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  • 4/24/2025

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00:00The next time...
00:02...
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00:22...
00:24...
00:26パルナコルタは屈強な騎士団で有名なくね、ここでは執事やメイドまで武器を身につけているのでしょうか。それにしても、すっごく強いな。
00:42君と居ると、世界が違うみたい。私にはないものを持ってる。だからちょっとだけ、ほんの少しだけ。羨ましくって、それを持ってたら、どんなに?
01:02...
01:06あの時、あげたプレゼントを、あんなに喜んでくれて、私も嬉しくなったよ。悩みも優しく呼んだよ。
01:26・・・
01:31愛とか、未来とか、信じることも知らなかった。
01:40ああ、分からないまま、過ごしていた。小さな光が、今は大きくなって。
01:50辛いとか、怖いとか、一人じゃ何もできないことも。
01:59一緒だから強くなれる。君が大丈夫にしてくれる。
02:07フィリア様!お掃除終わりました!
02:16お疲れ様です。お二人とも素晴らしい手際でしたね。
02:20いえいえ。聖域内で魔物が弱体化しておりますし。
02:24それに、先日フィリア様にいただいたポーションのおかげで、このレオナルド、全盛期の力がよみがえってまいりました。
02:33髪もほら、このようにクロクロと。
02:36私も、すっごく体調がいいんです。さすがフィリア様。
02:40いえ、あれはごく初歩的なものですから。
02:44あのー、ずっと気になっていたんですけど、それは何を書き留めていらっしゃるんですか?
02:50これですか。地図に魔物の出現場所や規模、凶暴さなどの情報をメモしているんです。
02:59そういえば最近、特に数が多かったですよね。
03:03殲滅してもしばらくするとまた出てくるし、あれってどうなってるんですかね?
03:09それはですね。世界には、私たち人間が暮らす地上の他に2つ、天界と魔界が存在するのです。
03:18魔物は本来、魔界側の存在ですが、時にその一部がこの地上に出てくることがあるのです。
03:24一部であんなに、ですか?
03:27ええ。魔界で魔物の巣が増えれば、魔物の数も増える。その分、地上に出てくる頻度や数も…
03:36フィリア様、馬車の用意ができましたぞ。
03:41屋敷に戻りましょうか。
03:43はい!ところでフィリア様、今日のお勤めはこれで終わりですよね!
03:48そうですが…
03:50それじゃあ!
03:52オスバルト殿下!
03:54ごきげんよう!
03:56殿下!野菜持ってておくれよ!
03:59お!後で夜!
04:01おや?4時か?
04:02ああ。今日はこれからデートなんだ。
04:07デート!?
04:10フィリア殿!早く来たつもりが…
04:13あっ!すまない!待たせたな!
04:23とんでもございません。
04:28デートしましょう!
04:29デ、デートというのは…
04:31言葉は聞いたことがありますが、何をすれば…
04:35うーん!今日はとりあえず、アルムブルクの見物でしょうか!
04:40大丈夫!ちゃんと案内人も連れてきますので!
04:44案内人?
04:46それがなぜ王子、オスバルト殿下なんですか?
04:51聖女様をエスコートする栄誉を賜れるとは光栄だ!
04:55アルムブルクをご案内しよう!
04:59この辺は商業区。欲しいものがあれば、まずはここに来るといい。
05:05実はここ数ヶ月、魔物の被害で、街の外に出るのもままならない状態だったんだ。
05:11それがフィリア殿のおかげで、一気に改善した。
05:15街に活気が戻って皆嬉しそうだ。
05:18俺もとても嬉しい。
05:20あなたのおかげだ。本当にありがとう!
05:25感謝された?
05:27仕事をしただけなのに…
05:31何だろう、この胸のざわつき…
05:37何か?
05:38いいえ!
05:40あ、聖女様だ!
05:42フィリア様!
05:44まさか本当にパルナコルタにいらっしゃるとは?
05:47確か、あなたは…
05:49はい。以前、ジルトニアで陳情を聞いていただいた商人です。
05:54おかげさまで、こうして商売を続けております。
05:58息子です。さあ、ご挨拶を。
06:01こんにちは。
06:03こんにちは。
06:04行けない。また怖がらせてしまう。
06:10フィリア様、ありがとう。
06:12お父さん、ずっとお仕事に出られなくて困ってたんだ。
06:15だから、ありがとう!
06:18ど、どう…いたしまして?
06:21うん。
06:22お父さん、宝女様だ!
06:24カルナコルタに来てくれて、ありがとう!
06:27ゼルトニアカルわざわざ、ちゃんとご飯食べてる?
06:31I'm going to eat food!
06:33That's...
