早く戻ってケーキ食べましょ
02:57一応仲間も調べとこう
03:00変わってないなぁ
03:04たった2ヶ月前だけど懐かしい
03:07懐かしいも何も、学校なんてどこも同じようなもんやろ
03:09そんなことありませんよ
03:11私の通ってた学校とこことじゃ全然感じが違いますもん
03:15あ、アメ、なめます?
03:17おっ、サンキュー
03:19で、忘れ物って?
03:23ええ
03:23ちょっと
03:25人気のない校舎ってなんか雰囲気ありますよね
03:34おいおい
03:34お化け屋敷みたいに言うなよ
03:36だって噂話じゃ
03:38この学校で昔
03:40生徒の一人が亡くなったって
03:42君、この学校に伝わる階段知ってる?
03:47ん?
03:47階段の花子さん
03:48この学校の花子さんは階段に住んでる
03:53ええ、それなら
03:56でも普通、花子さんって言ったらトイレが定番じゃないですか?
04:00それが階段って
04:02何か意味でもあるんですか?
04:04昔な
04:05この学校の女子生徒が
04:07音楽室の窓から飛び降りて
04:10自殺したらしい
04:11原因は
04:14ピアニストを目指してたのに
04:17手を怪我してピアノが弾けなくなったとか
04:19クラスでいじめにやっていたとか
04:21ひょっとして
04:24その子の霊が
04:26でも
04:28だとしたらどうして音楽室じゃなく
04:30その事件の後
04:33校舎が改築されたんやって
04:35そして
04:39昔音楽室のあった場所が
04:42まさか
04:43今の階段の場所や
04:47やだ、相川先生
04:50そんな話をして
04:52私を怖がらせる気ですか?
04:54今は昼ですよ
04:55なんやね
04:56もうちょっと怖がってくれてもええやろ
04:59どうかしました?
05:09いや
05:09別に
05:10階段の花子さん
05:13ん?
05:15先生
05:16階段の花子さんについてどの程度知ってます?
05:20この学校の花子さんは階段に住んでいる
05:22他には?
05:25他は
05:26花子さんからもらった食べ物を決して口にしてはいけない
05:29花子さんにされた質問に嘘をついてはいけない
05:32禁止事項ですね
05:33他?
05:35花子さんに会いたければ階段をきれいにすること
05:40花子さんにお願い事をする時は
05:43彼女の望むものを与える
05:46みたいなやつもあったかな
05:48で、生徒たちの話によると
05:54その決め事を破った時には
05:56ペナルティーがあるらしい
05:58ペナルティーって
06:00それは
06:01今の音
06:07愛川先生
06:09先生
06:15おい
06:21誰がいいのか
06:30青井
06:37さゆりちゃん
06:38愛川先生
06:43さゆりちゃん
06:45どうしてあんなことになっちゃったんでしょうか
06:49分からん
06:52さゆりちゃんは
06:55本当に事故死だったんでしょうか
06:58ここまでの放送は
07:04三菱電機
07:05アース製薬と
07:08ご覧のスポンサーの提供でお送りしました
07:13さゆりちゃんの遺体が発見されたのは春に遠足で行った警告だったんですよねああそうやったおかしいと思いませんかあそこ足を滑らせて落ちるような場所だとは思えません
07:28君は彼女が自殺したとそう言いたいんかクラスのみんながなんとなくあの子を仲間外れにしようとしているのを分かっていましただけど私気づかなかったよ
07:46さゆりちゃんの抱えている家庭の事情にそれを言うなら俺の責任や
07:52ほんまやったら俺が一番最初に気づいてやらなあかんかった
07:56いまだに信じられへんよあの子がもうどこにもおらんなんてごめんなさい私相川先生を責めるつもりじゃいいよ分かってるそれより忘れ物はどこにあるの音楽室です
08:23相変わらずやな
08:27相川先生でも私やっぱり納得できないんです
08:32何があの日どうしてさゆりちゃんは学校に行ってきますなんて書き置きを残したんでしょうか
08:40だからその話は警察は始め遺体からお気に入りの髪の目が片方なくなっていることから変死者の犯行だと考えた
08:49でもそのうちその書き置きはさゆりちゃんの母親が虐待を隠すために自己死に偽装したものだと疑った
08:57母親があまりにもひどすぎるよあれは
09:00だけど筆跡鑑定の結果あの書き置きは本人が書いたものであることが確認された
09:06だったらどうしてさゆりちゃんは学校に行くなんて書き置きを残しながらあの警告で死んだんでしょう
09:13真相は分からへんよ今となっては
09:15ここでいくら考えたところで
09:18あっあった
09:31それが忘れ物その髪留めそう葵さゆりちゃんのです何で君が持ってんのひょっとしてくれたんです私がこの髪留めを見てかわいいねって言ったから
09:58信じられませんか
10:05先生
10:09私が殺したと思ってます
10:13あいやそれは
10:14実は私
10:15仲が良かったんです
10:17さゆりちゃんと
10:19放課後あの子が居残り掃除しているのをたまたま見かけて声をかけたんです
10:25葵さゆりちゃんだよね
10:27どうして一人で掃除してるの
10:31私のこと知ってるの
10:33それがきっかけで少しずつ話をするようになったんです
10:38そんなある日
10:40さゆりちゃんが腕を押さえていたんです
10:44掃除をしながらかばうように
10:47それってもしかして
10:48見せてくれって頼みました
10:51さゆりちゃんは嫌がってたけど
10:54服をめくると棒でたたかれたような傷が
10:58それは俺も警察から聞いてる
11:00母親から日常的に虐待を受けていた疑いがあるって
11:03それは考えられません
11:04だってさゆりちゃんお母さん大好きだったんですよ
11:07一度放課後にお母さんが迎えに来たことがあったんですけど
11:11さゆりちゃん本当に嬉しそうに手をつないで帰っていきました
11:15だったら誰がやったって言うんや
11:19さああの子何も言いませんでしたから
11:26何も教えてくれなかった
11:33ひょっとしたらさゆりちゃん
11:42書き置き通りあの日学校に来てたんじゃないでしょうか
11:45誰かに会うために
11:49誰かって?
