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00:00人は誰しも大切な人に願う。その人を分かりたい。その人に分かってほしい。
00:10しかし分かり合いたいと願えば願うほど、人と人は違う。
00:17人は所詮孤独だと気付かされる。人は結局分かり合うことはできないんだろうか。それがどんなに大切な人でも。
00:47自然と調和する心豊かな毎日を目指して会おう。
00:57ホンダと。
01:00ご覧のスポンサーの提供でお送りします。
01:11希望信用金庫の漁事件です。冤罪です。
01:15私の無実を証明してください。そしたらエミリーの秘密を教えます。
01:22事件が分かったのは3年前です。
01:26希望信金では電算室で顧客情報の管理をしていました。
01:31犯人は私のIDでそこに侵入したんです。
01:35そして同じIDでシステムにログインし不正処理を行ったんです。
01:41被害総額は1200万。
01:44実は応料があった前の日、IDを無くしたんです。
01:49でも翌日デスクに置かれてて誰かが拾ったんじゃないかと思って
01:55分室届は出さなかったんです。
01:58疑われた根拠は他にもある。
02:00防犯カメラに映ってた犯人の性格が彼女にとても似てた。
02:06弁護士に言われたんです。
02:08これだけ状況証拠が揃ってたら勝ち目はないって。
02:14連日の取り調べで疲れ果ててて。
02:18早く楽になりたくて。
02:21それで認めてしまったんですね。
02:24はい。
02:29失礼します。お待たせしました。
02:32柴崎先生?
02:34私が呼びました。
02:36実は彼…
02:38僕はこの世で最も嫌いなものを何かわかりますか?
02:42はい。
02:44女性の悲しむ姿です。
02:47弁護士の柴崎です。
02:50はい。
02:52先生お願いします。
02:55彼女、とんびりじゃないですか。
02:57失礼。
02:59では本題です。
03:01田中花子さん。
03:03はい。
03:04証拠が見つかった時、警察への再捜査及び謝罪要求。
03:08相手の出方次第によっては提訴も可能です。
03:11無実の罪で失った名誉を取り戻すため、一緒に戦いましょう。
03:15こんなんですけど、案外信用できますんで。
03:20あの…再捜査とか謝罪とかそういうのは必要ないんです。
03:25私はただ彼にわかってもらえればそれで…
03:28あ…彼?
03:31当時付き合っていた恋人です。
03:33ありのままの私を受け入れてくれた初めての人でした。
03:40彼にだけは真実を知ってほしいんです。
03:43だから無実の証明だけで十分なんです。
03:47あなたの歩き方や姿勢をより詳しく犯人と称呼するために映像を撮らせていただきます。
03:53少し歩いて立ち止まるというのを何回か繰り返してください。
03:57はい。
04:02松井くん!ぼっとしないで撮って!
04:05ああ、すいません。
04:07見とれた。
04:09自信ですもんね、花子さん。
04:11いや、別に。
04:12君も目をつけたのか。
04:15大人の色気に惹かれるなんてガキのくせにせんせいね。
04:25犯人の歩き方なんですが、重心が右にずれています。
04:30無意識に左足をかばっているってことですか?
04:33はい。例えば過去左足を怪我したとか。
04:37そしてこちらが田中花子さんです。
04:41重心の傾きがありませんね。
04:44本当だ。体格は似てるね。
04:47田中花子さんは犯人ではない可能性が高いです。
04:51IDカードの件から考えても内部の犯行だ。
04:55この映像を見る限り、女性が犯人とは限らない。
04:59その当時のカウンター視点の関係者は念のため全員分処分しよう。
05:04はい。
05:05偏在?