06:34That's...
06:40Let's go!
06:41Let's go!
06:42I'm going to go!
06:43Today, I'm going to play a role!
06:45Thank you!
06:47Good job!
06:49I'm sorry, I'm sorry.
06:51I'm sorry to say something about it, but...
06:54I'm going to ask you a question.
06:56I'm going to ask you a question.
06:58Filiya殿はどんな歌詞が好きなんだ?
07:01好き...
07:07迷ってるなら、俺のオススメでいいだろうか?
07:11あ、はい。お願いします。
07:18な、慣れない。こういう時、どうしたら…
07:23フィリア殿。
07:25まずは、この一週間の働きに改めて感謝申し上げる。
07:31だが、働き過ぎとの報告も受けている。
07:34フィリア殿、休むことも仕事のうちだ。
07:39休むことが…仕事?
07:42あなたはもっと自分の時間を持つべきだと思う。
07:46そこでだ。
07:48あなたについて教えてくれ。
07:50好きなもの、嫌いなもの、興味があること、何でもいい。
07:54聖女としてではなく、フィリア・アデナウはあなたのことが知りたい。
07:59まあ…
08:01そう言われても、困ってしまいますね。
08:06だって、自分がどう思っているかなんて、考える暇はありませんでしたし。
08:13何より、許されませんでしたので。
08:16あ、心が落ち着く…
08:23いい香り…
08:25そうか…
08:28紅茶が…好きです。
08:32あ…
08:34こういうことでいいんだ…
08:38でも、それ以上はまだちょっと…
08:41自分でもわからなくて…
08:43なら、これから少しずつ探していこう。
08:46そうだ!
08:47この後、行きたい場所はあるか?
08:49どこへ何とも連れて行くぞ!
08:53あの…
08:54では、一つよろしいですか?
08:57きた、きたー!
09:00王城の書庫へ、金書棚の閲覧許可をいただけますか?
09:07一体何をそんなに調べているんだ?
09:10最近、パルナコルタで出現している魔物の数ですが、
09:15立地と聖女不在だけでは説明できないレベルなのです。
09:19私が出発する前、ジルトニアでも似た現象が起こっていました。
09:24急激な魔物の増加、これと同じことがあったと、
09:29ジルトニアの古い歴史書で見たことがあります。
09:31そしてここにも、その記録が…
09:36私の推測が正しければ、魔界が地上に近づいています。
09:42あ…それはつまり…
09:46どういうことなんだ?
09:47あ…そうでした。説明が必要ですよね。
09:52フィリア様!
09:54これ、全然デートじゃないですよー!
09:57今より400年前、
10:02魔界が地上に近づく周期が訪れ、
10:05地上は大量の魔物で溢れました。
10:08さらにその混乱に乗じ、
10:10魔界の深淵に住む大悪魔、
10:13アスモデウスが地上に現れたのです。
10:16人も動物も殺し尽くされ、
10:18国々は滅びの危機を迎えました。
10:21そんな時、
10:23一人の聖女が、
10:25アスモデウスに立ち向かいました。
10:28その名は、
10:30フィアナ・イースフィル。
10:32後に旧国の聖女、
10:34フィアナと称えられる乙女です。
10:36フィアナは大規模な結界術で、
10:39魔物を一瞬にして消し去ると、
10:42不死身と言われるアスモデウスの体から、
10:45その魂を切り離し封印しました。
10:49こうして、
10:51国々には平和が戻り、
10:53今に至ると伝えられています。
10:57つまり、大厄災がまた起こるというのか?
11:01はい、その可能性は高いかと。
11:04私の憶測で対策会議が開かれてしまった。
11:08その上、
11:10意見の愚信を求められることになるなんて。
11:13魔界が近づくと具体的にどうなる?
11:15おそらく魔物の出現は、
11:1810倍から20倍に増えるでしょう。
11:20に、20倍!?
11:22今でさえようやく抑え込んでいる状況なのに。
11:25はい、そうなれば、
11:27もはや光の柱で対処することはできません。
11:30となると、
11:31軍事力で排除するしかないということか。
11:34しかし、そのような不確かな情報で国防費を増強するなど。
11:39そうですよね。
11:41他国から来たばかりの小娘の話なんて、
11:45信じられなくて当たり前。
11:47女が出しゃばるな!恥ずかしい!
11:51よし、とりあえず国防の予算を3倍くらいにしてみるか。
11:55えっ?
11:57し、しかしながら、すでに今年の予算は逼迫しており。
12:00予算はあくまで予算。
12:02父上と兄上は俺が説得しよう。
12:05ですが!
