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ショートトランスクリプション
00:00ん
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00:06ん
00:10ん
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00:17ん
00:22ん
00:24うわさに聞いてた以上にいい女だな
00:27な何かご用でしょうか
00:295年も喰らい込んでて兄貴も気が揉めるはずだでこれ
00:32仙台の別荘で平井さんには何かとお世話になりました
00:37小島と申しますお見知り行きを
00:39じゃあ
00:40え、俺は2足先出てきましたんで兄貴からの電話を
00:43予定より早く出してもらえそうなんで
00:4710月には帰れるからって
00:4810月
00:50来月ですよ
00:52よかったやつね奥さん
00:53どうも
00:57じゃあ確かに伝えましたよ
01:23おはよう
01:32おはようございます
01:33おはよう
01:36おはようございます
01:38おはようございます
01:42おはよう
01:43おはよう
01:45読んだよ君の開発プランを
01:47おはようございます
01:48いかがでしたか
01:49おはようございます
01:49おはようございます
01:50おはようございます
01:51おはようございます
01:51おはようございます
01:52おはようございます
01:53おはようございます
01:53おはようございます
01:54おはようございます
01:55おはようございます
01:55おはようございます
01:56おはようございます
01:57おはようございます
01:57おはようございます
01:58おはようございます
01:59おはようございます
02:00おはようございます
02:01おはようございます
02:03おはようございます
02:04おはようございます
02:04おはようございます
02:05おはようございます
02:06おはようございます
02:07おはようございます
02:08おはようございます
02:38ああ、子供のうちは元気な方がいい。また一つ、孫の顔をお店に、日曜日にでも連れてきてくれよ。
02:46はい。近いうちに伺おうと、こういうことも話しておきます。
03:03ただいま。
03:08どうしたんだ?電気もつけないで。
03:12あ、あった。
03:13月明かりの中で誰のこと考えてるの?
03:16はい。
03:18ありがとう。
03:20ちょっと顔見に来ただけだから、すぐに帰るんだけど。
03:23君たちと約束があってね。プラモデルなんだよ。
03:27どうかしたの?
03:29うん、なんでもない。おビール飲むでしょ。
03:33じゃあ、一本だけ。
03:35はい。
03:37駅前の道をね。
03:39右へ行くべきか、左へ行くべきか、いつも迷うんだよ。
03:43俺は君に何にもしてあげられない。
03:46つまないと思いながら、やっぱり左の道へ来ちゃった。
03:52この森を見るとほっとくるんだ。
03:56会社も仕事もうちのことも忘れられる。
04:00俺はもう君のことを話さないぞ。
04:03ねえ、抱いて。
04:05ねえ、抱いて。
04:09抱いて。
04:11抱いて。
04:12ねえ、抱いて。
04:13どうか。
04:15どうか。
04:17どうかに連れて。
04:19あほら。
04:21ああ。
04:23ああ。
04:24ああ。
04:26ああ、いいんだよ。
04:27ああ、いいんだよ。
04:28いっしょに逃げて。
04:29あたしといっしょに。
04:30ここから逃げて。
04:31ねえ、お願い。
04:33あたしと一緒にこっから逃げてねえお願い
04:37どうかどうかに連れてって
04:43あははあ
04:46あはあ
04:48りょうこどうしたの
04:50あはあ
04:51ごめんなさい
04:52ごめんなさい
04:54何やったのか
04:56落ち着いて話してください
04:58りょうこ
04:59うん
05:00ねえ嫌っちゃ嫌よ
05:07何言っても驚かないで
05:11約束してあたし捨てないって約束して
05:14バカだな
05:16僕は君のことどんなに大事に思ってるか分かってるじゃないか
05:21じゃあ約束してくれる
05:23あ約束する
05:25本当
05:26本当だ
05:28君のこと嫌いになるわけないだろう
05:31話してみなさい
05:33何があったの
05:35帰ってくるの
05:38来月戻ってくるの
05:41誰が
05:42夫です
05:44隠しててごめんなさい
05:48嘘つくつもりじゃなかったの
05:51言い出せなかった
05:53私どうしても言い出せなかった
05:56僕は
05:59君を毒死んだとばかり
06:01電車の中で知り合ったってからずっとそう思ってた
06:04一人で4年間ずっと暮らしてた
