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テレビトランスクリプション
00:00ご視聴ありがとうございました
00:30イカはお嫌い?
01:00イカはお嫌い?
01:29イカはお嫌い?
01:59いや、課長、あのもうブームになりかけてるんです
02:03あと一本のところなんですよ
02:05ブーム?これのどこが?
02:08イカ、このままじゃお前はただの変質者だ
02:12誰も怪人だなんて思っちゃくれないんだよ
02:15いや、でも課長、あの、ちょっと
02:16もういいよ
02:18それしない
02:19はい
02:24都市伝説協会は都市開発の進む高度成長期文部省によって設立された極秘機関だ
02:35その目的は、失われつつある暗闇への威負の念を取り戻すこと
02:45私、綺麗?
02:50はい
02:50俺でも
02:51ぎゅー、助けて、ベロンさん
02:59巷にあふれる都市伝説のすべては、この都市伝説協会が決定、運営、管理している
03:09驚かせちゃったかな
03:23うぜぇんだよ
03:25これでも
03:25教会はさまざまな課に分かれている
03:36例えば、迷信課
03:38陰謀課
03:42宇宙課などがある
03:47僕が怪人課に配属されたのは3ヶ月前
03:53かつては花形部署だったそうだが、今はめっきり。
04:00どうした悩み事?
04:05あ、いえ、配属されたばっかで意気込むのも分かるけどさ、気楽にやれよ、人面犬さんみたいになりたくないだろ、人面犬さんみたい?
04:17仕事にのめり込みすぎて行方不明、え?
04:20ねえ、また出たって
04:22最近やたら見かけるよな
04:28なんですか、綿毛男って
04:32お前、なんも知らないんだな
04:35だからダメなんだよ
04:37ごめんごめん、遅くなって
05:06遅かったね、また残業、うん、そう、毎晩、海外と電話会議があるなんて、お役にも大変だね、ご苦労さま、ねえ、そうなんだよ、都市伝説協会は、身内にさえ、その存在を離してはならない。
05:28あの、いい?ちょっと見してもらって、いい?
05:35ここでいいから?
05:37いや、家まで送るよ
05:39いいよ、都市君疲れてるし
05:43だってさ、イカ男が出るかもしれないじゃん
05:46な、なにそれ?
05:47えぇ、知らないの?すごい噂になってるよ
05:50初めて聞いた
05:52やっぱ、送ってもらおうかな
05:55えぇ、わた毛男が出たら怖いし、わた毛男?知らないの?今、ネットで超有名よ。うーん、そうなんだ。顔一面がわた毛で覆われてて、それをふくってもらうよ。
06:19そうなんだ。顔一面がわた毛で覆われてて、それをふくとね。ああ!ああ!
06:48最近、怪人として活動中、変質者扱いされて通報されるものが続出している。むやみに国民を怖がらせないように注意してほしい。
07:03あ、はい。でも、そもそも怖がらせるのが僕たちの仕事じゃないですか。
07:10分かってないな。墓地で幽霊を見たって、百刀判はしないだろ。俺たちの仕事は常に、人にやらざるものなんだ。
07:19お前も、笠原の二の前になりたくないだろ。
07:28ああ!
07:29ああ!
07:30ああ!
07:31ああ!
07:32ああ!
07:33ああ!
07:34何やってんだ!
07:35えっ?
07:36えっ?
07:37やら、こりゃ!
07:38新人男と言いまして!
07:39えっ、ちょっと待って!
07:40あと、最近急速に広まってる綿毛男の噂だが、この中で関与している者がいれば、正直に名乗り出てほしい。お前たちじゃないんだな。
07:55はい私ありませんもちろん俺も違いますようん綿毛忘れ綿毛あったこれが綿毛男か
08:211970年代後半東京多摩地区のベッドタウンを中心に出没次第に関東全域にその活動範囲を広げる決めぜりふは吹いて見ませんか?
08:50うん
08:53うーん
08:54OK
08:55うかないと時速60キロで走る、どこまでも追いかけてくる、あああああ
09:03うん
09:05ああ
09:06ええええええええ。
09:11はっ!
09:13200
09:17そして綿毛を吹き飛ばしたが最後
09:24綿毛男の素顔を見た者は正気でいられなくなるという
09:43よぎかんじ
09:44おかと
09:47うちの大先輩だ
09:49綿毛男があと一歩で全国区になるって時に
09:54突然ここを辞めちまったかな
09:56どうしてですか
09:58お前口裂け女って知ってるよな
10:03はいもちろん
10:04彼女はうちの職員でよぎさんの奥さんだった
10:07だがブームの最中に突然失踪しちまった
10:13失踪?