12:06何もなかったらそれで何よりじゃないか。
12:09今は後悔しないよう行動することが大切だろ。
12:12責任はすべて俺が取る。
12:15俺はフィリア殿に全幅の信頼を寄せている。
12:17あ…
12:19それだけのことを彼女は示してくれた。
12:22ならば俺たちもそれに答えるのが礼儀だ。
12:25意義のある者はいるか?
12:27どうして…そんなことが言えるのでしょう。
12:32批判が怖くないのでしょうか。
12:35王族とはいえ、国費の無駄遣いはお咎めなしとはいかないはず。
12:40私が…力になれることは…
12:44臨時で増員できる兵士の数とその配置です。
12:49これでいかがでしょう。
12:51全く足りませんね。
12:52何?
12:53これでは多数の兵士が犠牲になります。
12:56厳しいな。兵士の数にも限りがある。
13:00方法ならある。
13:02でもそれをすれば…
13:06今、私がすべきことは、パルナコルタの人々を守ること。
13:12一つだけ、方法があります。
13:17大波邪魔法陣をこの国全体に展開させるのです。
13:21大波邪魔法陣!?
13:24し、しかしあれは、古の術式。
13:28古代語をマスターし、さらに系統の違う魔術式の理解がなければ…
13:31やれます。
13:33この魔法陣は通常の結界のような折りの機能はなく、魔物の弱体化に特化した結界です。
13:40領域内の魔物は覇者の力により、討伐が容易になります。
13:45ただ…
13:46何か問題があるのか?
13:49はい。大波邪魔法陣を展開するには、術式のコアとなる私が、中心点にいなくてはなりません。
13:57基本的に、オートから動けなくなります。
14:01つまり私は…
14:02現状を行われているお勤めが、ほとんどできなくなるのです。
14:10えっと…それだけか?
14:14え?はい。
14:16はぁ…うむ。それならばいい。フィリア殿は働きすぎだからな。
14:22いや、もしかしてその術式を維持するのに多大な労力がかかるとか…
14:27いえ、発動さえできれば後はほとんど疲れませんが…
14:32ならば、願ったり叶ったりというものだ。
14:42我が国はまた、あなたに救われたな、フィリア殿。
14:47どうした浮かない顔をして、何か他に気がかりなことでもあるのか?
14:52いえ、その…故郷の妹のことを考えていまして。
14:57ミア殿の?
14:58はい。彼女は優秀な聖女ですが、古代術式の知識はありませんので、大ハジャマ法人を作ることができないのです。
15:07だから心配…か?
15:08あ…あ、あの…申し訳ありません、殿下。私はもうパルナコルタの聖女ですのに…
15:14謝る必要なんてないさ。妹を心配しない姉がどこにいる?
15:23あ…
15:25遠慮はいらない。助けてやるといい。
15:30でしたら…手紙を…手紙を送ってもよろしいでしょうか?
15:37やっぱり納得できないわ。あの姉さんが私に何も告げず、自ら隣国に行ってしまうなんて。
15:47お父様とお母様は…姉さんが望んだの一点張り…だとしたら…
15:55婚約者のユリウス殿下にお話を聞いてみるべきよね。涙ながらに姉さんを見送ったという話だし…
16:03ユリウス殿下、お呼びと聞きました。御用は…
16:08ミア・アデナウア。僕の妻になってくれないか?
16:14は?
16:15可憐で美しい君こそ、ジルトニア大に応じたる僕の妻にふさわしい!
16:20何言ってるの、この人。姉さんを失ってすぐ別の女性にプロポーズするなんて。
16:27しかもその妹に…
16:30普通に気持ち悪い…
16:32まさか…
16:34フィリアが殿下に託げば王室と恋になれますわ。
16:38ようやく我が家の役に立ってくれたというわけだ。
16:42姉さんがいなくなっても二人が平気な顔をしていたのは…このことを知っていたから…
16:48さあ、早く答えを聞かせてくれ。
16:52ありえない。
16:54だけど、何があったか知るためには、この人の口から真実を聞き出すしか…
17:00やるしかない!
17:01いいよ…
17:04殿下…
17:06少しだけ考えさせてください。姉が隣国に行って間もないのに結婚なんて…とても…
17:13うっ…そうだな…
17:16これは僕が少々警察だったようだ…
17:20今、彼の不況を買うのは悪種。
17:23自分を殺して接しなきゃ。
17:25急婚を簡単に受けるのも良くないわ。
17:28散らして、冷静さを失わせて欲しい情報を引き出すの。
17:33駆け引きは得意じゃないけど…
17:34霊さんのためなら、何だってやってみせる。
17:38とっても嬉しいですわ、殿下!
