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00:00The end of the day of the day
00:08They will be only 20 days
00:12It's all the time
00:16It's all the time
00:18It's all the time
00:21I'm in the scary place
00:23It's the day
00:25生きることはささらに
00:32まああとは失敗しないで
00:36パンのやる気スイッチが入ってるんですね
00:40スイッチ入れよう入れようっていうのが頭が良かったのに
00:44体がもう全然動いていかないですよね
00:47朝になれなすぎて
00:55焼きたてパンのモーニングビュッフェが人気で
01:01朝から大行列のパン屋さん
01:05そこが今回の状況物語の舞台です
01:12東京の下町にありながら
01:14これほどの客を集める店
01:18それもそのはず
01:20この店のスタッフたちは
01:22これまで多くの世界的コンクールに参加し
01:26輝かしい成績を収めているのです
01:32お客さんの後ろにさりげなく置かれた症状の数々
01:37特にこのフランスパンは大人気です
01:42今日パーティーがあるんですよ
01:47フランスのオシャレな感じでやるので
01:51なんかリップしてたぶん
01:53美味しそうですよね
01:59スライスしてそこを焼いて
02:01それからエリーブオイルをかけて食べます
02:05これしか食べない
02:08美味しいんですよ
02:11と絶賛のフランスパン
02:14焼きたては
02:16こうしてパチパチと音がします
02:24そんな名門パン屋さんの厨房で
02:27若手たちを束ねるのは
02:29チーフの今井さん 31歳
02:34この日は日本ではあまり見ない
02:37フランスの伝統菓子を作っていました
02:43するとすぐに興味を示したのは
02:46今回の主人公の一人 原さん
02:50愛知から上京し
02:522024年の春に入社したばかりですが
02:56その向上心とやる気は
02:59先輩たちも驚くほどです
03:01とそれにつられ
03:14みんなが手伝い始めた一方で
03:17全く興味を示さない新人が
03:21こちらがもう一人の主人公福山くん
03:2521歳です
03:26なんで最後あれ福山くんやらなかったの?
03:32なんかあんだけよった人いらんかなって思って
03:34うん
03:36あいうときにこう僕もやりますっていうのがね
03:39仕事も怯えられてたら大事にもさ
03:41なんかそういうところも意識してもいいんじゃないかなって
03:43うんどうもピンときていない感じ
03:50こんな感じが許せないのが店のオーナーシェフ井上克也さん
04:05井上さんは23歳で
04:08異業種からパン職人に転職すると
04:12国内外のコンテストで数々の受賞
04:16日本代表チームの監督として
04:19世界一に輝いた経歴の持ち主です
04:24そんな井上さんが今期待しているのは
04:28新人の原さん
04:31まだ入社して半年ほどの彼女に
04:34クロワッサン部門の全国大会に出てみないかと
04:37声をかけたのです
04:40とはいえそのコンクールは
04:43生地作りから発酵、成形、焼きまでの全工程を
04:48一人で行う厳しいもの
04:51慣れない仕事の合間に
04:53そのすべてを覚えるのは かなりきついはずですが
04:57楽しくてやってるので
05:02終わりがないからめっちゃ迷うし
05:07楽しくてすごい没頭しちゃうって感じなんです
05:12成長感じた時とかも全然いいの焼き上がったら
05:16すごいうれしいし
05:17原さんには1号店にいるもう一人の同期
05:26小山くんというライバルがいました
05:29彼もまた井上さんに背中を押され
05:33フランスパンのコンクールに出場すべく
05:36休日返上で猛特訓中です
05:41もともと夢パン屋になりたくて
05:45高校で進路を選ぶときに
05:47僕は専門学校にそのまま行きたかったんですけど
05:50親的にはやっぱ大学を出ていろいろ見てほしいみたいな
05:53のがあったらしくて大学入って出るタイミングで気持ち変わらなかったらその専門学校パンの道に進んでいいよって言われてて変わらなかったんでそのまま
06:07位置を教えれば自ら考えて銃を覚えてくれる新人もいる
06:16井上さんの目下の心配は福山くんのこと
06:22まあ福山くんが帰ってくれるといいんですけどね
06:30とつぶやいてしまうほど福山くんの成長は片つむりのようでした
06:39同期の2人が1年目で挑むコンクールに向けて頑張っているときでも
06:47素直なのはいいことですがその遅刻癖なんとかならないのでしょうか
06:56もうお腹痛すぎて寝れなくて
07:02で 5時50分ぐらいに1回起きて
07:07今も遅刻いると思って
07:115時50分ぐらいからもういったと思って
07:14今日の準備してて
07:17ベッド座ったら寝起きしてました
07:20愛媛県の松山で
07:36共に看護師という両親に育てられた福山くん
07:41幼い頃は今は亡きおじいちゃんのトラクターに乗せてもらうのが大好きだったといいます
07:52高校で調理師免許を取り専門学校で成果を学んだ彼は意気揚々と上京してきたはずです
08:02ところが東京にはとんでもなく向上心の高い同期ばかり
08:13そんな中唯一の救いは地元愛媛の同じ専門学校を出た先輩
08:21八代さんがいてくれたことでした
08:25誰もが黙々と作業する中
08:31くだらない話にも耳を傾けてくれる優しい先輩です
08:36愛媛にサイズできるらしいです
08:42愛媛にサイズできるらしいです
08:44愛媛に
08:45愛媛に
08:46愛媛に
08:47いるか?