05:07ねえ。
05:08それであの応料事件を再調査したんです。
05:11何で今さら。正直言って迷惑です。
05:14あの事件のせいでうちの評判はガタ落ちで。
05:18視点の閉鎖も検討されたんです。
05:21そうそう。客にも散々言われましたよ。
05:24預けてる金本当に安全なのかって。
05:28当時の視点長は責任を取って辞職しました。
05:31それで私が後を引き継いだんです。
05:34揺らんでるんでしょ?視点長は。
05:37そうそう。一番の被害者だしね。
05:41偏在だって言ってもみんな一言なんですね。
05:44自分だっていつ同じ目に遭うかわからないのに。
05:48うん。
05:49松井さん?どうかしましたか?
05:52え?あ、ごめん。
05:55この間から田中花子さんのことがなんか気になるんだよ。
05:59またですか?
06:01あ、恋ですねそれは。
06:03だから違うんだって。
06:05だったら何が気になってるんですか?
06:07それがわからない。
06:10わからないって。
06:11そういうことない。
06:13霧の中にいて向こうにぼんやりと何かあることだけはわかる。そんな感じ。
06:19あ、幻想的な表現ですね。風景が目に浮かびます。
06:24今の話でなんで風景を想像するかな。
06:33風景を想像する。
07:03くるみちゃん、おかえり。
07:17ただいま。
07:18なんかあった?
07:21うん。ちょっと管理人さんのとこに行ってくるね。
07:24ねえ、管理人さん。
07:31うん?
07:33もしずっとマキがこのままだったら、千代高総計どうなるのかな。
07:43なくなっちゃうよね。みんなにお給料とかも払えないし。
07:48そんなのくるみちゃんが心配しなくていいんだ。
07:53でも、マキの大切な場所だから。
08:03どうしたらいいんだろう。
08:23真面目に働いてるだけで人に恨まれるって。何なのかしらね。あなたの生き方って。
08:42自分の息子まで切り捨てて。
08:48上。
08:54おかけになった番号は当分内で使われる。
08:57相談があるの。マサルのこと。
09:02明日から山梨行ってくるわ。
09:04山梨?
09:06山梨って確か、長友さんの遺体が見つかった場所ですよね。
09:10初動操作で容疑者にあがった男の故郷も確か山梨だった。
09:15長友が担当してた事件の容疑者だ。結局は空振りに終わったけどな。
09:23その男以外、長友と山梨と繋ぐ接点はなかった。流れた物ないじゃん。
09:29なんで今更山梨なのか。
09:35千代田さんにゆかりがあることがわかった。
09:38千代田さんは地元ってことですか?
09:42亡くなった妹さんは東京から移り住んだらしい。
09:45その妹さんは古見ちゃんの母親だ。古見ちゃん自身も山梨で生まれてる。
09:51ただの偶然とは思えねえ。
09:54確かに。けどわかんないんですよね。
09:58千代田さんも長友さんもお互い面識があったことを何で黙ってたんですかね。
10:03流れた絵主にも柏木さんにも。
10:06別に不思議なことじゃねえよ。
10:10友達だ恋人だって所詮他人だよ。
10:13全部話せるわけじゃねえ。
10:15相談があるんですけど。
10:17縁にしちゃダメなんです。
10:22美子?
10:23はい。
10:25夜、何度かつけられてるような気がして。
10:29実際、危害を超えられたわけじゃないし、気のせいなのかもしれません。
10:35でも、君が悪くて。
10:37心当たりは?
10:39もしかしたら、担当した事件の容疑者が逆恨みしたのかもしれません。
10:46お前の近所の交番にケイラ強化しておくに行ってくる。
10:50万が一のことがあったら俺に連絡しろ。
10:52ありがとうございます。
10:57何で流れたん隠すんだよ。
11:01俺があいつの立場なら、頼ってほしい。
11:07恋人だからって、何でも言えるわけじゃない。
11:14知らない方がいいこともありますよ。
11:32急いよ。
11:33冗太郎なんかあったのか?
11:35三番目の弟さん?四番目かな?
