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  • 2 days ago

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00:00江戸時代を代表する国学者 本織範永
00:13彼が17歳にして旅をしたわけでもないのに 日本地図を描いてしまったことはあまり知られていない
00:25さらに驚くべきことに19歳の頃にはこんな地図まで描いている橋原市城下絵図といいまして範永が19歳の時に描いた空想の街の地図です空想地図それはこんな街があったらいいなとかここに道を通したらどうだろうみたいな全くの空想だったんですよ
00:55空想だけで作り上げられた架空の地図のことであるそして現代範永のスピリットを今に受け継ぐ男がいる
01:11空想地図作家今泉孝行
01:16彼の代表作は空想地図名古屋市
01:24駅から公園住宅地に大学
01:31ディテールにこだわり抜いた圧倒的な仕上がり
01:36いろんなマークもありますねなんかコンビニっぽいものとかはいはいコンビニエブニマートアルファマートがまあこの国の2強と言いますかただ大手コンビニの買収が起きてなくて小さなコンビニがそこそこ残ってますでスマイルキューピットスクエア通報プラス
01:57もちろん彼の言っていることはすべて空想である
02:06そんな今泉が名古屋市を描き始めたのは12歳の頃 以来26年にわたり修正や拡張が施され名古屋市は成長を続けてきた
02:21まあ一人に行っちゃえば暇だったなってことだと思いますけどなるべく ゼロから一応作ることをしたかったんですよね
02:30この名古屋市とは一体どんな町なのか
02:36幹組では地図や都市にまつわる専門家を招き 名古屋市について徹底空想
02:45空想地図の世界をさらに深く 勝手気ままに空想しまくります
02:56どうですか皆さんこの地図見て
03:01すっごいリアルですよね 空想の域超えてる
03:05きちんとあの道路だとか住宅だとか工業地域だとか 市街地だとかをなんとか計画して作られていて非常に住みやすそうな感じの町だなと
03:15そこにこうありそうな地名がそこの地名としてこう描かれている これもすごいなというふうに思いますね
03:22なるほど そう言われると恐縮ですよね
03:24今泉さん 名古屋市ってちょっとどんな町かを教えていただいてもいいですか
03:29はい 日本と非常によく似た首都圏郊外にある県庁所在地になります
03:35人口は約150万人 この地図はそのうちの北3、4分の1ぐらいしか写してないので
03:42市の範囲はもうちょっと広い範囲になります
03:44今回は名古屋市内を中心市街地と郊外の2つに分けて空想を広げてもらいます
03:52まず訪れるのは名古屋市平川区
03:57市内で最も人口密度が高い中心市街地です
04:03名古屋市民の憩いの場
04:08緑豊かな広善公園からまずは歴史をひもときましょう
04:13この公園はかつての名古屋城の跡地
04:21日本でいう江戸時代に相当する時代
04:24名古屋市は中規模の城下町でした
04:28城の周辺には武家屋敷や町人街が広がっていました
04:361886年 名古屋市と首都西京市を結ぶ鉄道が開通
04:42名古屋駅が開業しました
04:45その後 市街地は少しずつ拡大
04:491910年頃には京中電鉄と名古屋電鉄が開通
04:57私鉄の運行が始まります
05:01しかしこの頃 平川区の北東部で大規模な火災が発生
05:07開通したばかりの駅周辺の町は全焼してしまいます
05:12その後 大規模な再開発が進み
05:17県庁や市役所といった行政機能が
05:20広前公園周辺から平川エリアに移転
05:24以降 名古屋駅周辺と平川エリアは
05:29二大市街地として発展を遂げていきます
05:32そして現代 名古屋駅は新幹線を発着する
05:40ターミナル駅へと規模が拡張します
05:43特に東口は大型商業施設や各種専門店が集う
05:49繁華街としてにぎわいます
05:51ランドマークといえば百貨店大田屋や駅ビルウィスタ
05:57特にウィスタは若者客でにぎわい人気ブランド
06:02クイッシュビーやウィンドウオークスタイルは
06:05おしゃれに敏感な10代20代の若い客で込み合います
06:10一方 こちらは駅の西口側
06:16住宅地に続く通りには
06:19マストバーガーや牛丼店 林屋といったおなじみのチェーン店が
06:25さらに新金や銭湯なども見られ
06:29東口よりも生活感があふれる街並みが続きます
06:33次に名古屋駅から名古屋電鉄で2駅
06:41やってきたのは名古屋市内最大の繁華街 平川
06:45私鉄2路線に地下鉄が乗り入れ
06:51商業施設が充実しています
06:54川辺にはかつて倉庫街だった場所が
06:59再開発されたリビア平川
07:02ホテルコンサートホールテレビ局が入った複合施設となっています
07:08名古屋市の中心市街地平川区
07:13皆さんはどんな空想をしますか
07:16ということでこの平川エリアについては
07:20中川さん