08:48今までのリオンの
08:50ああ
08:52リオンモール
08:53はい
08:54サイズです
08:55サイズ?
08:56はい
08:57ないんですよ
08:58サイズ何か?
08:59ない
09:00ない
09:01田舎すぎてないんですよ
09:02そんな
09:03そういう中ではないですよ
09:04えでも松山ですよね
09:05まあ四国の中では深い
09:06こっち来て一番びっくりしたのは
09:09名前にもわからないです
09:12電車線が多すぎる
09:14分かります
09:15分かりません
09:16分かりません
09:17わーん
09:18田舎だなーって思ってます
09:19自分の
09:20知名をわかります
09:21やしろさんはいつもこうして福山くんの話に付き合ってくれますがその本音を聞いてみるとまあ彼なりにはやっぱ頑張ってるとは思うんですけど早くしようとする感じは見れないかなとまあマイペースよくも悪くもご飯とかいってあげてください
09:35それをいまいさんにも言ってあげてください
09:38それをいまいさんにも言われました
09:39たぶんやしろくんが一番話しやすいからって言ってた
09:41たぶんいまいさん本人が俺が行っちゃうとこう萎縮しちゃうからって言ってたんであじゃあぼくがそういう役目なんだなって
09:47Yeah, I'm going to tell you about him.
09:50Yes, I am.
09:51Yes, I am going to tell him that he's a good guy.
09:55He said that he's going to go into the situation.
10:00I'm going to tell him that he's going to be so guilty.
10:04そんな思いから八代さんはいつも福山君の様子を気にかけては。
10:31何度でも繰り返して本を見せます。
10:49自分の仕事も忙しいのに、その手を止めてまで付き合ってくれる八代さん。
10:57人の成長スピードは様々だから、福山にだって必ずブレイクスルーは来る。
11:04そう信じているそうです。
11:06仕事を終えた福山君が手に取ったのは、売れ残ってしまったパン。
11:21どうやらここ最近まともに食事をしていないようです。
11:28何で金欠なんですか?
11:35金使いが荒いので、金使いがめちゃくちゃ荒いです。
11:40何にお金使うんですか?
11:42誰かのタンプレ買ったりとか、あとは食欲が旺盛の時は食費でめっちゃ飲んでいくみたいな。
11:54あと飲みに行くので飲み台とかでぶっちゃけていきます。
11:58確かに取材中。
12:01これが今の銃材さん。
12:05何も出せん。何も出せん。
12:08355なことある?
12:12お金がない。
12:15どうしよう。
12:17何か物売りに行こうかなと思ったし。
12:20もう一問なしであと20日ぐらい過ごすっていう。
12:25やばいやろ。
12:27非常にやばい。
12:29どしたらこうなる。
12:33もしかすると、その無駄遣いは思うようにいかない仕事のストレスが原因かもしれません。
12:42その影響がもろに出てしまったのは、上京して初めての大晦日のことでした。
12:49愛媛に帰る交通費もなく。
12:52来た来た来た来た来た来た来た来た。
12:54よっしゃあ。
12:56出るかな。
12:58できるのは、地元への電話くらい。
13:03うわ、誰だね。
13:05安心、高校とも安いし。
13:08え、年末選手帰らんの?