06:07この森の中で
06:10世間から隠れるようにして会社とここだけ往復して
06:14あなたと知り合って
06:17あなた好きになって
06:194年もないだ
06:20外国へでも行ってと
06:22刑務所
06:245年の計で仙台の刑務所に
06:28それが早く出られるようになったって
06:31知らせが入ったの
06:33ご死人何した
06:35恐喝障害
06:39何
06:40博打に負けてお金に困って
06:43借金に痛いと脅かして
06:46相口で刺したの
06:48その顔して見ないで
06:535年前に私何も知らないで結婚したの
07:01夫は家業の雑貨屋ついでて
07:06私たち海水浴場で知り合ったの
07:10私子供の時に両親亡くして
07:14おじの家に育てられてたから
07:16早く自分の家庭を持ちたかった
07:18結婚してしばらくは
07:23真面目に働いてたんだけど
07:24また博打に出入りするようになって
07:27やめてくれって何度も頼んだわ
07:31私が別れたいって言い出す
07:34きちがいのようになって
07:36殴ったり蹴ったり
07:38俺から逃げてみろ
07:41遺憾しちゃおかないぞって
07:42何度も逃げようと思ったら
07:47もう怖くて逃げ出せなかった
07:50お店は人手に渡るし
07:55あの人
07:57借金断られてとうとうあんなこと
08:01あなたと知り合ってたし
08:08本当に幸せだった
08:09世の中にこんな優しい人いたのかって思うと
08:13夢みたいに幸せだった
08:15あんな生活を二度とや
08:20ねえお姉お姉お姉あたし助けて
08:23ねえ助けて
08:24あの人が帰ってくる前に
08:26こっからあたし連れ出してね
08:27ねえねえあなた
08:29ねえ
08:30しかしてそういう人だったら
08:32どこにでも君のこと
08:34半年でもいい
08:37美月でもいい
08:38ねえあたしあなたのそばで
08:40ずっと毎日一緒に過ごしたいの
08:42ねえ
08:43そしたらあたし殺されてもいいと思って
08:45馬鹿なこと言うもんじゃない
08:46大臣僕には家庭もあれば仕事もあるんだ
08:50君と一緒に逃げるなんて
08:52そのことできるはずないじゃないか
08:54あたしに死ねって言うのね
08:56あんな人と暮らすくらいだったら
08:59死んだほうがマシだわ
09:01ねえ殺してねえ
09:03あたしをこのまま
09:04幸せなまま殺して殺して
09:06ねえ殺すが
09:07怖いのねあなた
09:15怖いさ
09:19君のこと以上僕のこと知ったら
09:21殺されるのは僕の方だよ
09:24あたしみたいなもんと関わり合って
09:28後悔してるんでしょ
09:29申し訳ないと思ってるわよ
09:37でも今ま別れんのよ
09:39あなたのこと知ったんだもん
09:43ねえ好きなんだもんね
09:47好きなんだもん
09:49好きなんだもん
09:51好きなんだもんね
09:53好きよ
09:55おかえりなさい
10:08はい今
10:09子供たちは
10:12もう寝たわ
10:14あらフランモデル
10:16そうか寝ちゃったか
10:25疲れてるんじゃなあなた
10:27何か召し上がる
10:29うん授けるよ
10:31お父さんがね
10:34チビたちを連れて
10:36土曜日から泊りがけで来ないかって
10:38てつややかなこたち
10:42電話でも約束しちゃったのよ
10:44あなた聞いてるの
10:46うん
10:48お前
10:49子供たち連れて行ってきなさい
10:52お仕事なの
10:54あらガスが切れたのかしら
11:00マッチあるか
11:01お父様にいただいたライターは
11:03マッチどこだと聞いてるんだ
11:05ごめん
11:08少し疲れてるらしいな
11:10働きすぎなんじゃなあなた
11:14俺は後から行くから
11:18日曜日に
11:20お前たち泊りかけて行ってきなさい
11:23ライターは会社に忘れてきたらしいよ
11:28お前たちに
11:58お前たちに
12:28あなた
12:29助けて
12:31助けて
12:32おいしいわやっぱり信州のおそばね
12:46昔はよく食べたもんだ
12:48昔はよく食べたもんだ
12:50合唱時代にはよく出たの
12:52まあね
12:53まあね
12:54うちの人もここまでは追っかけて気がしないわ
12:59ねえ松本に住むことにするの
13:03うん
13:042,3日温泉でゆっくりして松本辺でアパート探そう
13:09ごめんなさい迷惑かけて
13:11いいんだい
13:13おうちの人には何て言って出てきたの
13:18君は何も心配しなくていいんだ
13:20だって奥さんやお子さんに申し訳なくて
13:22その話もよせ
13:24ライター
13:28君のところに忘れてなかったかな
13:30ごめんなさい
13:32駅で渡そうと思って別のハンドバッグに
13:34置いてきたのか
13:37大事なライターだったの?