07:21そうですね結構楽しいところだろうなと
07:25大きなビルもあるし
07:27裏側の飲み屋街もあるし
07:29川沿いには再開発エリアもあるし
07:33あとはお寺も近いし
07:34だからそういう意味で言うと
07:36わい雑ではあるけれど
07:38いろんな要素があって
07:40それぞれに面白いだろうなと
07:42あと気になっているのは
07:44リビア平川は大丈夫か
07:46地盤ですか
07:48いやじゃなくてね
07:49これ開運性という意味で言うと
07:51ちょっと微妙じゃないですか
07:53駅の方に行くためには
07:55そこ踏切があるよねとか
07:58高架ですね
07:59高架ですか
08:00高架の下を潜るんですけど
08:01結局この先に目的地がない
08:02ないですよね
08:03ちょっと今
08:05多分空きテラントとか出ていると思うので
08:08どうしようと思っていると思いますよ
08:10ちょっとなんかそこを手こ入れしないとまずいですね
08:13そうなんですね
08:14なるほど
08:15続いて長森駅周辺
08:17久保さんはいかがですか
08:18はい
08:19中心地の駅なので
08:21東口とかは特に
08:23新しい商業施設とかデパートとかあって
08:26個人店がそんなにいなくてですね
08:28代わりに北東の方に行くと
08:30長森大学があると思うんですが
08:32その大学の周辺に
08:34学生向けの町中華っぽいお店だったりとか
08:38何なら最近で言えば二郎系のお店だったりとか
08:41そういうものが
08:42個人商店とかが残っているような感じがします
08:46じゃあ続いて山本さんどうですか
08:50はい
08:51長森駅周辺なんですが
08:53この駅の東側がやはり表であって
08:57西の方がやはり裏のような
09:00そういう位置づけ
09:01そういった形の駅っていうのは
09:04日本でも結構あるかと思うんですが
09:06割と下町的な
09:09なんとなく雑然とした形の町なんですが
09:14こういったところはやがて
09:15再開発される可能性があると
09:19実際にこの名古屋駅の西ですね
09:22鉄道の線路に沿って
09:24かつての鉄道用地が再開発されて
09:28マンションであるとか
09:29商業施設ができている
09:31一つの再開発の結果ではないかというふうに思います
09:34そうですね駅があってこっちが発展してるじゃないですか
09:41ということはここもうちょっとホテルあってもいいと思うんですね
09:46確かに足りないと思います
09:49多分書かれてないホテルがあると思うんで
09:50ちょっとじゃあ後で足しといてください
09:52続いてかつての城下町
09:58広禅公園周辺について空想が広がります
10:02この広禅公園ここにお城があったと
10:08北西の方向の川の向こうに沼があったんですよね
10:13川が非常に割と自由に流れるような
10:17いわば停止地的なところであろうと
10:21そうしたところにお城ができて
10:24その自然の流路を利用してうまくそれを堀にして
10:28このお城が作られたというふうに見ることができます
10:35それからですねこの中町なんですが
10:38ここがかつての城下町時代の商人町であって
10:43こうか不こうかこの平川の方に中心が移ったおかげで
10:48ここに古いですねこの民家の様式がそのまま残っている可能性が高い
10:56加藤さんはどう思われますか
10:57ちょっと桜公園も桜があるんじゃないかなと思ってて
11:00川沿いとかにも桜の春の季節になると桜が見られて
11:04それを見越して先生がおっしゃっていた中町とか桶町あたり
11:09カフェとかそういう古い建物に生かしてリノベーションして
11:13ちょっとおしゃれなお店並んでたりするんじゃないかなというふうに思います
11:17なるほど赤川さんはどう思われますか
11:20そうですね高座町とか武田町は他の町と違うきちんとした区画があって
11:28お屋敷なんかも残っているでしょうけれども
11:30これから多分相続でいろいろ危機を迎えるだろうと思うので
11:34それをどう残していくのかというような
11:37そうですねこの辺りは確かにこのようなのは進んでいて
11:41もう相続分割低層のマンションみたいな感じで
11:45もともと武器屋敷でしたけど今歩くとちょっといい住宅街ぐらいの感じになっているので
11:50地域資源としてどうかなと
11:52世の中には空想地図に見せられた男たちがまだまだいる
12:04これは棚崎市っていう町の空想の地図になります
12:11加藤さんが作られたということですか
12:13そうですねゼロから全部
12:14冬場は雪が結構降るような地域で
12:18首都からも結構遠くて
12:20保守的というか地元にずっと住んできた
12:24根付いてきた人っていうのは結構多いところではあります
12:27僕が作った静浜市の地図です
12:33静浜市?
12:34はい
12:35静浜市ってない?
12:36静在?