13:11うん、帰らんな。
13:14そうな。
13:15やめそういない?大丈夫?
13:17あはは、ギリ。
13:20大丈夫?いけてる?
13:21ギリ、メンタル持ってる。
13:23え、東京来ました。
13:26東京?
13:27うん。
13:29友達が来るときと。
13:31うん。
13:32彼女が来るときと。
13:35うん。
13:36先輩とご飯行くとき以外はもんない。
13:39マジで、東京を無駄遣いしよるけ、今。
13:42そんなに?
13:44うん。
13:45だから、みんなに東京来てって言うのに来てくれんのよ。
13:48うん。
13:49ちょっと遠いよ。
13:50愛媛くらいって余計遠い。
13:53千円貯金したらわ。
13:55うわ、天才。
13:56金なさそうやけん。
13:58あははは。
14:00ほんまに5千円送った。
14:02ちゃんと、ガチやん。偉すぎるやん。
14:06と、一瞬でお金が受け取れるのも、今風です。
14:11ありがとう。
14:13とにかく、友人のおかげで、5千円をゲットした福山くん。
14:19すると、今度は。
14:23うわ、お疲れ。
14:26何しよう。
14:30これ、コラム。じゃあ、インスタライブもする?
14:33なんと、また別の友人と、インスタライブで盛り上がるといいます。
14:42いや、俺パンやから。
14:44パン、パンか。
14:46そう。
14:48すみませんか?
14:50そうね。
14:51俺はもう、イタリアン賞今。
14:53イタリアン。
14:54かっこよくね、イタリアン、普通に。
14:56うちの会社の社長に、お前のカルモナルだけはクソうまいって言った。
15:00えぇ。
15:01私もなんか、パスタの試験みたいなのがあるけどさ、その一通り作れるようになったら。
15:06うん。
15:07で、そこで、一番うまいのがカルモナルって言った。
15:10えぇ、しご。
15:11地元に帰れず、こんな形になってしまった、高校の同級生たちとの情報交換。
15:22福山くんが思わず漏らしたのは、友人たちの知らない、東京での自分でした。
15:29でもさ、あんにちさ、おはようございます。僕で言ったよ。
15:32こっち来てからなんもいかしてない。
15:34マジ俺、全然もう、ほんとに声ちっちゃいよ。
15:39そうなんよ。声ちっちゃい目じゃないけどさ。
15:42え、え、でしょ?
15:44お前、人が違うって言われるぐらい、ほんとに違うと思う。
15:48こんなに違う?
15:49ほんとに違う。
15:50えぇ、どっちがいる?リトルマーメイドかアラジンか。
15:53リトルマーメイドで。
15:55おけ〜!
15:57わぁ、最後やん。
15:59ディズニーの気分なれる。
16:02幸せ、幸せ。
16:06マジでうまい、よな!!
16:09まじでうまい。
16:12ねぇ、マジでうまい。
16:14朝から朝まで
16:17孤児じゃずっと遊んでない
16:19Under the sea
16:21Under the sea
16:27東京のおんやろな
16:31何を持つ東京来たか
16:35あ、なった!
16:37あ、なった!
16:38Happy New Year! おめでとう!