13:40いや
13:42いいんだ
13:53私って悪い女ね
13:57あなたの一生めちゃめちゃにしようとしてんだ
14:00良子
14:23サンプルやってきた
14:24拝見コース間違えたらしいね
14:26日が山陰に入ったからだろ
14:28うん
14:30ちょっと休もうか
14:31うん
14:32静かね
14:34うん
14:36なに考えてんの?
14:38別に
14:40あなた一人で東京帰ってもいいわよ
14:42静かね
14:58何考えてんの
15:03別に
15:05あなた一人で東京帰ってもいいわよ
15:10何を言うんだ
15:12歩きながらずっと考えてたの
15:16あなたの将来のこと
15:19お家のこと
15:20私ここで仕事見つけるわ
15:26だからあなた一人で東京帰って
15:28どうか
15:29大丈夫よ
15:31だって今までだって働いて
15:33ちゃんと一人で生きてきたんだもん
15:35その代わり
15:37日曜日になったら会いに来て
15:41寂しくなったら会社に電話してあなたの声聞くわ
15:45それくらいはいいでしょ
15:47私のために
15:55ここまでちゃんと何もかも捨てて
16:00ついてきてくれたんだもん
16:02それだけもう十分なのよ
16:08気合いなそらね
16:14空気も惜しいし
16:19こんなとこで暮らしたらきっと太っちゃう
16:23涼子
16:33大丈夫よ
16:36私はちゃんと一人
16:38私のために
17:08おやすみなさい。
17:38おやすみなさい。
18:08おやすみなさい。
18:38あの…
18:39リョーコの夫です。
18:41旦那さん?
18:43あれ?
18:44リョーコさんご主人なさったのか。
18:47あはは。
18:48今掃除してたからそこ開きますよ。
18:50あそこ開きますよ。
18:51はい。
18:52おやすみなさい。
18:53おやすみなさい。
18:55おやすみなさい。
19:24あ、リョーコは私のことを何にも…
19:26ええ、お一人だとばかり。
19:29ちょっと事情があって別れてたもんですから。
19:32で、リョーコ、会社からまだ帰りませんか?
19:34それはね、3日ほど前から戻ってないんですよ。
19:39よく外役するんですか?
19:40いいえ。
19:41いつも会社があると真っ直ぐ帰ってくるんですけどね。
19:44今時珍しく真面目な娘さんだって、うちの人と話してたくらいだから。
19:49会社で旅行なんか行くときもね、必ず断って留守にしてたんだけど。
19:55誰か訪ねてくる人は?
19:57ええ、どなたも。
19:59休みの日なんかね、スーパーへ買い物に行くぐらいで。
20:03ああ、編み物なんかしてたね。
20:15課長、品川委員長に何か?
20:18いや、不動産情報では今のところ大手が乗り出した気配がないな。
20:24いや、課長のプランが実現すると、でかいニュースになるでしょうね。
20:28そう願いたいもんだね。
20:3710日前、松本市駅前通りの喫茶店エルムに現れた記憶喪失の女性がいる。
20:44年齢25、6歳、言葉に鉛がないので東京方面から来たと思われるが、
20:50住所も名前も新州へ来た理由も全く記憶がなく、
20:53マダムの行為でウエイトレスとして働いているが。
20:58まさくん。
21:04まさくん。
21:05おかしいよ、兄貴。
21:21これ絶対おかしいよ。
21:23勤め先も無断決刑。おもやぎも行き先行ってねえか。
21:26書き置きもねえんだ。
21:27これ人妻の蒸発のケースだよ、兄貴。
21:30今日で10日目でしょ。意地張ってねえで撮影届けたほうがいいんじゃねえの。
21:36ほら、捜査願いってやつよ。何だって撮影人手があんだからよ。
21:41リョーコに男がいたことは確かだ。それもフランス製のライターなんか使ってやるやつだ。
21:46何だ、そのライター兄貴じゃねえの。
21:48ナンバーが売ってある高級品だ。こいつを売った店見つけ出せば、客のこと覚えてるかもしれねえ。
21:53東京中のライターや探すつもり?