17:41いつもニコニコしてると思ったら、大間違いなんだから。
17:47この日から私は、事の真相を本気で調べることにした。
17:52父の書斎からは、見たこともない屋敷の設計図とたくさんの契約書が。
17:58母の部屋からは、新しい宝石箱が見つかった。
18:03フィリアには、面白みってものがなかった。
18:07したくもないデートで、殿下のご機嫌をとり、
18:11聖女のお勤めも果たさなければならない。
18:14姉さんがいなくなってから、魔物は増えるばかり。
18:18私では守るだけで手一杯。
18:20だけど…
18:23頑張るからね、姉さん。
18:26姉さん。
18:31ミアは一体何を気にしているのかしら?
18:35もし殿下のお気が変わったら。
18:38何?心配はいらない。
18:43今日こそ殿下を油断させて、口を割らせてやるわ。
18:46アデナウア皇爵もうまくやったものだな。
18:50厄介払いをして大金を巻き上げた挙句、皇爵にしてもらうとは。
18:55ユリウス殿下とアデナウア皇爵は大喜びでフィリア様を売り飛ばす計画を立てたそうじゃないか。
19:03可愛げのない聖女様だったが、まさか婚約者と両親にも嫌われるとは気の毒に。
19:11何を…言ってるの?
19:13国王陛下が病で伏せておられる隙にやってくれたものだ。
19:18皇爵はこれで多枠の報奨金を手に入れたんだろう。
19:22その金で新しい屋敷を買うそうだ。
19:25あやかりたいね。
19:26すべてが繋がった。
19:28あの人たちは、姉さんを売って。
19:31本当?
19:35信じていたかった。
19:37私の両親は良い人間だと。
19:40姉さんへの態度に疑問を持つことはあった。
19:44だけど私は…
19:46本当のことを知るのが怖くて、盲目のままでいた。
19:51姉さん…
19:53姉さんはずっと、こんな冷たい世界にいたの。
19:57ああ、ごめんなさい。ごめんなさい。
20:03フィリア姉さん。
20:06今日こそ、いい返事をしてくれるだろうね。
20:10殿下、姉は本当に自分の意志でバルナコルタ行きを決めたのですか?
20:16ああ、またその話か。
20:20フィリアは自分の意志で僕との婚約を破棄し、自らの道を選んだのだ。
20:25思えば、彼女らしい選択だ。
20:29自分の能力をひけらかすのが大好きだったからな。
20:33あの悪癖には、僕もヘキヘキしていたのだよ。
20:37文句を言われるのは、婚約者のこの僕だからね。
20:41その点、ミア、君は余計なことをせず、聖女の務めのみに専念している。
20:46みんな美しい君のことが好きだし、可愛らしいその笑顔も素晴らしい。
20:53僕は分かっているよ。
20:55本当の意味で歴代最高の聖女は君だ。
20:58フィリアが歴代最高とか評価されていたから付き合ってみたが、
21:04あれには可愛らしさというものが欠けていた。
21:07君はすべて、あれを自信を持て。
21:10自信を持て。
21:11はい。
21:12なーに。
21:13人類はいらないさ。
21:15フィリアもリンゴピオ聖女として、新たな人生を歩き出しているんだ。
21:21彼女も愛する妹の幸せを願っていると思うぞ。
21:27殿下。
21:30今回のお話、お受けいたします。
21:32パソウォーカー!
21:34はい!
21:35この男と婚約しよう。
21:38ウチオーテンにさせて、泳がせて、そして一番いいところで裏切ってあげる。
21:46だって、姉さんは裏切った報いを受けてもらわなきゃ、許せないものね。
21:54春風がほうがくすぐるみたいに笑って欲しくて、
22:01僕ら花道だけを歩いていこう。
22:06たとえ離れてしまっても、心が覚えていたらいいと、祈って、祈って、祈っている。
22:15また明日が来るって、あなたとの明日へ。
22:22何千回瞳閉じて、星を流すよ。
22:27まだ暖かい日々を、そっと隠してしまった僕のあるべき場所。
22:36今宵、ありえない、ありえない、数の星を見せるよ。
22:43まるで、夢みたい、夢みたい、なんて笑って欲しいから。
22:49それは、おばあじない、あなたを思う。
22:53星の数よりも、星を瞬く感情。
22:57今宵、ありえない、ありえない、数の星を見せるよ。
23:07まるで、夢みたい、夢みたい、なんて笑って欲しいから。
23:12それは、おばあじない、あなたを思う。
23:16星の数よりもっと瞬く、あなたに届ける。
23:23願い。
23:27完璧すぎて、可愛げがないと婚約破棄された聖女は、隣国に売られる。
23:33次回、第4話。
23:37託す想い。