16:41秋嫁です
16:42秋嫁、今年もよろしく
16:47こうして迎えた東京の初日の出は
16:51彼の目にどう映ったのでしょう
16:59ただ同期の原さんは
17:01元日のその日も
17:03翌2日も店にこもり
17:05クロワッサンの試作を重ねていました
17:11気になったのは
17:17一緒にインスタライブをしていた
17:19あの親友です
17:21山内くん、21歳
17:28あの日の話では
17:30福山くんのことを
17:32とても尊敬しているように見えました
17:35自分には東京に出るチャンスがなかったけれど
17:42あいつはがむしゃらに頑張っている
17:45それが自分の励みにもなっていると
17:50山内くんは言います
17:52まかないは
18:04新人が腕を上げる絶好のチャンス
18:07得意のカルボナーラも
18:10店長から見れば
18:11山内くんはかつてバイクで事故に遭い
18:27右腕が思うように動きません
18:32本当はこういうふうに持たないといけないんですけど
18:36まっすぐ握れないんですよ
18:38こうならないんですよ
18:40本当はこうやって90分曲がるんですけど
18:42ここまでしか曲がんないんで
18:44腕もここまでしか曲がんないんで
18:46最初事故したときと考えたら
18:49だいぶ動くようにはなってきたかなっていう
18:53ただそれでも不便だし
18:58大変ですね
19:04そんな山内くんにとって
19:06東京で頑張る福山くんは
19:09自分が追えなかった夢を追うヒーローなのです
19:14向こうでも頑張ってるっていう
19:16インスタのリールでたまに上がってくるんですけど
19:19めっちゃ頑張ってるなと思って
19:21これと全然違うと思って
19:23よくあんなとこで生活できるなと思って
19:25確かにインフラとかはこっちのほうが悪いんですけど
19:28なんかこっちのほうがいいよなって思いながら
19:32でも物はいっぱいあるし
19:35学ぶところもいっぱいあるし
19:36勉強にはすごいなるんじゃないかなと思って
19:39そしたらまたありがとうございました
19:40どうもありがとうございました
19:41そんな親友の思いを伝えたら
19:45福山くんは何を思うのでしょう
19:48私たちにはもう一つ
19:54寄らなければならない場所がありました
19:56両親と妹が暮らす福山くんの実家です
20:03東京行く前何か作ってって言ったら
20:12これを作ってくれって言って
20:14ゴツゴツになるので
20:17怪獣の卵っていうふうにうちでは通じることが
20:23そんな愛媛の郷土料理を見せてくれた両親は
20:29福山くんの東京生活を心から心配していました
20:39やっぱり自分で生活をやってほしいなっていう
20:42もう不安だらけ電話とね
20:45旦那の方がねすごくもう電話
20:48家賃とかの件ですごくもう電話きて
20:50もういつも何か言ったら何か怒りようなって感じの
20:54もういつも怒ってる僕
20:56家賃が今月振り込まれてないからどうなってますかって
21:03言うばかしで
21:04それでもこっちがいや家賃払いなさいよきちんとって
21:07わかったわかったって言って
21:10何回かはこっちがお金を出して
21:15何本を出してか分からんです本当
21:18こんなことが続くならもう帰ってこいと言いたいところですが
21:25一つだけそう言えなかったわけがありました
21:30それは幼い頃から好きだったおじいちゃんが半年前に亡くなったときのこと
21:39何かそうね僕もジンと来たのが嫁さんのお父さんが多分去年の7月で亡くなって亡くなったけどやっぱり彼はそう言ってその帰ってくる費用もないからやっぱり葬儀には参加できんかった
21:59僕の仕事をしている写真をそのおじいちゃんの棺桶に入れてほしいって言うて
22:06火継が火継に入れて一緒に焼いてほしいって言うて
22:10いやでもこっちか
22:12それがこの写真でした
22:16自分の働いている姿をおじいちゃんに見せたかった
22:26そんな思いがあるならもう少し頑張らせてあげたい
22:33ちなみに妹は両親と同じ看護師志望です
22:411年間の国家試験があってそれで勉強してました
22:47まあこの時期から勉強しなきゃいけないんですけど
22:49妹はきっと就職も地元でしてくれると願う両親
23:00息子も帰ってくればいつだって肉巻き卵を食べさせてやれるのに
23:07親の心こしらずとはよく言ったもの。
23:35けれどふるさとは陶器にありて思うものというのもよく言ったもの
23:44なんて話をしているうちに実は同期の原さん
23:54なんとクロワッサン部門の予選を勝ち抜き
24:03全国大会の出場を決めていました
24:06こうなると自分のことのように張り切ってしまう井上さん
24:17この時決勝当日まで2週間余り
24:32連日の試作と毎日の仕事で社会人になったばかりの体は疲れ切っているように見えます
24:43そのせいでしょうか珍しく原さんの口から
24:49スランプ中なので休みどこ置いて
24:52スランプ中?