10:15よぎさんは妻が消えたのは教会のせいだと言い張って
10:19突然自分を去った
10:22え何があったんですか
10:25教会は何にもしてないんだよ
10:27でもよぎさんはなぜかうちを恨んでた
10:30橋本
10:34会ってきてくれないか
10:36えっ
10:38よぎさんにだよ
10:40ここまでの放送は
10:46顔を三菱電機と
10:50ご覧のスポンサーの提供でお送りしました
10:56ここだ
11:04こんにちは
11:19ゆぎさん
11:22誰だ
11:37綿毛男か
11:42懐かしいな
11:44あの吹いてみませんかっていう決め台詞が
11:47子供たちの間で大流行したみたいですね
11:50その場の思いつきで言ったことが
11:53まさかあんなブームになるとはな
11:56思いつきだったんですか
11:59いつの間にか時速60キロで走ったり
12:03猫が苦手なんていうのもあったな
12:06でもそれって余儀さんが考えたんじゃ
12:11全部世間が勝手に作り出したもんだよ
12:15噂におひれがついて次第に一人歩きし始める
12:19フフッ都市伝説なんてそういうもんだろ
12:24あの奥様は口裂け女さんだったそうですね
12:42ああ
12:44私きれい?
12:51はい
12:52ご視聴ありがとうございました
13:22ちょっとあっち行ってて
13:25もうやだ恥ずかしい
13:28優しくて愛嬌のあるいい女だった
13:35そこへあいつが現れた
13:42あいつ
13:52偽物の口裂女が出たってことですか
14:06偽物じゃない
14:09本物だよ
14:12えっ都市伝説はその噂の広まりがある一定のレベルを超えるとどうやら実体化してしまうらしいんだえっとえっ実体化って怪人画ですかああそれでその実体化した怪人と出会うとそれを演じていた当人が吸収されちまうんだそうして陽子は本物の怪人になったんだよ
14:42いやあのでも
14:44当時
14:50綿毛男も
14:52いつ実体化してもおかしくない状況だった
14:57俺は毎日が恐ろしくてそれで逃げ出したんだそれから30年間俺はずっとそれを引きずって生きてきた
15:11それなのに心のどこかでは誰かに覚えていてもらいたかったんだ
15:21だからついインターネットに書き込んでしまったんだ
15:27すると一週間もしないうちに噂が広がり始めて
15:34友達の友達の
15:35友達の彼女の話なんだけどさ
15:37綿毛男が出たんだって
15:39吹きませんかって
15:41吹きませんかって
15:42吹からいっとこまでもっかけてきて
15:44毛を
15:45むしりとるんだって
15:46畑毛男を見た人は
15:48発情しちゃうんだって
15:50そりゃあ怖かったさ
15:53奴が俺を探して街をさまよっていると確信したときは
15:58でもなぜか送っていただけるのはありがたいんですがいいんですか?近頃よく思うんだ。
16:28ヨーコは口裂け女として一世を風靡し文字通り伝説になった
16:34そんなあいつは不幸だったのかってね
16:51なに?
16:53やっぱり来たか
16:55え?
16:5730年は長かったよ。だがこれでおしまいだ。橋本君と言ったな。しっかり見届けてくれ。これが。
17:26都市伝説を生み出してしまった男の末路だよ。
17:32いやちょっとちょっと!
17:38余儀さん!
17:40俺も女房のところに行くよ。
17:42余儀さん!
17:44私は恵儀さん!
17:48エッ
17:53ご視聴ありがとうございました
18:23ご視聴ありがとうございました
18:53都市伝説が本当になるとかなんとか
18:57おいどうした橋本
19:23吹いてみませんか
19:38ご視聴ありがとうございました
20:08友達の友達に聞いた話なんだけど
20:16その人畑が脳に入って発狂しちゃったんだって
20:20違うよイカ男になって海に帰ったんだよ
20:23マジで
20:24これも都市伝説協会が流してる噂だって噂だけどね
20:28でもでもでも私が聞いてたのもうちょっと違ってて
20:32なんかいいとこの友達が嫌がる
20:33やれやれ噂話に再現はないようです
20:38しかし
20:39たわいのない噂話でも
20:41人の口から口へと伝わっていく間に力を持ち
20:46奇妙な扉を開けてしまうことがあります
20:49くれぐれも
20:51ご注意ください
20:53そこにいたおじさんさ消えなかった
20:59マジで
21:00何よ
21:01しかしてあの人