11:38何番目でもいい。話を進めろ。
11:40ご両親が休養で、松井さんが授業参加に行かなきゃいけなくなったらしいんです。
11:45終わったらすぐこっちに向かうそうです。
11:48流れたんさん。
11:50ここです。
11:53いいよ。
11:55そりゃ正直恨みましたよ。
12:00あの応料事件の後、秘店長の私が責任を負わされたんで。
12:06あでも、冤罪かもしれないって。
12:10今証拠は詰めてます。
12:12それが本当だったら、同情します。
12:15私が恨むべきは、脳の元に逃げ延びてる犯人の方です。
12:19できる限りのことはします。
12:21何でもおっしゃってください。
12:24ありがとうございます。
12:26あ、すみません。うちの家内です。
12:30ごめん。
12:32急にパートの子が休むって。
12:34これで大丈夫かな。
12:36どうしましょうか。
12:38待って。
12:49いかがですか。
12:51希望新規の神田支店の職員の中には、犯人と一通人物はいないようです。
12:58おそらく管理システムをしている内部の職員が外部の人間を使って犯行に及んだんだ。
13:05外部の人が実行犯となると調べようがありません。
13:09そんな。
13:11それじゃ、真犯人どころか、冤罪さえも証明できないじゃないですか。
13:15もう一度一からやり直してみますか。
13:19見落としたことが何かあるかもしれない。
13:23タフですね。相変わらず。
13:29何かわかったんですか。
13:33犯人、わかったんですか。
13:36ある人物の歩幅や姿勢など、歩行の特徴を照合した結果、犯人と完全に一致しました。
13:45歩行の特徴を照合した結果、犯人と完全に一致しました。
13:58倉森支店長。
14:01いや、その後ろに写ってる人物です。
14:07倉森由美。倉森元支店長の奥さんです。
14:13おそらく顧客管理システムについてよく知る倉森元支店長があなたのIDを盗み、
14:19倉森由美を手引きして実際に不正処理を行わせたのではないかと思います。
14:28よかったですね。冤罪証明されましたね。
14:32ありがとうございます。
14:34冤罪と真犯人を証明したこの鑑定結果はこのままにできません。
14:39こちらの顧問弁護士として信頼できる警察関係者に渡すつもりです。よろしいですか。
14:45もちろんです。これから彼に連絡しています。
14:50無実を証明できたことを話して、もう一度自分の気持ち伝えます。
14:58もし彼の気持ちが戻らなかったとしても、私は大丈夫です。
15:03前向きな気持ちでこれからは生きていけます。
15:07すいません、永田さん。報酬と例の話はまた明日こちらに伺います。よろしいですか。
15:14分かりました。お待ちしています。
15:18本当にありがとうございました。
15:28よかったですね、花子さん。
15:30永田さんも。これで由美さんの事件も新しい手がかりがつかめますね。
15:37本当にありがとう。
15:44ジョータロウ!
15:46今日も裁判ですか?
15:49そうなんだよ。あだちくしさん家殺人事件の初公判。
15:53傍聴券売率20倍だぜ。話題の裁判だけあって見ごさえあった。
15:57すいません、キング。実は今急いでいて。
16:01ごめん。じゃ、また。
16:08あの、ちょっといいですか。
16:10え?
16:11希望賃金の応料事件、覚えてます?
16:23大丈夫ですか?何してたんですか、こんな時間まで。
16:26霧が晴れたんです。
16:28それは何よりです。依頼はすでに解決しましたが。
16:32依頼はすでに解決しましたが。
16:34え?
16:36聞くだけ聞く何があった?