21:56必ず見つけ出してやろう。
21:59いらっしゃいませ。
22:23いらっしゃいませ。
22:28ありがとうございました。またどうぞ。
22:55はい、差し上げましょう。
22:58コーヒーください。
22:59かしこまりました。
23:01ほって一つ。
23:02はい、ごめんなさいね。
23:04失礼します。
23:10あの。
23:13何か。
23:15いい店ですね。
23:28グミちゃん。
23:31はーい。
23:32そっといっちゃん当てよう。
23:33はい。
23:34お待たせいたしました。
23:38あ、はい。
23:40お待たせいたしました。
23:41はい。
23:42お待たせいたしました。
23:43はい、わかりました。
23:44お待たせいたしました。
23:45はい。
23:46お待たせいたしました。
23:49お待たせいたしました。
23:51お待たせいたしました。
23:53お待たせいたしました。
23:54うみさんって言いましたね
24:06車の中で話せませんか
24:09でも
24:09怪しいもんではありません
24:11僕を信じてください
24:13さあどうぞ
24:24あの
24:25これ読みましたけど
24:28本当でしょうか
24:31ええ
24:31あなたのことが出ている新聞を読んだんです
24:35気になりましてね
24:38とうとうやってきてしまったんですが
24:40びっくりしましたよ
24:41やっぱりあなたでした
24:43東京に住んでたんですよあなたは
24:47東京
24:47ええ
24:48僕は通勤電車の中で
24:51毎朝のようにあなたと顔を合わせてました
24:53西部新宿線の上り電車です
24:57思い出しませんか
25:02ええ
25:04東京のことは全然
25:06お願いします
25:14私東京連れてってくれませんか
25:17私
25:19どうして一人でこの町に来たのか
25:22まるで覚えてないんです
25:24エルムの間にお礼言って断ってきますか
25:29ちょっと待って
25:29困るんです
25:32僕の勤めてるところは固い会社でね
25:36新聞誰にでもなると迷惑するんですよ
25:39でも
25:39ママにだけは
25:41東京から手紙で礼状を出せばいいじゃありませんか
25:44僕はなんとかあなたを元の生活に戻してあげたいと
25:48わざわざエルムまで来たんです
25:49僕を信用してくださるなら
25:52すぐ東京帰りましょう
25:53あなたを信じます
26:01ヘアクリームの匂いかしら
26:22やっぱりあなたのこと知ってんのかもしれません
26:27ヘアクリームを使ってる男性は世の中にたくさんいるでしょ
26:31そうですね
26:33変なことばっかり言ってる
26:38アルキー
26:52ライターの持ち主分かったよ
26:55何
26:56どこのどっちだ
26:57トート開発ってでっけえ会社の課長だよ
27:00名前は
27:00野上和也
27:01銀座の時矢でさ
27:03保証書の名前聞き出したんで
27:04ライター拾ったからって
27:06何番言ったらやっと信用しやがってよ
27:08ライターも10万となりゃ大したもんだよ
27:10お得意さんらしくてね
27:12保証書には何とか企画課長だったから
27:14開発企画課長だから
27:16会社に届けりゃ分かるって言ったんだよ
27:18よし
27:18それだけ分かりゃ十分だ
27:20ただいま
27:33よろしくお願いします
27:34ありがとうございました
27:35よろしくお願いします
27:48eru
27:49はい
28:19寝ちゃったら
28:27ごめんなさいとってもよく眠ってたのに
28:30君は誰だ
28:41さあ誰でしょう
28:43幸せか
28:48とっても
28:49もう何にも知りたくない
28:53今より幸せな過去なんてあるはずないもん
28:57あなたは幸せ
29:04あなたと一緒に来てよかった
