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テレビトランスクリプション
00:00埼玉県内にある米農家
00:06今年の田植えに向けて幸運作業という
00:11土を耕す作業
00:13すでに秋の収穫に向けて動き出していますが
00:19最近ある変化が
00:21倉庫に案内してもらうと
00:25個人客からの問い合わせです
00:55去年11月には150袋ありましたが
01:03すでに30袋になりました
01:05なぜ今米が少なくなっているのか
01:11要因の一つとして挙げられているのが
01:15都内の米専門店で話を聞くと
01:24普段買いに来ない人たちも買いに来ているんだよね
01:28ITの方が来ていたり
01:30鉄工場の方が来ていたり
01:32ということがあったというのは聞いたことがあります
01:34こちらの店では
01:37これまでに取引のない業者から
01:39大量の米が欲しいという連絡もあったといいます
01:43米はある
01:45やはりどこかにスタックしているという風に
01:50考えざるを得ない
01:50国は米は足りているが
01:55誰かが売り惜しみしていると主張しています
01:58しかしこうした国の認識が
02:03間違っていると指摘する専門家も
02:06政府の見解はとにかく米は余っている
02:12足りているというですね
02:14だけども本当にそうかと
02:16根本原因は流通の問題ではなくて
02:19本質は米が足りていない
02:22米が足りていないとはどういうことなのか
02:26そもそも人口減少などで
02:30米の需要、消費量が減る中
02:32国は米が余らないように
02:35生産量をギリギリに抑えてきました
02:37そこに猛暑が襲い
02:402023年の生産量は
02:43661万トンまで減少
02:46需要に対して
02:4840万トン以上
02:49米が不足する事態になったのです
02:51実際、去年の6月頃から徐々に
02:56スーパーの棚から米が消えました
02:59専門家は構造的な米不足は
03:09去年秋の収穫後も続いていて
03:12今年の夏も再び起きる可能性があると指摘します
03:16先食い状態というんですか
03:202024年産の米を徐々に消費していくはずが
03:25みんなもう先に手当てしちゃって
03:27その上で根本的な解決のためには
03:32米の生産を抑える政策をやめるべきだと指摘します
03:36そもそも需要に合わせて生産を
03:40ギリギリにしすぎていた
03:42この状況では
03:43そんな簡単に増産してくれと言っても
03:46できない状況になっているわけですよね
03:50農家からも
03:53いきなりそういう転換というのはできないんですよね
03:58米が足んないからと言って
03:59年1回しか作付けできないから
04:01急に生産量ってやっぱりなかなか増やせられないと思うんですよね
04:05令和の米騒動を収束できない政府
04:10長年続いてきた米の政策を
04:13大きく見直す時期に来ています
04:15農水省は備蓄米の放出を決めましたが
04:20この米の現状について詳しく見ていこうと思います
04:23まずはこれ2024年の米の生産量というところから見ていきたいと思うんですけれども
04:29679万トンということで
04:32この数字もですね
04:33年々基本的に減っている減少傾向にあるんですが
04:372023年と比べると18万トン増えているんです
04:42その一方でJAなどの収穫業者に集まる収穫量というものが
04:49およそ215万トンでこの数字は減っているんです
04:52生産量は増えているのに収穫量というのは減っている
04:56こういったことから農水省は
04:59収穫業者に対して備蓄米21万トン放出しようということなんです
05:03ではなぜこのようなことが起きるのかというような仕組みなんですが
05:07米農家というのは先ほどお伝えしたJAなどの収穫業者に
05:11お米を卸すパターンと直接卸し
05:14小売業者に卸すパターンというものがあるんですが
05:16ここに直接卸すとある程度このJAなどに卸すよりも
05:23高値で買ってくれるというパターンもあって
05:26それでこちら側に流れるということもあるんです
05:28この業者の皆さんも誠実に商売をされている方も多いんですが
05:32中にはため込んでため込んで
05:34価格が上がったところで一気に売り出そうというような
05:37考えを持っている人もいるということで
05:39江藤農林水産大臣は
05:43需要に見合うだけの米の量は日本国内にあるんだと
05:46ただこういった状態を放置すると
05:49主食である米がマネーゲームの対象になってしまうかもしれない
05:52ということも言及しているわけなんです
05:54米の量というところも見ていきますが
05:57これ2008年の時からずっとこれ右肩下がりで生産量青の部分は下がってきています
06:03需要というのも基本的に右肩下がりの傾向だったんですが
06:08これ2023年で比べるんですけど
06:10ちょっとこの需要がピクンと上がっているわけなんですよね
06:14その一方で生産量は下がっているのでここにもギャップが生まれている
06:18これインバウンドの需要が増えてきているので
06:22こういった需要にもなっているんじゃないかというような話もあります
06:25でですねこれそういった中で鈴木先生はですね
06:29本当の問題は米の生産が減りすぎていることにある