16:39花子さんを見てから違和感があったんです。
16:42でもそれが何なのかずっと分からなくて。
16:44けどここに来る途中に傍聴キングに会って。
16:46傍聴キング?何ですか、それ。
16:49裁判の傍聴マニアの友達。
16:52応料事件の裁判について色々聞いたんです。
16:56僕その時何気なく言ったんですよ。
16:58花子さん美人ですよねって。
17:00そしたらその友達は驚いて。
17:023年前に傍聴席で見た彼女は地味すぎて逆に顔が思い出せないって。
17:08あ、あった。これです。見てください。
17:12ああ、田中さんですか。正直すごく大人しい子だったんで。
17:17特に目立つような存在の子じゃなかったんですよね。
17:21地味でしたよ。
17:22違和感の正体はこれだったんです。
17:24あまりにも些細なことで思い出せなかったんです。
17:28彼女の昔の写真どっかいないか。
17:31探してみます。
17:37ありました。田中花子の写真。
17:47どういうことですか。
17:49これが同一人物だとしたら成形したとしか。
17:53顔を変えて生まれ変わりたかったんですかね。
17:57彼女言ってたよな。
18:00ありのままの私を受け入れてくれた初めての人でした。
18:05大切な人になるのに顔を変えるはずのない。
18:10だったらなんだろう。
18:26やなちゃん、もう上がっていいよ。
18:28はい、ありがとうございます。
18:30お疲れ。
18:48あ、お疲れ。
18:49お疲れ様です。
18:51あの、ちょっとお話があるんです。いいですか。
18:55うん。
18:58奥様も一緒に聞いていただけますか。
19:00ええ。
19:07これ、覚えてますか。
19:12忘れたの。
19:14これをくれたとき言ってくれた。
19:16そのままの君でいいんだよって。
19:19どういうこと。
19:22何の冗談だよ。
19:27私、田中花子です。
19:34気づかなくても無理ないよね。
19:37あなたに近づくために整形までしたんだから。
19:41嘘でしょ。
19:43出所して、真っ先にあなたの家に行った。
19:47驚いた。
19:50あなたがその女と出てきたの。
19:55女の観念、はめられたと思った。
20:00確証が欲しくて、顔も変えてこの店のパートに入った。
20:05でも、なかなか証拠が見つからなくて。
20:08そんな時、民間の仮想家の人と知り合って、証拠を見つけてもらった。
20:16その女でしょ。応領したの。
20:28分かった。この女に言われて。
20:32何をそれ。人のせいにしないでよ。
20:35全部この男の計画よ。
20:38私の体型に似てるから、あんたを選んだの。
20:40あんたを選んだの。
20:42この男は、はじめからあんたに罪をなすりつけるつもりだったのよ。
20:47許してくれ、花子。
20:50頼む。
20:57分かった。許してあげる。
21:00でも、その前に邪魔者を消さなきゃね。
21:20花子さん!
21:30花子さん!
21:51花子さん!花子さん!
21:54花子さん!
22:01長友エミリーです。
22:03足を引っ張らないように頑張ります。
22:05今日からよろしくお願いします。
22:07よろしく。
22:19長友です。よろしくお願いします。
22:31長友さん、被害者の内緒についてが気になるので、もう一回見直しておいてください。
22:45おっと!何するんですか!
23:00そっちは器物破損です。
23:09花は自由にのみのみ育てたほうがいいんです。
23:13だいたい、あなただってのび放題じゃないですか。
23:28ありがとうございます。
23:30大丈夫。流れたとよくやり合ってるよね。
23:34めんどくさい人ですね。てんくつで。
23:37わかる。同じ判断最悪だよ。官邸も普通の考え方しないんだ。
23:42手間のかかる方法ばっかやってさ。いわゆる厄介者。
23:47なんでそれが厄介なんですか?
23:49でも今、君もめんどくさいって。
23:52ええ。でも、面白いですよ。
23:55みんな同じ考え方だと、想像とか発想の幅が狭くなりません?
24:00ええ。
24:30ええ。
25:00おはようございます。
25:04あ、すいません。
25:16あ、あの、ゆうべんありがとうございます。
25:20あれかけてくれたの流れたさんですよね。
25:31言いがかりはやめろって。
25:34お礼言ってるんですけど。
25:39毎日残業して、よっぽど仕事が好きなんですね。
25:44なんで一人が好きなんですか?