29:09ルミコ
29:12どこへも行かないでくれよな
29:17行かないわ
29:19もし記憶が戻っても
29:22このままあなたとずっと一緒にいたい
29:25お願い
29:29もし過去がわかっても
29:31別れるなんて言わないで
29:32君の顔なんか知りたくもない
29:37今の君が
29:39新しい女に生まれくあった君だ
29:42かわいい
29:44どうしようもないほど好きになってしまう
29:47あ、こんばんは
30:00こんばんは
30:01こんばんは
30:02ママ、お客様だよ
30:05あらあらあらあたしでなんですか
30:07どうも失礼いたします
30:10ご主人は
30:11まだ戻っておりませんが
30:13おじちゃん
30:15パパのお友達
30:16パパ知らない人ぞ
30:18あのどちら様ですよいいんです
30:20取り掛かりにちょっと言っただけです
30:21本当にいいんです
30:23おじさんバイバイ
30:25バイバイどうも
30:48りょうこ
30:50探したんだぞ
30:54あのどなたでしょうか
30:58何か言うですか
30:59何するんですか
31:06動けるのはいかめにしろ
31:07どなたですかだと
31:09何か御用でしょうかだと
31:11それは5年ぶりに俺を迎える言葉が
31:13乱暴するとして呼びますよ
31:16ああ呼んでくれ
31:16亭主が女房の居所を突き止めてやってきた
31:19何が悪いんだよ
31:20とぼけやがって
31:22おおこれがお前らの愛のすか
31:25大会社の課長にしたら随分しけた囲い方だな
31:29隠したって何もかも分かってるんだよ
31:31お前ら相手はトット開発の課長で
31:33野上和やってんだろ
31:34俺が帰ってる頃来ることを知って
31:38お前川崎に移して
31:40泥棒寝込みたいな汚れまにするじゃねえかよ
31:44違いますあの人はそんな人じゃ
31:45いや騙されてるんだよ
31:47尊かはずだとか野上和也だとか
31:49私には関係ありません
31:51もう偽名使ってるのか
31:52ますます立ちの悪い野郎は
31:53私そんなこと言われる分ないのよ
31:54出て行かないなら警察呼びます
31:57いやー
31:58お前のことばっかり探してたもんでつい買って
32:04お前のことばっかり探してたもんで
32:06何よこもう芝居はやめてくれお前には二度と手を出さないと約束するから
32:12そんな目で見るなやめてくれよ
32:24俺はなお前のことばっかり探してたもんでつい買ってなって
32:28何よこもう芝居はやめてくれお前には二度と手を出さないと約束するから
32:35そんな目で見るなやめてくれよ
32:38俺はなお前のことだけ考えてこの5年間つらい勤めをやり遂げてきたんだ
32:45お前のことは本当に大事なんだ会いたかったよ
32:50俺は罰が当たったんだと思った
32:55お前をひどい目に合わせて不幸せにした罰が当たったんだと思いながら
32:59毎日毎日お前のことばっかり考えてたんだよ
33:01リョーコ信じてくれよ
33:11俺はもう以前の俺じゃないんだよ
33:14生まれ変わったつもりで真面目に働いてお前を幸せにしてやりたい
33:17それだけ考えて東京に戻ってきたんだよな
33:19リョーコ頼むよ信じてくれ嘘じゃないんだよ
33:22あの私本当にあなたのこと覚えてないんです
33:28リョーコ
33:28私リョーコって言うんですか
33:35あなたの名前は
33:41平井貞男だよ
33:46貞
33:51お前は被害リョーコ
33:57俺たちは5年前に結婚したんだ
33:59そうだよ
34:02区役所行けばちゃんと風景の届けが出てんだよ
34:05どうしたんだえ?え?
34:07お前怪我どうしたのかよ
34:09何も思ってない
34:12自分が誰なのか
34:17どこで生まれたのか
34:20どういう生活してたのか
34:24何だって?