06:33主食米が足りないと需要もちょっとずつ上がってきている中で
06:37これ足りないんじゃないのというふうなことを指摘されています
06:40大きな要因としては事実上の減炭政策が続いているんじゃないかと
06:452018年に減炭政策農家に添削を求めて補助金を出して
06:50価格を安定させる政策ですけど
06:52終わったというふうには言われているんですが
06:55実際これ終わったと政府は終わらせたわけなんですけど
06:59小麦とか大豆への切り替えに毎年補助金を出しているので
07:03実際は事実上は減炭政策が続いているんじゃないかということを
07:07鈴木先生この減炭政策の背景には
07:11やっぱり米の需要が減ってきているということがあるかと思うんですけど
07:14実際その需要というのはそんなに減っているものなんでしょうか
07:17そうですね
07:17日本人の皆さんが1人当たり食べる米の量はやはり減っているので
07:22年間10万トンぐらいずつ需要が減っていると
07:26だからそれに合わせて生産量も減らさなきゃいけないと
07:30ギリギリのところで調整しようとしてきたんですね
07:33で減炭政策をずっと実質は続けてですね
07:37まあ添削をして他のものを作った時には補助金は出しますと
07:42それともう一つは適正生産量というのをですね
07:45政府が発表してそれに合わせて生産をですね
07:49誘導していこうということも続いていたわけですよね
07:52それで結局ですね
07:54ギリギリで調整しすぎて
07:56米生産がどんどん減ってきてたところに
07:58今お話のあったですね
08:00インバウンドで需要が増えた
08:02猛暑で生産が減るということがきっかけになってですね
08:06極端な米不足という状態を生み出したと
08:10だから米は足りてるというわけではなくて
08:14米自身が不足していると
08:16だからそれに対してビジネスチャンスを求めて
08:21流通業界が動いたということですよね
08:23今回ね
08:24これ検討政策って
08:261970年以降にやっぱりお米が余りすぎたのが問題だって言って
08:30ちょっと調整してくださいね
08:32農家を守りますよ
08:33今の時代背景で言うと
08:35プレゼンテーションにもありましたけど
08:36インバウンドがこれだけ増えているということを考えると
08:38もっと生産量を増やして
08:40普通に考えると余ったら海外に輸出しようとか
08:43そういう考え方の方が健全だと思うんですけど
08:45そうならないのは鈴木さんこれは政治家からすると農家とかJAが大きな氷電であって
08:53選挙のことを考えるとなかなか切り込めないなとか
08:55そういうことがあるんですか?
08:56なぜそっちにスイッチしていかないんだろう?
08:58生産調整を続けてきた背景には
09:00以前はそういうこともあったかもしれません
09:03ただ今は生産調整しても調整しても
09:06どんどん米の値段は下がって
09:08今もう30年前の米価の半分以下になっているわけですよ
09:13だからその効果はないんだけどもやはり需要の減に合わせて生産を調整することで何とかバランスを取ろうというねそういうふうな政策は続けざるをえないということがね大きな背景にあったと
09:30あとはその増産に切り替えてぜひですねもっとみんなにお米を作ってもらってそして需要を拡大していくとこういうことをやりたいわけですけどもそれをやるとですねまたさらにお米の値段が下がると農家さんが今でもですねもう時給がですね10円ぐらいまで落ちてみんなもう米作るのやめるっていう方が続出してるんですよ。
09:56だからそういう状況でさらに値段が下がったらもうどんどんねそういうふうな米農家さんいなくなっちゃうそういうことを加速してしまうということになりますのでそこをですねなんとか米農家さんが継続できるようにするには増産はするけどじゃあ農家さんが赤字になったらそれを支える仕組みをどうするか。
10:17でもそれがうまくできればですね消費者の皆さんは値上がりで困らないじゃないですかある程度安い価格でも農家さんも継続できて消費者も安く買えてそしていろんな需要を拡大できるということですね。
10:31この部分をやはり政策転換でね進めていくとただそこにはその財政負担が増えるんじゃないかとかそういう問題があってですね今緊縮財政の下でなかなかですねそういうふうな政策転換にも歯止めがかかってしまっているというジレンマがあるのかなと思いますね。
10:50そうやって考えると農家の皆さんも作れば作るほど赤字になっていくというところでもこうやってバランスが悪くなると毎年のようにこのような状況が起きてしまっているのも困る。
10:58はい。ですから我々日本人の主食である米をやっぱりもっと日本で作ってそして農家さんも儲かる仕組みを作りさらに海外にも日本の売り物として出していけるようなそういうビジネスモデルを作れないかなというふうには思いますけどね。
11:12あと30秒ぐらいなんですけど毎年これ起きてしまうんじゃないかっていう不安があるんですよね。
11:21いやその通りですよ。このままですとねやっと30年前の米価に戻っただけで農家さん一息ついているだけなんですよ。
11:30だからこのままですとねもう米農家さんいなくなっちゃうよと。
11:34どんどんまたねちょっとしたことで大変な米不足が生じて大騒ぎになるとそれを繰り返してしまいます。
11:41これを止めるために何とか増産できるようにしていきたい。
11:45根本的な解決をっていうことですよねきっとね。