24:53スランプ中でよく分からなくなって
24:56やればやるほど分からなくなる
25:01スランプ中でよく分からなくなる
25:05結構悩んでいていて
25:06スランプ中でよく分かれています
25:07ストレスにしています
25:08ストレスにしています
25:09そうですね
25:10フランプ中で1ヶ月前まで練習していたら
25:13職人興味が無いです
25:15職人でもないです
25:16職類は無いとこでなっています
25:18やばい
25:20どんどん痩せている
25:22身に痩せている
25:24冗談めかしてはいるものの
25:27滅多に効かない原さんの弱音でした
25:30That's what I'm thinking about.
25:32It's a mental health.
25:34It's been a lot, too.
25:42I'm thinking about the first time that I was feeling uncomfortable.
25:44The first time I was feeling uncomfortable,
25:46I'm thinking about the first time I was feeling uncomfortable.
25:50It's a big deal.
25:52It's a big deal.
25:54It's a big deal.
25:56黒いコースです
25:58顔が変わってきて
26:03食欲を食らない
26:05おごろ
26:07そんな原さんのためコンビニスイーツの差し入れです
26:13何かもう見られるのプレッシャーだね
26:16ゾーン入ればいいんだけど
26:20悩みを聞く側の小山君といえば
26:24It was before the competition, and he won't be able to compete with the competition.
26:31当然だけど最若だからね、当然最年少でしょ、マレジアンが。28とか26とかばっかりだよ。
26:47と、次に応援に来てくれたのは、今はサンキュー中の先輩、市川さんです。
27:07彼女もまた、イバカップというドイツで行われる世界大会の日本代表だった人。
27:17でもなんか層が出てないよね。
27:21負荷数が薄くて。
27:26トータルで今、投資連やって、時間的には余裕はある?
27:31ないです。
27:32全く?
27:33ギリギリ?
27:34ギリギリギリ。
27:35今、前5.57。
27:38寒いんだよ、今日。
27:41バイバーイ。
27:43イノウエシェフに勧められ、喜んで挑戦したコンクール。
27:58けれど、思いがけず予選を通ってしまった今、改めて感じるのは、店の名を背負うプレッシャーです。
28:09ただ、そんな時、最後まで一緒にいてくれたのは、意外なことに、あの福山君でした。
28:26自分はコンクールに挑戦することすらできなかったのに。
28:33もしかすると、この損得抜きのお人良しさが、地元の友人たちが言う、彼の本質なのでしょうか。
28:45コンクールでは、焼き上がりの重量も厳しく審査されますが。
29:13それは、わずかな火加減で変わってしまいます。
29:24そして迎えた、決勝の日。
29:30イノウエシェフは、大会の運営スタッフとして参加。
29:58会場には、すでに全国から集まった若手のパン職人たちが顔を揃えていましたが、やはり、1年目の原さんが最年少です。
30:17仕事。
30:19よろしくお願いします。
30:21A~~~~
30:23He's always getting a gold star
30:25Am I 26?
30:26No
30:27No
30:2725
30:2825
30:3045
30:3025
30:3125
30:3326
30:3327
30:3328
30:3428
30:3528
30:3628
30:3728
30:3829
30:42A大丈夫?
30:42I thought it was going to start with the first question
30:45I would make it to go ahead and go ahead
30:47You can make it to go ahead with the next one
30:47I don't have to come in with the mixers
30:49Well, I don't have to lose.
30:51I don't have to lose.
30:53I don't have to lose.
30:57It's a great job.
30:59It's a great job.
31:01It's the first time I'm getting the best.
31:03I'm getting the best.
31:09So how are you doing?
31:11You're fine.
31:13You're fine.
31:15Start!
31:17制限時間のうちに、生地作りから発酵、成形、焼き上げとすべてを一人でやり遂げる大会。
31:27その時、原さんは。
31:31大丈夫?大丈夫?
31:33大丈夫?
31:35大丈夫?
31:37自分に言い聞かせるように、何かを呟いていた彼女。
31:43大丈夫?
31:53その頃、原さんと井上シェフがいない店は大忙し。
31:59福山君の働きも試されます。
32:03今井さんの目から見て、福山君というのは、入ってからの成長度はどうですか?皆さんに来るんですか?
32:13まあ、ルーリー、ルーリーさん。他の人より、成長度は遅いんですか?