34:32終わったんですか
34:34じゃあ
34:37記憶どうしたのか
34:40そうらしいんです
34:43お前
34:48本当に俺の音は
34:51どうか帰ってください
35:05帰ってくださらないと困ります
35:09リョーコ
35:09私あの人
35:10愛して
35:12俺はお前を愛して
35:14困ります
35:15いや俺だって困るよ
35:17すいません
35:18私あなたのこと全然
35:20いやとにかく
35:21俺と一緒に家帰ろう
35:22いや
35:23ここは私の家です
35:25お前の住んでた家だよ
35:27いや
35:27いやです
35:28いや
35:28あの家帰れば何もかも
35:30きっと思い出すんだよ
35:31いやいや
35:32思い出したくない
35:33私何も思い出さなくていい
35:35あの男に覚まされてるのが
35:36まだわからないのかよ
35:38ほっといて
35:38ねえ
35:39お願いだから
35:41私の幸せ壊さないで
35:44ほっといてください
35:55大間
36:00おい
36:05ルビーコー
36:25ここがお前のお家だ
36:44思い出した
36:47ほら今通ってきた森を抜けると駅へ行く近道なんだ
36:52毎日お前会社の控えに通ってたの
36:55思い出した
36:57お母屋のおばあさん呼んでくる
37:04本人だと
37:22かいなくちゃ
37:49りょうこ
37:52離れ帰っている思いのお母さんだ
37:54りょうこさん一体どこ行ってたんだね
37:57私のことをもう忘れちゃったのかい
38:04りょうこ
38:05あんたは4年余りもここに住んでんだよ
38:09やだね
38:12家賃は2万5千円
38:14まあ風呂がついてないからね
38:16あ
38:16あんた
38:18毎晩うちへ風呂入りに来てたじゃないか
38:21思い出したから
38:22そんな馬鹿な
38:25すいません
38:28私うちのこともおばあさんのことも全然
38:32これね
38:36りょうこさんの好物だったんだけど
38:39すいません
38:39かわいそうにね
38:425年ぶりでご亭主に会えたっていうのに
38:46トウモロコシ食べないか
39:01ねえ
39:05どうしてあたし一人でこんな寂しいところ住んでたの
39:08りょうこ
39:09だって四ツ屋の方に会社に勤めてたんでしょ
39:13以前は俺たち笹塚の方に住んでたんだけど
39:17俺が博打ばっかり凝って
39:21親から学った雑貨屋もとうとう借金の方に取られちまって
39:26でお前に散々苦労をかけた挙句
39:29俺があんなことをやらかしちまったもんで
39:32お前が世間と付き合いたくないから
39:36こういうところの方がいいって
39:38それから
39:405年近くお前ずっと一人でここに住んでいたんだ
39:44あなた
39:47その間
39:50どこに行ったの
39:51あなたの言ってること嘘と思わないわ
39:585年間
40:02お前を一人ぼっちにしておいたのは
40:05俺はな
40:10人に
40:12怪我をさせて
40:14仙台の刑務所に入っていたんだ
40:17刑務所
40:18どうしようもない男だったんだ
40:21お前が記憶喪失なんかになっちまったのも
40:23元はといえば俺のせいなんだよな
40:255年も辛抱してやっとお前に会えたってのに
40:28顔さえ思い出してもらえないってな
40:31お前を苦しめた罰が当たったんだよな
40:35お願いだ
40:39あの男と別れて
40:41俺のところへ帰ってきてくれ
40:43でも私
40:45あの男には奥さんも子供もあるんだぞ
40:47お前がいくら尽くしてもどうしようもないんだ
40:49子供を作ることも家庭を持つこともできないんだぞ
40:52新婚旅行の時の写真だよ
41:02刑務所にいる時もずっと持ってたんだ
41:06ああ
41:17ああ
41:20おー 冷えると思ったら 雪になったな
41:46ああ これから山 雪との戦いですから
41:50大気の造成が年内に終わりそうで助かったよ
41:53ああ
41:54ほら 雪がこんこんぶってきたよ
41:59雪やこんこん あられやこんこん
42:07なんか 古い古い古い
42:11君 あの女性 ここで働いてる人の奥さんか
42:18ええ そうですが
42:22それにしては都会府に見えるけど
42:252年前に東京から夫婦でこっちへ来たらしいんですかね
42:27夫婦で?
42:28ええ その時は赤ん坊はまだ腹の中にいたようですが
42:32亭主ってのは体の環状な働き者でしてね
42:35平井って男ですよ
42:37年前?
42:39じゃあ仲間は?
42:41よーこー
42:45からやったか?
42:46ねしまだか?
42:47はい
42:48からやった 早くしてくれ
42:51お父ちゃん
42:53いらっしゃい
42:54はいよー
42:57おいよ
43:02おいよ
43:04おいよ
43:06ごめん ごめん ごめん ごめん
43:08おいね
43:11ごめん ごめんー
43:15ぶる
43:30おわれ
43:34ごみ
43:36ご視聴ありがとうございました