25:49そんな風に考えたことないです。
25:51ありがとうございます。
26:00人は裏切る。傷つける。怒る。泣く。
26:06人間は重たい。人間は難しい。一人が楽。
26:16確かに。
26:18でも私は誰かと分かり合いたい。
26:24私にとっては科学も同じです。
26:27分からないから解き明かしたい。知りたいんです。
26:31あ、あの、一人って何が楽しいんですか?
26:35知りたいんです。分からないから。
26:38あの、面白い一人遊びがあるとか?
26:41流れたさん、仕事以外で何してる時が楽しいですか?
26:45趣味ぐらいありますよね。
26:47いい加減にしろ!
26:50君はおかしい!
26:53一人の楽しさを知りたいならまずは一人になれ!
26:57なぜ俺に関わろうとする?
26:59やってることを矛盾しちゃってんだろ?
27:02なぜ分からない?
27:11何がおかしい?
27:12何がおかしい?
27:14だって…
27:16喋ったから!
27:20面白いです!流れた日にし!
27:23面白い!
27:26何なんだよ…
27:33終わった!
27:34ああ…
27:41え、いいんですか?
27:43一々聞くのはめんどくさい。
27:50あんなライトの酸化物なんでわかったんだ?
27:54ただの勘です。
27:57は?
27:59潜入感を捨てて、逆に絶対にないだろうなと思う異流物を。
28:05見てみたんです。
28:07そしたら見つかりました。
28:10だから私が一番驚いてるんです。
28:15何だよそれ。
28:23すっかり寒くなりましたね。
28:29でも私、雲嫌いじゃないです。
28:32今度花見に行こうよ。私お弁当作る。
28:35作れるの?
28:37ひどい!作れるよ!すっごい美味しいの!
28:40作ろうか。
28:42姉も姉は?
28:44愛することを永遠に誓う。
28:48それって…プロポーズ?
28:56はい。
29:02何?
29:04エミリー?
29:06エミリー!
29:19西?
29:21西大丈夫?
29:23流れたさん!
29:28西!流れたさん!
29:29流れたさん!
29:31先生呼んできて!
29:33すごく心配したんだよ。
29:36西よかった、本当に。
29:39また死に損なったか。
29:43先生連れてきました。
29:45流れたさん、ここどこか分かりますか?
29:55お待たせしました。
29:57千代田恵美さん。
29:59出産予定日前に早期体盤薄離を発症し…
30:03覚えていらっしゃいますか?
30:05すぐに救急で搬送して、結局お亡くなりになりました。
30:11では、この三人に身覚えは?
30:17この方、確か恵美さんの親戚の方じゃありませんか?
30:22赤ちゃん引き取った。
30:24そうです。では、こちらの二人は?
30:26すみません、身覚えありませんね。
30:29最後に子供の父親はご存知ありませんか?
30:33確か地元の人だって話は聞きましたけど、
30:36もともとその人と暮らすために恵美さん一人で東京からやってきたって。
30:44その男のために山梨に…
30:56恵美さんの親戚は東京からやってきました。
31:01恵美さんの親戚は東京からやってきました。
31:23帰ってきた!
31:27早く早く!
31:32みんな待ってたんだよ。
31:36心配かけました。
31:38お帰りなさい、永れたさん。
31:40まだ無理しちゃダメですよ。
31:42無理する前に仕事がないだろう。
31:44あ、確かに。
31:51花子さん?