32:19どうしても、周りとさらできちゃってますけど。
32:23たとえ同期の腹騒いのコンテストというか、新作のパワーも。
32:29ああ、ごめんなさい。
32:31まあ、それが刺激になってくれるんですけど。
32:35けれど、私たちは気づいていました。
32:41福山君の目が、確実に、以前と変わっていることに。
32:47確かに、人よりゆっくりの、かたつむりタイプではあるけれど、
32:56毎日、少しずつ、着実に。
33:02彼の腕は上がっています。
33:05一方、コンクール真っ只中の原さんは、いよいよ成形の段階に。
33:21これからは、積み上げた練習がものを言います。
33:34勝負の綾は、オーブンにありました。
33:38店のものとは違う、慣れないオーブンを、コントロールしきれなかったのでしょうか。
33:44その焼き色が、わずかに濃いようです。
33:51え?
33:56幸いは良かったです。
33:57どうもない。
33:59焼き菓子セットで、販売させていただいております。
34:02大丈夫だった?
34:04どうも。
34:05いかがでしょうか。
34:07金が強くなったら、分かるんですよね。
34:09火加減ひとつで、水分量が変わり、重量さえ変わってしまう繊細な世界。
34:22名だたる名店からやってきたライバルたちの作品は、すべてが自分よりうまく見えます。
34:30第2次、そろそろ時間になってまいりました。
34:35と、そこへ。
34:37どんどんどんの作品は、日本の作品を作り出します。
34:42この種類の作品は、どんどんどんどんどんの作品を作っていますか。
34:46どんどんどんどんでんどん?
34:47彼女の作品、出身が見えますか。
34:50きっと引き尽きるサンビニーを作ることでなく壁ことができるでしょうか。
34:52ヤバヌときの寝の作品は、彼女の作品がありますか。
34:57どんどんどんどん?
34:59ドナツの作品や、小倉骨を作り出します。
35:02いいね。
35:03ナツの作品だって怖い。
35:06It was so sweet to me that she had tears in her eyes.
35:21It was that she was going to go to the next step.
35:31That was a feeling.
35:36全国から集まった30歳以下の若手パン職人たち。
35:49アンダーサーティー、クロワッサンコンクール、優勝者、川南由衣さん。
35:59おめでとうございます。どうぞ上がってきてください。
36:02優勝は原さんより8つも年上の女性でした。
36:12こうして新人たちの一年を巡り、福山君にも後輩ができる季節がやってきます。
36:25もう泣き言は言ってられません。
36:33井上さんの福山君を見る目も変わってきました。
36:39フランスパンの生計は完全に任せ、
36:43最近は叱られる姿も見ていません。
36:53ただ、ひとつ。
36:57こんにちは。
36:59こんにちは。
37:01会社の上司です。
37:03朝が苦手なことだけは、今も変わらず、同郷の八代先輩に相談です。
37:13マジか。
37:14こんにちは。
37:15こんにちは。
37:16え、寝れないときはマジで全然日付もあるって感じです。
37:19マジ?