11:51あの子には泣かない友達なんていなかった
11:54君が言うたことです
11:55別に
11:56友達とは限らないでしょう
12:00さっきさゆりちゃんの体には棒のようなもので打たれた傷があったと言いましたけどでも本当はもっと細いものでつけられた傷なんじゃないかって思うんです例えば
12:11いつの間にこれが
12:23いつの間にこれが
12:24あやかわ先生
12:26さゆりちゃんの相談によく乗ってあげてたそうですね
12:29さゆりちゃんから聞きましたよ
12:32先生さゆりちゃんは友達が欲しかったんじゃないでしょうか
12:39先生みたいに何でも話し相手になってくれる友達が
12:42何の話や
12:43だからさゆりちゃんは居残りまでして一生懸命階段を掃除していた
12:47何を言うてんねん今日の君少しおかしいぞ
12:50この学校の花子さんです
12:52花子さんに会いたければ階段をきれいにすること
12:56さゆりちゃんは花子さんと友達になりたかったんじゃないですか
12:59バカバカしい
13:01現実に起こったこととくだらん階段話と一緒にせんといてくれ
13:05葵さゆりから何聞いたか知らんけどな
13:08言いがかりや
13:10さゆりちゃんからは何も聞いてません
13:12だったら小谷君君は何が言いたい
13:15さゆりちゃん
13:17本当は殺されたんです
13:22ここで
13:24そしてあの警告まで運ばれた
13:33まるで見てきたように言うんやな
13:36うん見てましたよ全部
13:43私全部見てたんです
13:47携帯
13:56携帯
13:58鳴ってますよ
14:00ああ
14:02どうかしました
14:12君携帯は
14:14携帯?
14:15ああ
14:19バッグに入ってますけど
14:21出なくていいんですか?
14:42君は誰や?はい?何がおかしい?だってそんなの知ってるじゃないですかだから会いに来てあげたんですよフフフ私があげた飴もう食べました?飴?ああ
15:10なぜ
15:12さし入れのチーズケーキ
15:14
15:18なめます
15:19花子さんからもらった食べ物は決して口にしてはいけない
15:24君は
15:29まさか
15:32君が
15:33さゆりちゃん
15:37これをくれたの
15:40かわいいね
15:42その神亀
15:43だったら
15:44え?
15:47何?
15:49あげる
15:49ありがとう
15:52花子さんにお願い事をする時は
15:57彼女の望むものを与える
15:59私が欲しいものをくれた
16:01だから何かしてあげなきゃいけなかったのに
16:05それを聞く前にいなくなったの
16:08私見てたの
16:12うるさい
16:13さゆりちゃんは逃げていた
16:15相川先生から必死になって
16:17やめろ
16:18さゆりちゃんはあなたのことを心から慕っていた
16:21だけどあなたはそんな従順なさゆりちゃんに対して
16:26心の中に抱える自分の失敵した思いをやつだったりした
16:29さゆりちゃんには信じられる友達もいない
16:32耐えれる人間もいない
16:33あなたはさゆりちゃんに向ける衝動をどんどんエスカレートさせていった
16:37そしてとうとうあの日
16:38泣いてたって始まらへんやろ
16:42いじめられんのには
16:43君の方にも何か原因があるのじゃんか
16:45なんとか言いなさい
16:46先生はな
16:48君のためを思って言うてんねんや
16:50泣いてるだけじゃ
16:52バカなやろ
16:53おい
16:57俺は悪くない
17:08俺はただあの子のためを思ってやっただけなんや
17:12わかるやろ
17:13わかるやろ
17:15花子さんに会いたければ階段をきれいにすること
17:37違う
17:38そうじゃない
17:40やめろ
17:41さゆりちゃん
17:50どうしてあんなことになっちゃったんでしょうか
17:53わからん
17:57黙れ
18:01全部出たらめや
18:06俺はな
18:08あの子のために
18:11一生懸命やったんや
18:13本当に
18:16そう言い切れる
18:18おなこさんに聞かれた質問に
18:33嘘をついてはみけない
18:35わかった
18:37答えを変える
18:40知ってる
18:43なんであんなことになったのか知ってる
18:46しなさい
18:48話しくしなさい
18:50待ちなさい
18:52あおいさゆりは
19:05俺が殺した
19:08ああ
19:11行っちゃった
19:13さゆりは
19:24こんなことあるはずない
19:24俺は夢を見てるんや
19:27おなこさんの罰は
19:42おなこさんの罰は
19:44無限階段
19:45おなこさんの罰ですね
19:47ありがとうございました