31:57聞きました。
31:59永れたさんが警察に証言してくれたこと。
32:02事故だったって。
32:06おかげで私、不寄所になりました。
32:10そうですか。
32:13倉森たちのことも聞きました。
32:16警察に応慮事件の真相、話したそうですね。
32:21皆さんによく知っていただいたのに、
32:25永れたさんには取り返しのつかないことを、
32:28恵美にもなんて言ったらいいか。
32:32私、自分の名前ずっと嫌いでした。
32:38知ってますよね。
32:40整形する前の私の顔。
32:44自分の名前、ずっと嫌いでした。
32:47整形する前の私の顔。
32:51地味で何の特徴もない。
32:54性格も卑屈でつまらない。
32:59思ってました。
33:02花子なんて名前、自分にはふさわしくないって。
33:09でも、恵美と出会って変わりました。
33:14不思議なんですけど、自然と笑顔になるんです、恵美といると。
33:21ある時、恵美が何気なく言ったんです。
33:26花子っていい名前だねって。
33:30私に似合ってるねって。
33:34恵美のおかげで、私少し前向きになれたんです。
33:38そんな頃、倉森に食事に誘われたんです。
33:43優しくされて、初めて必要としてくれる人と出会えたと思いました。
33:51でも、それが応慮の罪をかぶせる嘘だと知らずに。
33:56私は弱い人間です。
34:00その弱さにつけ込まれて、騙されてしまいました。
34:04騙されてしまいました。
34:11今はもう弱くない。
34:16自分の弱さを認めた時、人は強くなれます。
34:25愛情は花を育てるのと同じだと思います。
34:31どっちもどんな時も、諦めずに時間をかけて育てるからです。
34:41いつか、本当のあなたを認めてくれる人がきっと現れます。
34:52ありがとうございます。
34:54エミリーのこと、話さなきゃいけませんね。
35:01エミリーがボランティアに来られなくなったのは、大学の恩師に会いに行ってたからだそうです。
35:09恩師?
35:11やらなきゃいけないことがあるって、手遅れになる前に。
35:18手遅れになる前に?
35:20手遅れになる前に。
35:22手遅れになる前に?
35:27すいません。私が知っているのはそれだけです。
35:33そうですか。
35:36あと、これ、何かの役に立てればと思って。
35:43私が恋愛で悩んでいた時に、エミリーが留守点に出てくれたんです。
35:52でも、今あなたの話を聞きながら思いました。
35:59それを渡すことが、私の役目だったのかもしれません。
36:12エミリーです。ごめんね、電話出られなくて。
36:19この間の話、まだ悩んでる?
36:23もらった電話はそのことかなって。
36:29私、思うの。
36:33愛って、花みたいだなって。
36:37種を蒔いて、水と肥料をいっぱいあげて、ゆっくり大切に育てる。
36:45そしたら、大きな花が咲く。
36:52自信持って。
36:55あなたの素敵なところ、分かってくれる人はきっといるから。
36:59また連絡するね。
37:05あなたとエミリー、私に同じ言葉をくれた。
37:12二人は本当に通じ合ってたんですね。
37:17エミリー、あなたの言葉は本当に大切だったのね。
37:23そうなんですね。
37:27エミリー、あなたの話をしてる時、本当に幸せそうだった。
37:35あなたと出会って、居場所ができたって。
37:44エミリーに何があったのかは分かりません。
37:46でもきっと、あなたの元に帰ろうと思ってたんじゃないでしょうか。
38:17エミリー、あなたの言葉は本当に大切だった。
38:22私はあなたを愛している。
38:25私はあなたを愛している。
38:28私はあなたを愛している。
38:31私はあなたを愛している。
38:34私はあなたを愛している。
38:37私はあなたを愛している。
38:39私はあなたを愛している。
38:58人は誰しも大切な人に願う。
39:05その人を分かりたい。
39:07その人に分かってほしい。
39:12しかし、人は孤独だ。
39:19完全に他人と分かり合える日など、永遠に訪れないのかもしれない。
39:29それでも諦めず、
39:32その大切な誰かと
39:36分かり合おうとする思いが
39:42自分の居場所を作るのかもしれない。
39:54そして居場所を手に入れた人は
40:02強くなれる。
40:06自分の居場所を作るのかもしれない。
40:26何があなたの話?