37:2210時くらいのやね。
37:23でもやっぱりアラーム、早くの次と付け忘れが多いんですよね。
37:28あー、だから毎週にしていいじゃん。
37:31職場にこんな先輩がいてくれるって、ありがたいことです。
37:47そして、2025年3月。
37:54私たちは今まで見たことのない福山くんの姿に遭遇しました。
38:06まだ誰も出勤していない早朝から、誰よりも早い厨房入り。
38:13まるで生まれ変わったようです。
38:17今日一番いいです。
38:20おはようございます。
38:21一番いいね。
38:22ともとも。
38:24ソープ。
38:26成長したな、でも欠点まだいっぱいあるな、のが強すぎて、たぶんそう思ってるのかもしれないんですけど、自分的に。
38:33うん。
38:34もちろんその、自分の動機とか、その原さんだったり、原さん大会出てポジション増えてとか、
38:40うん。
38:42じゃあ自分の武器何?ってなったら、俺も自信持って成長したとは言いたいですけど、
38:48言えない部分のほうが正直あるって感じです。
38:51ところが、それから3週後のことでした。
38:573月いっぱいで店を辞めるあれほどやる気になっていた福山君に一体何があったのでしょう聞かずにはいられませんでした昨日ね急きょそういうラインが来てちょっとびっくりしちゃってちょっとどういう状況かなと思ってすごいちょっと渡してもらったんだけど。
39:12コマは続けてもたぶん同じことの繰り返しになるから、ちょっと一旦環境変えるために地元のほうに戻りますとは伝えました。
39:19いや、俺のなんか予定ではもっと成長する予定だったんですよ。
39:26コマはなんか、もっと成長する予定だったんですよ。
39:33もちろん一番は寝坊で朝迷惑をかけることも多いし、これ以上店の人たちにも迷惑をかけるし、みんないい人たちなんで。
39:39いい人たちだからこそなんかそのちょっと申し訳ないと思ってたんですけど、
39:41もう一度は寝坊で朝迷惑をかけることも多いし、
39:46これ以上店の人たちにも迷惑をかけるし、みんないい人たちなんで。
39:50みんないい人たちなんで。
39:52いい人たちだからこそなんかそのちょっと申し訳なさをかかって自分が抱え込んで、
39:58ずっと気持ちが下がりっぱなしみたいな。
40:01東京に来るとなんか愛媛とは違う重圧っていうか圧が感じるらしくて。
40:08それに負けるなよとは言われてきたんですけど、
40:10本当かなって思ってきたら、あ、本当だってなって。
40:15井上シェフや店の仲間には感謝しかないけれど、もう東京に疲れ果ててしまったという福山君。
40:28それほど東京という街は人を選ぶのでしょうか。
40:40最後の出勤日が来ました。
40:43その手つきを見ていると、なんだかとてももったいないように感じるのは、私たちだけでしょうか。
41:02そして、この日は1号店にいるはずの井上シェフも。
41:12わざわざ顔を見に来てくれたのかもしれません。
41:17同期の原さんは福山君から店を辞めると聞かされたとき、目の前で号泣したといいます。
41:32きっと彼女の中にも張り詰めていた何かがあったのでしょう。
41:39張り詰めていた何かがあったのでしょう。
41:43いやー、なんか一緒に同期として育って行ったかな。
41:47うん。
41:48まあ、寂しい。
41:50うん。
41:51気持ちもありながら、やっぱりいいなっていう気持ちもあって。
41:55うん。
41:56うん。
41:58手暮らし寂しいさもね。
42:01うん。
42:03その気持ちは分かりますか?
42:06いや、分かりますね。なんか。
42:08うん。
42:09うん。
42:10夢があったら言えるしかないって感じですね。
42:12うん。
42:13うん。
42:14すみません。
42:16やっぱ東京って名前がやっぱ大きいんじゃないですかね。
42:19そういう自分に対する期待と自分自身がちょっと盛り合わなくてちょっとガクってなっちゃったのかなっていう。
42:29結構今ってこう転職しやすい環境じゃないですか。
42:33うん。
42:34だからまあ、僕的にはまあ、まあ僕は残念なのけど、早めに辞めるっていうのも一つの今の時代の流れなのかなって若干思ったりはします。
42:46うん。
42:47うん。
42:48じゃあ、終了しようか。
42:50うん。
42:52うん。
42:53うん。
42:54うん。
42:55うん。
42:56うん。
42:57うん。
42:58うん。
42:59うん。
43:00うん。
43:01うん。
43:02うん。
43:03うん。
43:04簡単な練習ですね。
43:05えっと、1年間お世話になりました。
43:07えっと、迷惑しかけてないんですけど、学ぶこともあったのでそれを次に活かせるように頑張ります。ありがとうございました。
43:13I'll do it next time.
43:43と、今井さんはもう一言。
44:02東京を離れても、パン職人の道は諦めないという福山君に、みんな手を振ってくれました。
44:12一人に着ても、こんなに着てる。
44:17靴に着てる。
44:18インクや。
44:20そこないじゃん。
44:21ないっすよ。
44:24一人が履いた、その靴。
44:27その靴底をすり減らした東京。
44:35夢、破れるもの。
44:39夢、駆け上がるもの。
44:44きっと、たった一つのパンにも、そんな若者たちの思いが込められているはずです。
44:56沢山、蕾滅。
45:11沢山、蕾滅。
45:14沢山、蕾滅。