12:37実在してないですね
12:39海岸の埋立市の方なんですけど
12:42静浜市が市政執行100周年っていう博覧会をやってる
12:47終わった後デベロッパーが大きな街を作った
12:51静浜市内に戻って続いては郊外エリアを空想していきましょう
13:02市の西側には市内最大規模の団地群
13:08西永室ニュータウンが広がります
13:10その中心駅は新永室駅です
13:15ここには1970年代に新幹線の開通が予定されていました
13:22しかしその計画は頓挫しオフィス街や商業施設は規模縮小を余儀なくされます
13:31活気があるかと言われればそれほど
13:36私街の情報を発信する雑誌の編集者ですけど
13:43絶望的にネタがなさそうだなっていう
13:46個人店とかが恐らくないので
13:49ここを何を探せばいいんだろうなっていう
13:52ちょっとパッと見た限り
13:54この駅だけでは記事は成立させられなさそうっていう
13:58不安感を感じました
13:59名古屋市内で最も新しい町
14:04中沢中央エリアについても空想が広がります。
14:12なかなか人口は多いのでサークル東というこの区画辺りに大型のショッピングセンターができるんじゃないかなっていう。
14:23なるほどですね。
14:24それがですね、ゴール付きの町ラフターのゴムルっていうのが
14:27もうちょっと南にありまして
14:29そこが近くにあるんです。
14:31そこがほぼ客を取ってる状態で
14:34ここのナタザポリスの鳴子、ここが結構厳しい状態。
14:38食品のフロアは人が来るんだけども
14:412階の日用品売ってるフロアがスカスカで
14:44100円ショップを入れたんだかどうなんだかみたいな。
14:47みんな流れちゃってるんですね。
14:48流れちゃってるみたいですね。
14:49皆さんやっぱり車を持っててそっちに行っちゃうっていうのがあって
14:53難しいっていうのがここの町のボトルネックではあるかなと思います。
14:57うーん。
15:00最後に向かうのは、名古屋駅からナイレールで2駅、旭田エリア。
15:07古くから大衆の信仰を集めてきた旭田不動の門前町として発展を遂げてきました。
15:15それでは、旭田不動につながる山道を歩きましょう。
15:21なやモールと呼ばれる商店街を通り、旧東州街道を越えると、古びたアーケード街、通路町一番街。
16:01っていうのはコンビニがすごく多いんですよね。
16:04参道に入る前もそうで、商店街の機能としてはだいぶ落ちてるんじゃないかなと。
16:09そうですね。いや、衰退してると思いますよ。
16:11ここの街が集めてた人をより、その名古屋市中心部が、および埼京市という人の方がどんどん引っ張っていってしまうので、
16:19ただ地価は圧倒的に先ほどの名古屋市中心部よりは安いので、若者の流入というかですね、こちらはより起こりやすいと思います。
16:28今後、旭田エリアどう発展させていけばいいと思われますか。久保さんはどう思われますか。
16:35そうですね。先ほどの広禅公園に近いんですけれども、宮前商店街とかにおそらく出し桁作りの町屋とかそういうのが残ってるんじゃないかなと。
16:45そこを美大生とか芸大生みたいな若い学生がちょっと街と連携して、アートの街づくりじゃないけれども、そういうものをやっていく可能性ができてくるのかなという。
16:57せっかく歴史がある町で建物とかも残っているところで、そういう視点からの街おこしというのも起こり得るんじゃないかなと思う。
17:05そうですね。何ですかね。基本やっぱり寺山のある町って寛容じゃないですか。
17:10そうですね。お高く泊まっているというよりは、古くからかなり遠方の人を招くことに慣れている寄付みたいなのはあるので、こちらは結構寛容だと思います。
17:21山本先生はどう思われますか。
17:24古くからの信仰の対象であって、この東州街道。
17:30かつての街道と徒歩で浅木田不動に参拝に来られていた方も多いかと思うんですね。
17:38そのルートがこの地図の鶴田神社から一方通行になっている道、これが旧東州街道で、
17:48ただ現状、この単独だけではなかなか難しい。
17:52やはりどこかとセットでっていう。
17:55そうなると、東州街道、やはり一つの人から巡礼の道という、
18:00そういう位置づけで、この東州街道沿いの他にもある歴史的な遺産というものをうまく活かして、
18:08それを一つのルートとして設定して、多くの人にそれを楽しんでもらう。
18:14ただやっぱり旗振り役がいりますよね。
18:18旗振り役って例えばどこがあるんですか?
18:20これが難しいですよね。
18:22誰とも言えないんですよね。
18:24場所によっては、意外にお寺さんが最近旗振ってる街づくりってあるので、
18:29どこかこの辺に若い住職で、40代くらいまで、誰かいないかとか。
18:36あとは古い老舗の若主人、6代目とか7代目くらいの人が頑張ってくれると、
18:44どうですか、加納屋さんの若主人とかは。
18:47多分、家業を継ぐ前に、こんな家業を継がねえよって言って、
18:51全然違うところにボンって行って、
18:53あれ、なんか帰ってみたら意外といいかもとか言って、持ってきた。
18:57加納屋の若主人にちょっと頑張ってもらってですね。
19:00ですよね。
19:01なるほど。
19:02ありがとうございます。
19:04空想地図、それは正解という概念のない、世界で一番自由な場所。
19:15最後に今泉さん、地図って何か共通言語のようなものも提供できるんだな、
19:22ということを思ったのと、
19:25もう少し深く考える問いをいただいた気がするので、
19:28ちょっとこれを元にもう少しブラッシュアップして書き直していきたいなと思いました。
19:33ありがとうございました。
19:35高校生がもう少し分からないんですか、という感じです。
19:40ご視聴ありがとうございました。

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