40:30私はあなたの人間です。
40:33その中の手帳にエミリーのことを調べていたメモがある。
40:39一体何のために調べていたか
40:43その証拠品の意味は何なのか
40:46俺にはわからない。
40:49お前に調べてほしい。
40:54ビール瓶と歯ブラシから検出した指紋とDNAの報告書だ。
40:58It's a report on the fingerprints and DNA found on the body.
41:02It wasn't the director's or Emin's.
41:09It could be a trace of the person involved.
41:22I suspect you.
41:25Why are you giving me a lead?
41:28I want to know the truth.
41:33We have the same goal.
41:36I want to know the truth, too.
41:42I've decided not to run away, no matter what.
41:45I want to know the truth.
41:55Hey, Maki.
41:58I've made up my mind.
42:06Let's go to Samaya's place.
42:09You can be confident.
42:12Thank you for waiting.
42:15I have something important to tell you.
42:18What is it, Kurumi-san?
42:21Please, Kurumi-san.
42:23Kurumi-san?
42:25I'm here as Kurumi-san's lawyer.
42:28What kind of joke is this?
42:32I want to be the deputy director here.
42:36What?
42:37By the way, there is no age limit for the deputy director.
42:44This is an important place that Maki has been protecting.
42:50It's an important place for me, too.
42:54That's why I want to protect it until Maki comes back.
43:00For that, I need everyone's help.
43:03I need everyone's help.
43:06I need everyone's help.
43:09I need everyone's help.
43:12I need everyone's help.
43:15Yes, I agree.
43:18Is there anyone against it?
43:21No.
43:23This is an important place for me.
43:26If it's gone, there's nowhere else to go.
43:29I'll follow Kurumi-chan forever.
43:33If there's anything I can do for Kurumi, I'll do it.
43:37That's right.
43:39Give me Kurumi.
43:43Then, all of you, as Kurumi-san's deputy director,
43:47will go back to normal business from today.
43:50Not all of us.
43:52I forgot.
43:54I forgot.
43:56It's a hassle if you don't have any friends.
44:00Why don't you call them?
44:01I'll call them.
44:04Mr. Tasaka!
44:06I was just about to call you.
44:08I'm begging you.
44:10Will you accept my request?
44:12This is evidence.
44:14I don't know what you're talking about.
44:16Get out of my way.
44:18What's wrong, Mr. Tasaka?
44:20You're always acting strange.
44:22There's a lot going on.
44:24I don't care.
44:26Are you embarrassed because it's been a while?
44:28Don't answer me, you idiot.
44:31Welcome.
44:35That's why I told you to go home.
44:37You!
44:39That's not what I meant.
44:41I told you I wouldn't rely on this guy.
44:44I'm glad to hear that.
44:47Who's going to save you?
44:49You've messed up my life.
44:54The victim is in the hospital.
44:55He's seriously injured.
44:57What about the one who beat me?
44:59He's fine now.
45:01Mr. Tasaka.
45:03I just...
45:05What?
45:12Masaru.
45:14It's not my fault.
45:16He was the one who attacked me first.
45:18It's not true.
45:21You're under arrest.
45:23Listen to me.
45:25Don't touch me!
45:27You're a traitor.
45:30It's all your fault.
45:32Mr. Tasaka.
45:34Who are you?
45:38I'm your son.
45:51Don't you want to prove your innocence?
45:53I don't want to prove my innocence.
45:55You're a god.
45:57Humans can be gods.
45:59It's not a lie. It's justice.
46:01Justice?
46:03This program is brought to you by Chiyoda Makusei.
46:06Mr. Nagase, please investigate Emily's case.
46:09I'd like to ask you about Dr. Ichinose.
46:11That researcher...
46:13He stole my car.
46:15I'm going to make a huge sacrifice.
46:18Sacrifices are necessary for great inventions.
46:20I'm afraid of that innocence.
46:21I wonder if there's an Emily I don't know.

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